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1. レグザ視聴データの基礎知識とよもやま話
◆テレビで何を見たかを調べることについて、テレビの利用者から同意を得ていますか?
はい。対談記事等で説明しているアニメやドラマの視聴分析は、レグザのテレビの利用者から利用の同意をいただいた視聴データを用いています。具体的には、レグザのテレビ画面上で、当社が提供するクラウドサービス* の利用開始時にデータ利用の同意をいただいています。詳細は以下の各ページをご覧ください。
みるコレなどクラウドサービス (TimeOn) に関するよくあるご質問>利用履歴について (全般)
https://www.regza.com/support/timeon-faq/log
レグザプライバシーポリシー
https://www.regza.com/support/timeon-faq/eula/tv-2
なお、視聴データの利活用については「放送受信者等の個人情報保護に関するガイドライン(令和4年個人情報保護委員会・総務省告示第1号)」を遵守しながら進めております。
放送分野における個人情報保護
https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/joho_tsusin/040831_1.html
注
* クラウドサービス:「みるコレ」「ざんまいスマートアクセス」「番組ガイド」「シーン」「おまかせ録画」など
「みるコレ」についてはこちら
https://www.regza.com/charm/mirucolle
◆テレビ画面上で、動画配信コンテンツはどのくらい見られていますか?
ざっくり「放送系:配信系= 7:1」です。
下のグラフは、レグザのテレビ画面内での放送系視聴と、 配信系視聴の視聴時間の比較です。具体的には、2023年10月~2024年9月までの一年間で、テレビ画面を ON にして何を表示しているかの平均です。緑が放送系視聴 (リアルタイム+テレビ機能による録画再生)、紫が配信系の全社合算 (レグザで視聴可能な Prime Video、Netflix、Disney+、TVer、U-NEXT、Lemino、Hulu、FOD、ABEMA、NHK+、WOWOWオンデマンド、バンダイチャンネル、RakutenTV、DAZN、DMM TV、NET-Vision、等)、濃いグレーが YouTube の視聴、薄いグレーが HDMI/他 (レコーダー、スカパーチューナー、CATVチューナー、ゲーム機、Fire Stick などのドングル系と、レグザメニュー画面など) となります。
![](https://assets.st-note.com/img/1731321402-RDYXhE3dZBgzH7Uo14GSlPiJ.png?width=1200)
上記のように、緑の放送系が 62%、VOD 全社合算が 7% となります。
なお、他社の調査でも、類似の傾向が報告されています。例えば、以下の記事では、放送系の視聴時間は 228.8分、YouTube を除くOTTサービスの一日の視聴時間は 30.2分、とされており、おおよそ、放送系7に対して配信系は1となっています。
出典:日経クロストレンド:広告戦略変える「コネクテッドTV」データで判明、令和の視聴実態 (2024/4/15)
※記事冒頭の棒グラフを合算
https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/18/00982/00003/
レグザのテレビ視聴データ集計は、「放送系:7」の方の視聴状況に相当します。(実際には知ることは出来ませんが)仮に、「配信系:1」に含まれるアニメやドラマの視聴がわかったとして、両者を合算して集計できた場合、その影響度はこの比率程度と考えられます。
なお、配信系でのアニメやドラマの視聴はスマホや PC/Tablet でもありますので、レグザの視聴データによる集計は、あくまでテレビの大画面での放送系視聴について、ということになります。
◆ドラマやアニメを配信で見ている人はスマホで見ている人が多いので、テレビ上の放送系視聴の人気を見ても意味がないのでは?
いいえ。例えば、以下の調査によれば、YouTubeを除くと、スマホでドラマやアニメを配信で見ている人と、テレビ画面でドラマやアニメを配信で見ている人は、あまり差がないようです。よって、前節の「放送系:7、配信系:1」は、スマホでの視聴を含めると、たしかに配信系がより大きくなりますが、依然として放送系の視聴の比重は十分大きく、意味はあると考えています。
「コネクテッドTV白書2024」
https://www.cross-m.co.jp/news/release/20240411_pr1/
「動画サービス視聴時の利用デバイス」のグラフにおいて、ドラマやアニメを主に扱う配信サービスはテレビ活用とスマホ活用が拮抗していることが示されています。
◆複数の配信サービスを横断した人気を知りたいのですが?
今のところ、複数の配信サービスを横断した視聴調査は困難です。アニメの場合、配信での視聴も多い昨今ですが、配信の場合は人気作品ほど特定の配信サービス独占もあり、複数の配信サービスを横断し、かつ1クールをまとめた形での横並びの新規アニメ作品等の比較は事実上できません。また、配信側では週単位やクール単位のランキングが一部公開されているのみで、1話目を見た人が2話目を見たかや、他の作品の各話数も見ているかなど、複数の配信サービスを横断した視聴状況を調査することは、さらに難しいのです。
テレビ放送されるドラマの場合、ほぼキー局・準キー局のドラマの比較となり、TVer 以外はそれぞれの配信サービスで独占となっている場合も多く、また、Netflix、Prime Video などでの見逃し配信も増えています。そのため、(制作局も異なる)多くのドラマを複数の配信サービス横断で比較することは難しいと考えます。
上記のように、配信での全作品比較は困難ですが、レグザの場合、主要作品を含めて放送系についてはリアルタイムに加え、配信同様に好きな時間に視聴できる録画再生も含めて比較ができるので、レグザのデータを用いた比較が現実的な手段です。
◆レコーダーでの視聴は考慮されていますか?
レグザのテレビ視聴データ集計は、テレビ製品のみで、レコーダー製品のデータは含んでいません。レグザ (テレビ) は、レコーダー製品を購入せずに、ハードディスクを接続するだけで録画機能を利用することができ、録画用ハードディスクの接続率は最新データで 50%弱と高いです。このことから、外付けレコーダーの視聴データを用いなくても、視聴行動のリアルタイムと再生の使い分けは把握できると考えています。
もし、単体レコーダー製品のデータを合算しようとすると、当社レコーダー製品のごく一部からしかデータが取れず、また当社テレビと同一のユーザであることを登録していただく必要があるため、該当者はごく限られ、分析に必要な十分な数がとれなくなります。
◆録画再生視聴の集計方法は?3ヶ月後に視聴した場合も含まれますか?
視聴データの集計では、放送から7日間の録画再生視聴を集計しています。テレビ視聴率の業界標準であるビデオリサーチ社のデータも P+C7と呼ばれますが、これと同様の運用になっています。再生する人の7割くらいは放送から3日程度で視聴しあとはロングテールという傾向がありますので、3ヶ月後の録画再生視聴をカウントしなくても大きな影響はないと考えています。
◆なぜ東京都、神奈川県、埼玉県のみで集計するのですか?
TOKYO MXでの視聴と他のチャンネルでの視聴を、適切に比較するためです。特にアニメの場合、TOKYO MX での番組数が多く、放送エリアがキー局よりも狭い TOKYO MX を1都6県を放送エリアとするキー局と同じ条件で比較するため、確実に同局が視聴できる東京都、神奈川県、埼玉県のみで集計
しています。
◆「番組を見た」とは具体的にどのように判定していますか?
放送回ごとの見た・見てない判定(視聴判定)の方法は、作品単位の1放送回ずつについて、番組の長さの 1/3 以上 (30分枠の番組ならば10分以上) をリアルタイム視聴または録画の再生視聴のいずれか (あるいは両方) で見ていれば視聴したと判定した上でこれを分子とし、この放送回の日の全機器数 (集計対象機器数は、原則毎日増えていきますので、日の単位に率として計算する必要があります) を分母として「接触率」を計算しています。