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効率的にプレミアム食事券を使おうとするな

Go To Eat(骨を取りに行く犬)

 大阪ごはん奢り券がこの間発売されたので、あんまり考えないで購入しました。10000円で13000円分、割引率は23.1%。使用期限は今年いっぱい、12/31まで。単純に外で食う食事のほとんどが、無条件で23%OFFになるということを考えると、あとは3ヶ月で13000円を使う生活をするかどうか、ということが考えるポイントということになります。
 『ポイントではねえよ』と懐のアイスピックで僕の鼓膜を破ろうとした方、あなた、日常生活がある程度満たされておられるか、食事に対する意識が高うございますね。おめでとう帰っていいよ。試したんだ、俺(人差し指と中指でアイスピックを受け止めながら)。
 こういうときに、購入した券を使用して「この機会に縁のなかった食べ物を」とか「ちょっと高いけど大好物のアレを」ということにはならず、普段どおりの生活サイクルのなかで出費のトータルに対して、果たして3000円分の損をしない買い物となるか、てめえはそもそも3ヶ月10000円の外食をしているのか、ということ検討する僕は、満たされぬ日常生活を泳ぎつつ、食への意識激低人間です。「げきひく」を一撃で変換してくれなかったので、辞書登録をしました。

チケットに隠された意味

 どういうことかと申しますと、そのチケットの内容になります。
 内容は、1, 2回目販売が500円券*6枚+1000円券*10枚。3回目が500円券*2枚+1000円券*12枚という組み合わせ。そして、おつりが出ないということでした。
 500円券なら、まあわりと何でも支払いの足しになります。1000円という少額の金券に対して、例えば800円の物を買って1000円券で支払うような真似は、大金持ちだってしないと思います。つまりは、一回1000円以上の食事を3ヶ月間で10回以上する人間は、確実に23.1%割引の恩恵を受けられるわけでして、そういう人たちに向けたチケットだったのです。 そしてこれは更に「1000円以上の食事を日常的に食べる機会を持つ人」という網の目でもあります。
 恐らくですが、家族や友人と日常的に食事に行く人ならば、外食一撃で数千円を支払う機会も珍しくないでしょうし、場合によっては当日一回でチケット13000円を使い切る場面もあるのではないでしょうか。その場合は当然、500円が数枚などと区分けされている意味もなくなります。
 このプレミアム食事券は、そもそも、妖怪独身人間の外食用食費を3000円浮かせることを想定して売られているものではなく、『そういった使うタイミングのある生活スタイルであるかどうか』で、すでに僕たちは篩われていたのだ、という恐怖というプレミアムが乗ったチケットなのでした。

もう何も怖くない

 でもまあ、さん天も松のやも王将も、普段行くごはん屋さんはほぼカバーしているので、何の問題もないですけどね。
 僕は恐らく、今後三ヶ月のうちに、やや高級な死んだ鶏の骸(トリムク)の一部に、粉振って油で火を通したやつをいつもより多めに食うと思います。そうして年末を迎えるでしょう。良いお年を。

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