(4/4) 広島旅行 2023/11/15-17 ローズライナー、福山駅、生もみじ、鞆の浦
福山駅
最終日、予定は福山駅への移動、夜から友人とご飯までは特に決めておらず。もし会食の終了時刻が遅ければ、当日中に大阪に帰ることが困難なので、隣の東福山駅にあるネットカフェに泊まろうかと考えていました。
そして、この時点では、もし泊まるような時間があれば、そのまま翌日の岡山のホテルを予約して、岡山観光に行くつもりでもありました。
ローズライナーが出発する広島バスターミナルは、初日に大阪から乗った高速バスが到着したところにもかかわらず、またホテルと近いはずなのに、最後まで方向感覚がつかめなかったです。初日から紙屋町周辺はさんざんうろうろしたのですけど、基本的に道路の向こう側へ行こうとすると地下通路に潜ることを前提にしているもんで、一回入ったら東西南北すぐ見失うんですよね。で、また単純に一度階段を下りて上るこの作業自体も結構煩わしい。
路面電車、一回も乗れなかったのが残念。宮島に時間掛けすぎた。目的を作るのがもうちょっとスムーズだったら実現できた気がする。
9:40のバスに乗車して、到着は時刻表場11:46予定。福山市は広島における大都市で工業都市というイメージしかなく、距離感全然わからんかったけど、高速バス乗ってこんだけ時間かかるのね。
そして、どっちかっていうと福山は岡山県に近い。JR使っても大して時間も運賃も変わらなかったみたい。どっちが良かったんだろうか。ていうか広島の上の方には何があるのだ。
カビ騒動が記憶に新しいベースフードを初めて食う。前日朝ご飯用に購入しておりました。
なんかこれ食ってるだけで、効率的な過ごし方をしている気がします。タンパク質がたくさん入ってるせいか噛みごたえが強く、ほのかに甘いくらいで、チョコレートは気持ち味するくらい。僕はときどきプロテインバーを食べますが、噛んだ瞬間にわかるお菓子とは明らかに違う粉っぽさ、香りの違和感がこのパンにもあります。そらマーガリンと砂糖どっさり使ってくれたらうまいに決まってるからな。
健康と効率特化のパンと知りながら食べたら全く文句のない食べ物です。例えば毎朝これって言われても、自分はそんな苦じゃないと思いますね。夜だったら嫌だ。暴れる。昼は暗黒社会人やってる頃だったらこれ買って公園で一人で食うのはオッケー。
一刻魁堂 カラアゲランチ
福山駅構内をブラブラしつつお昼ご飯を探す。観光客もいたのかもしれんが、普通に駅利用する地元の方々で近辺の店はギュウギュウで、とても入れる状況ではなかったです。唯一待たずに入れた、駅のレストラン街「さんすて福山」の中にある量産型ラーメン屋みたいなところに適当に入ることにしました。
福山駅のラーメン屋ですが、名古屋発祥らしい。そういえば台湾ラーメン置いてたな。名物を求めて入ってるわけじゃないから全然そんなのは大丈夫だけど、お前もまさか梅田に出店してんじゃないだろうな。
してないじゃないか。頑張れよ。
こういうラーメンとなにかのセットを食べてると、ちょっとだけ何かを損した気持ちになる。理由はよくわからないのですが。ラーメンて焦って食べてしまうので、楽しんでる時間が少ないとかあると思う。
ご飯にかけるふりかけを「のりたまかゆかりか選べます」と言われ『心底どっちでもいい』『それ選びたいっていうニーズ本当にあるんやろか』と思った後「ゆかりで」と言いました。
味はすっきりしたスープとパラっと入った背脂のコクのバランスがよくておいしいです。トロトロ系も嫌いじゃないですが、薄いチャーシューも嬉しい。そして僕は唐揚げを選択できるなら唐揚げを食うし、揚げた鶏は人類に幸せの風を運ぶ。鶏を揚げて幸せになれ。鶏になって揚がれ。お前は鶏だ。
生もみじ
食後、駅構内でやたら看板が出ていた「生もみじ」というもみじ饅頭の亜流が販売されてるのを見かけてなんとなく購入。
カステラ部分がおもちみたいな生地になっておりまして、確かに普通のやつとは違います。生地のもちもちさと、あんこはゆずの風味が入っていておいしい。普通のふわふわのもみじもおいしい。普通の方がおいしい。
そんなん言ったら和菓子って形違うだけのやつ多いので、私達は魔法にかかり続ける必要があるんだ。日本人は生まれながらの魔法使いなんだ。
鞆の浦
友人との約束まで時間があるので、福山の代表的な観光地、鞆の浦に行くことに。しっかり午後を越えてしまったので、行こうか結構迷った。
