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「食」でつながる。その土地に暮らす方々とともに ~ミライ研 客員研究員 自己紹介 Vol.2(露久保美夏さん)

こんにちは!ミライ研編集部です。

ミライ研では、サステナブルな地域づくりや地域の新たな価値創造に関する調査研究をさらに充実させるべく、2024年12月から新たに客員研究員の仕組みを導入し、7名の素晴らしいメンバーをお迎えしました。

今回は、客員研究員である露久保美夏さんから自己紹介をいただきましたので紹介します!
露久保さんとは、これまでも「食」をとおして、地域の新たな魅力を発見できないか、人と人とのつながりを生み出すことができないか、というようなことについて意見交換等をさせていただく中で、ミライ研の取り組みに共感いただき、様々な地域での調査・研究の検討をご一緒しています。
是非ご覧ください!

露久保 美夏/ tsuyukubo mika
所属:東洋大学 食環境科学部 食環境科学科  准教授

露久保美夏氏 自己紹介

露久保美夏(つゆくぼみか)
東洋大学食環境科学部食環境科学科 准教授
千葉大学大学院で修士(教育学)を取得後、お茶の水女子大学大学院で博士(学術)を取得。
同大学特任講師を経て 2016 年に東洋大学に着任、2020 年より現職。
専門は調理科学、食文化、食育。

大学で教育と研究を行いながら、子ども向けの講座を通して調理科学のおもしろさや五感を使って味わうことの大切さについて伝えています。

現在研究していること,活動していること

食べものは調理することによって物理化学的な様々な反応が起こった結果、見た目、香り、食感、味などが変化します。
この時、どのような変化や反応が起きているのか、調理条件の違いがおいしさにどの程度影響するのかなどについて機器分析や実際に食べる官能評価などを行い、科学的な面からその要因を探っています。
主に米や大麦の炊飯特性解析や、大麦を用いた新規調理品の開発を中心に、健康的かつおいしいと感じながら日々食べ続けられるような調理法や調理品を追究しています。

また、人は誰しも「食べる」という共通した営みを行っています。
ですが、生活する国や地域、あるいは時代によって「食べるもの」や「食べ方」などが異なります。
この違いはなぜ生まれたのか、何をどのように食べているのか、ということについて文献調査やアンケート調査を行い、これまでに知られていない人と食の関連性を明らかにする食文化研究も行っています。

この他、五感を使って食べものを味わうことや感じたことを表現することを大切にした食育活動や、和食やだしに関する講座を全国各地で実施したり、新聞連載や書籍の執筆を通じて調理学の魅力を発信しています。

ミライ研とやってきたこと,これからやっていきたいことや期待すること

今後、食を通して様々な地域と繋がり、関わる方々が皆充実した時間を過ごせるような活動を行っていけたらと考えています。
専門が調理学なので、地域の特産品はもちろん、低利用・未利用食材などにも目を向けて新たな調理加工品を生み出したり、人が集まって一緒に調理することで新たな関わりが生まれるようなコミュニケーションの場を創出したりすることに関心があります。
大学に勤務しているため、時には大学生も交えながら交流を図ったり、議論を重ねたりしながら課題解決に取り組むことも可能性として考えています。できる限り現地を訪問してその土地に暮らす方々との交流を通じた活動を大切にしたいと思っていますので、食を軸としてそのような機会があればと期待しています。