テレビ視聴が高いエリアはここだ（２） 関西 平日19時台 リアルタイム視聴が高いエリアは？
前回は、関東 平日19時台にテレビ視聴が高いのは北関東、という調査結果でしたが、他の地域ではどうでしょうか。今回はエリアを変え、関西広域 ２府４県 平日19時台 のリアルタイム視聴について調べてみました。
関西で平日19時台にテレビ視聴が高い地域は？
前回の関東と同じ、2024/11/18週 平日19時台について、テレビ総視聴率(HUT)に相当する、関西地デジ全チャンネル、BSチャンネルのライブ率合算を指標としています。
[集計仕様]
地域：関西（大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県）
対象日時：2024/18(月)～11/22(金) 平日5日間 19時台
視聴方法：リアルタイム視聴
比較指標：CH合算ライブ率
※対象CH(チャンネル)のライブ率を合算。対象は、関西の地デジ局全局(独立局含む)、BS局(2K/4K)。放送波のリアルタイム視聴を対象として集計
対象機器：集計対象機器数が300台以上の市区町村
府県別比較
まず、府県別にみていきます。奈良県が31.11％でトップを獲得。滋賀県（31.10％）や和歌山県（30.89％）が僅差で続きました。この3県が30％以上を記録し、テレビ視聴の高い地域として際立っています。一方、大阪府は27.87％とやや低い数値に。大阪府の都市部では、テレビ以外の娯楽が多様なことが影響しているのかもしれません。
市区町村別比較
さらに細かく市区町村別データを見ていくと、京都府与謝郡与謝野町が38.40％ で1位に。和歌山県東牟婁郡串本町（37.38％）や大阪府豊能郡豊能町（37.00％）も高い数値を記録しています。リアルタイム視聴が40％に迫る高さであるこれらの町は、テレビが家族のコミュニケーションツールとして機能している可能性が考えられます。
また、各府県いずれも都市部が低く、郊外の地域で高い傾向があるようです。もう少し地図を拡大してみましょう。
大都市圏である大阪市や神戸市、京都市の中心部では、視聴率が比較的低めとなる傾向があり、郊外では高いことがよくわかりますね。
関東は東京都心部の一極を中心とした低い傾向が目立っていましたが、関西では各府県の都市部がそれぞれ低くなる傾向にあるようです。やはり都市部での多様なライフスタイルがテレビ視聴に影響していると考えられます。
この記事が読者の興味を引き、さらにデータの背景にあるライフスタイルや社会的な特徴について考えるきっかけになれば幸いです！
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