「日本で最も癒やされる港町」というキャッチがつけられ、こちらは観光地対応もある程度とりながら、より普通の港町として存在するありたがみのある町のようです。あとから考えたら、鞆の浦に即向かって先で観光がてらご飯食べればよかったんだよな。
高速バスで疲れてて、すぐ動く元気なかったんですよ。
バスは福山駅から案内が出ていて迷うことはなく、時刻表も料金も見ずに停まっていたバスに乗り込みました。
かつては瀬戸内海でそれなりの規模の港だったということですが、今は静かで癒やしを売りにする港町となっています。海に面する場所では、江戸時代に作られた施設が存在していて、見るものもたくさんありそうでした。
室町、江戸、明治とそれぞれ歴史的にも大きな事件をかすっていたりして、一応ガイド読みながら行ったものの、もうちょっと腹の中に収まって行けば楽しさ倍増だったろうなあ。
11/16の夕方時点で、広島に雨が降る可能性が結構あり、福山でとうとう少し降り始めました。青空が見えてるところもあったので、本降りにならないことを祈りつつ、降りそうになったらいつでも引き返して駅前のドトールに引きこもる心づもりをしておりました。
そもそもの車酔いの上、更にバスに30分ほど乗り、旅行ハイと体力減少でよくわからない体調。このとき酔い止めも効いてなかったんだよな。しかし、港や至近距離の小島が見えると異国感が増してテンション上がります。
古寺めぐり
とりあえずこんな感じで回ることに。
結果からいうと、いよいよ小雨がぱらついてきて、いかにもチェックポイント稼ぎみたいな回り方になって、あんまりしっかり味わえませんでした。お寺も全部中を見たわけじゃないし、左下のほうにある港や住宅のほうも見たかったなあ。
各お寺の入口には必ず説教張り紙があって、ネタ出し大変そうだと思った。
「ほうせんじ」で変換したら世の中にそう読む寺が山程あることを知りました。結構入ったらダメなところも多くて、そこがなんだったのかを知らずにスルーすることも多かった。現場で読んだらどうせすぐ忘れちゃうんだけどさ。
沼名前神社
安国寺まで巡った後、少し道を逸れたところに沼名前(ぬなくま)神社という結構立派な神社も見えたので、足を伸ばして見学しました。ほんま、仏教の施設の隣に神道の施設が建ってるっていうのも、日本のよくわからん景色だわな。自分は家系的に仏教ではありますが、全然神社と分けて考えたことない。
ジオシティーズの初期画面で作ったんかいというウェブ。神主の「遠吠え日誌」は2016年が最後の更新でしたね。2000ゼロ年代個人ウェブあるあるがまだここには生きている。
神社には観光客はおらず。そこから、海が見える方向に歩き始めたときに、結構疲れているのを自覚しました。
なんか黒い雨雲と晴れ部分がいい塩梅になる夕方、この後人と会って数時間お話することを思い出し、その手前に休んでおかなければならん気がして、とっとと福山駅に帰ることにしました。もうちょっと時間があれば港の方を見学したかったなあ。
飯食って帰る
18時前に友人と集合。ちょっと福山っぽいもん食わしてくださいよ~と鬱陶しいお願いをしたところ、こちらのお店につれてっていただいた。
一人の上酒を飲まない人間なもので、小料理屋や居酒屋がどうしてもハードルが高いのですが、地のものをあくまで自然に食べて楽しむとなったら、結局そういう店を使うのが早いですね。
友人と何を話したんだか全く覚えてませんが、最後に会ったときと何も変わっていないことが確認できました。その間お互いにただただ老けておりましたね。
冒頭に書いた通り長引けばネットカフェ泊のつもりでしたが、3時間ほどダラダラと喋って解散となり、地元の駅まで間に合うことが判明しました。
こうやって記録の写真を撮りながら旅行をするのも何回目という感じですが、普通に煩わしさが消えません。嫌とかでなく、携帯を取り出して、対象物をフレームにいれることと、旅行をするという気分とが別物なんですよね。その切替が面倒くさい。
でも、そんな作業であっても、一応データとしてはひと繋がりの記録として撮影しきると、自分の旅行が行ったこと以上に筋の通ったものになったような気がします。自分のような「体感」というものが鈍い人間にとっては、これをやったという客観性がありがたいんですよね。