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桜を見ながら意思の不整地の上を歩く 大貫稜太先生(理学療法士) 3.26 10:55

病院から10分程度を歩いたところに川がある。1番川の近くに握りこぶし程度の丸い石がたくさん詰め込まれている道がある。 私の右足は動かせるが感覚がない。 感覚を守り取り戻すためには、 自分の足に思い出させるしかないのだ。 歩いて刺激を与える。 左足は足の裏から石を感じる。 右足は石の感覚までは伝わってこない。触ってくる感覚が弱いと、転んでしまうことがある。 ひとつひとつ 地道にリハビリを続けていく。

桜の季節にリハビリができるというのはありがたいことである。

*登場人物は全て仮名です。プライバシーに配慮しつつ、リアルな体験を表現するために仮名でご紹介しています。脳出血のリハビリテーションに取り組む45歳の父親のノートです。

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