血圧①臨床でよくある血圧の話
血圧と言えば理学療法士が利用する代表的なバイタルサインです。
バイタルサインには他にもこのようなものがあります。
バイタルサインは患者さんの全身状態を把握するために利用されます。
我々セラピストは単に安静にしている状態のバイタルサインを活用するだけではありません。
運動中~運動後のバイタルサインの変化をつかむことが求められます。
これは医療職の中でも特殊なことです。
安静時のバイタルサインが著しく不安定な場合はリハビリテーションを行うこと自体ができないケースも存在します。
こういう場合は明らかにおかしいと多職種とも意見統一がしやすいので問題ありません。
我々セラピストが悩むのは患者さんが動いたときや患者さんを起こした時にバイタルサインが予想以上に変化した時です。
あなたもこのような経験があるのではないでしょうか?
患者さんに軽い運動負荷をかけたつもりだったのに予想以上に血圧が上昇してしまった。
ギャッジアップしただけなのに安静度の範囲を超えてしまって何もできなかった。
どうでしょうか?臨床あるあるではないでしょうか?
上限を超えるケースについて考えてみたいと思います。
結論から言うと、リスクが高い患者さんの場合は運動は中止と考えて大きな問題はないでしょう。
何より最優先は患者さんの安全です。
そこが担保されないなかでの積極的なリハは危険が伴います。
おそらく、あなたの施設においても疾患によって血圧の上限値は異なっているはずです。
脳血管疾患であっても脳梗塞と脳出血とでは上限が異なります。
これはガイドラインにも記載があります。
このように血圧の上昇自体が二次被害の可能性が高いケースでは血圧を下げればいいんです。
ニカルジピンなど降圧剤を利用して血圧を至適レベルに管理しています。
このように、血圧が高い場合は二次的な障害の危険性が高く、下げるという解決策があるため血圧の上限についてはあまり悩むことは多くなくて、その日もしくはその時間は一旦介入をやめておくのが良いでしょう。
その反面、問題となりやすいのは血圧が低下するケースです。
次回は血圧が低下するケースについて考えてみたいと思います。
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