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『輝け!Aqoursぬまづフェスティバル』の「まつりのあと」。


SCRAP × ラブライブ!サンシャイン!!
「体験する物語project」
『輝け!Aqoursぬまづフェスティバル inよみうりランド』、全日程の公演終了、お疲れ様でした。


今回は前記事とは別に、
終わってみて、振り返ってみての
『個人』の感想のような日記のような何かを書いてみます。

いつかまた、遠い日に、振り返る時に、楽しいフェスが確かに「ここ」にあった証になるように。


今回の、『輝け!Aqoursぬまづフェスティバル inよみうりランド』、
その最大の功績は、
「浦の星女学院」という学校そのものを、作り出したことだと思います。

コンテンツディレクターのきださん曰く、
「本当の学校のような空間を作るために」、
劇中の「浦の星女学院」の生徒数とほぼ同じ人数のキャストをオーディションで集め、
学年ごと、一年生、二年生、三年生と、
廃校が迫り来る田舎の女子校と同じ人数配分で割り当てて、生み出された空間。

2017年12月30日、TVアニメ第13話「私たちの輝き」にて、確かに「閉校式」を行い、幕を下ろした彼女たちの母校は、
2022年、再び「命」を貰って、
限られた時間の中で、精一杯、精一杯、輝きました。

会期は、5月13日から、6月5日まで。
この約1ヶ月の期間で、「浦の星女学院」の実在性はどんどん増していきました。

キャストのみなさんの、「もっと楽しい空間にしよう」、「もっと好きが溢れる空間にしよう」。
そんな想いが公演を重なるに連れ、増して、
輝きが溢れる空間に育っていきました。

「終わらないで欲しい。」
そんな言葉がふとこぼれるくらい。

「浦の星女学院」がまだ学校でいられる期間の、
「ある一日」の楽しい楽しいフェスティバルのはずなのに。

だんだんと、楽しいフェスティバルが、
「閉校祭」の様相を持ち始めるまでに。

この場所で、「命」をもらって輝いた「浦の星女学院」は、あまりにも「リアル」で、
ここで生まれた景色や感情。絆すべてが、
あまりにも「リアル」で。
「寂しさ」すらも。切ないほど「リアル」で。

「舞台はナマモノ」という言葉があります。
ステージにおいて、生まれる演劇に同じものはない。
「完全に同じ舞台」は一つとして、ない。

「イマーシブシアター(没入型演劇)」の一種であった、「体験する物語」の中では、
街も、人も、学校も。みんな、生きていました。
命を吹き込んで、生きていて、輝いてました。

最後の日曜日、
助っ人さんに徹するのであれば、無粋な言葉である「今日が最後なんですね」。

「ある一日」の楽しい楽しいフェスティバルに、
「最初」も「最後」もないはずなのに。

フェスティバルの準備が出来上がる広場を遠くから眺めながら、思わず溢れたその言葉に対して、
何も言わずに一緒に感情を共有してくれた、
ある浦女生がいました。

世界観に徹するならば、「楽しいフェスティバル」に戻してくれるのが浦女生の役割のはずでしたが、
その浦女生は、一緒に広場を眺めて、
一緒にその感情を共有してくれました。

どのブースも準備が終わり、
ひとつずつ、準備完了の合図が叫ばれ、
始まった「楽しいフェスティバル」。


そんな光景と共に、一生忘れない、
「浦の星女学院」との大切な大切な思い出ができました。

そんな「祭りのあと」の記憶と共に、
私の『輝け!Aqoursぬまづフェスティバル』は幕を下ろしました。

「今日どんなことが楽しかったですか?どんなことで笑いましたか?きっとその一つ一つが、輝きなんだと思います。」

ここで生まれた感情全てが、
切ないくらいに「リアル」で。
切ないくらいに「輝き」でした。

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