いまさら聞けない「アンペア、ボルト、ワットとは?」
みなさん、はじめまして!
リジェンヌでインターンをしているナオです(^^)
インターンをはじめて約半年、非常用電源についての知識はついてきたものの、実は中学生レベルの電流などの知識をすっかり忘れていまして、、、(文系だからという言い訳)
テントウ虫のような図を描いて、アンペア、ボルト、ワットの数字を入れて計算していた記憶はありますが、、、
それぞれが何なのかは思い出せず、せっかく習った知識がまったく活かされていません(泣)
このままでは仕事柄としても良くない!と思い、これを機に復習してみようと思いました。
家電製品の A・V・W
よく家電製品には、〇〇A〔アンペア〕、〇〇V〔ボルト〕、〇〇W〔ワット〕と書いてありますが、まず、これらの表記が何を示しているのか、みなさんおぼえていますか? ここで、一度おさらいしていきましょう。
A(アンペア)は電流。電気が流れる量です。
V(ボルト)は電圧。電気を押し出す力です。
W(ワット)は消費電力。消費される電気エネルギーの量です。
わかりましたか?、、、わかりませんよね???
ということで、ここからは、それぞれをより詳しく見ていきたいと思います。
ブレーカーを落とさないように! ~A〔アンペア〕の話~
まずは、A〔アンペア〕について。
A(アンペア)は電流。電気が流れる量。
でしたね。
家のなかで電気機器を同時にたくさん使おうとすると突然電気が使えなくなる経験、みなさん一度くらいはありますよね。
電気を一度に多く使うとブレーカーが落ちるという事実はみなさんご存知かと思いますが、具体的な仕組みはよく知らない人も少なくないのではないでしょうか?(私はまったく知りませんでした)
実は、電力会社と契約しているアンペアの容量を超えてしまうとブレーカーが落ちてしまうのです。
以下、一般的な家庭によくある電気製品のA〔アンペア〕数の例です。
〇 電気ストーブ 9.9A
〇 エアコン 6.6A
〇 こたつ 5A
〇 冷蔵庫(450Lクラス) 2.5A
〇 TV(42型) 2.1A
〇 照明 1A
〇 LED照明 0.4A
〇 扇風機 0.3A
〇 電子レンジ 15A
〇 オーブン・卓上IHヒーター 14A
〇 食器洗い洗浄機・炊飯器・ドラム式洗濯乾燥機(乾燥時) 13A
〇 ドライヤー 12A
〇 電気ケトル・掃除機 10A
〇 洗濯機 3A
〇 ドラム式洗濯乾燥機(洗濯時) 2A
契約アンペア容量は、一人暮らしなど電気使用量が少ないなら20A~30A、家族や家電が多く電気使用量が多い家庭なら40A~60Aを目安にするとよいと言われています。
ひとつひとつは小さい電力でも、積算すると大きな量になったり、たくさん電力を必要とする電気製品を同時に使おうとすると、すぐに契約アンペア容量に達してしまうことがわかると思います。
実は私、アメリカで交換留学をしていたことがあります。
当時は寮に住んでいて、バスルームは共有、ベッドルームは個室という二人部屋に住んでいました。
夕方、学校から帰ってきた後、シャワーに入って夕食の準備をしようと思い、テレビを観ながら電子レンジでパスタを茹で、携帯電話を充電しながらドライヤーで髪を乾かそうとしたところ、、、
パン!
という大きな音が鳴り、すべての電気製品が止まって部屋が暗くなりました。一瞬何が起こったのかわからず、とても怖かったです。
いったん冷静になって考え、ブレーカーが落ちたのだとわかりました。バスルームの電気はついていたので、どうやら私のベッドルームだけだったようです。
幸い、事務員さんがまだいる時間だったので、すぐ直してもらうことができました。
もしこれが夜遅くで、事務員さんが帰った後だったらと考えると、、、いやー、危ない危ない。あの時の自分にアンペア数の例を参考にしてもらいたいです(^^;)
みなさんも私のようなことにならないように、ぜひ参考にしてみてください。
8つもあるの⁉ プラグの種類 ~V〔ボルト〕の話~
続きまして、V〔ボルト〕です。
V(ボルト)は電圧。電気を押し出す力です。
旅行などで海外に行かれたことがある方は、その国に合わせて変圧器を持って行った経験があるのではないでしょうか?
これは日本と外国で設定されている電圧が違うため、日本の電気製品を変圧器を使わずに外国で使うと、高い電圧に耐え切れず製品が壊れてしまう恐れがあるためです。
正直に告白しますと、私は今回、電圧のことについて調べるまで「海外で変圧器が必要なのはプラグの形が違うからなんだ」と思い込み、電圧の違いについては考えていませんでした。
ちなみに、世界で使われている主なプラグの種類です。
( 図:深セン・香港の観光旅行生活情報局 より)
いやー、統一していただきたいですね(^^;)
日本や北米、中南米ではAタイプが主に使われており、ヨーロッパやアフリカではCタイプが多く、オセアニアはOタイプが多いです。アジアの国々は国によりバラバラです。
また日本の電圧は100Vであるのに対して、多くの国の電圧は220Vです。より詳しく見てみると、北米、中南米は110Vのところが多いですが、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニアは220Vの国が多いです。何度も言いますが、統一してほしい。
とくに、携帯電話の充電という観点からは、海外旅行に行く際はその国のプラグの形状だけでなく電圧をしっかり調べておきましょう!
実際、私は香港に旅行に行ったときにホテルの部屋で携帯電話を充電しようとしてコンセントを差し込んだところ、軽く火花が散ってショートしたことがあります(危ない)
被害は何もありませんでしたが、なぜそれが起こったのかわからず、、、よく覚えてないのですが、今考えると、変圧器を使わず、変換プラグだけつけた状態で日本の充電器をそのまま差し込んでしまったのかもしれません(危ない)
みなさん、くれぐれもお気を付けください、、、。
節電・停電では超重要知識! ~W〔ワット〕の話~
最後に、W〔ワット〕です。
W(ワット)は消費電力。消費される電気エネルギーの量です。
W〔ワット〕はその数値が大きければ大きいほど、その電気製品を動かす際にたくさんの電気が必要であるということを意味します。
60Wの電球よりも100Wの電球の方が明るく、そのぶん60Wの電球よりも100Wの電球の方が消費電力も多くなります。
またW〔ワット〕の他にも、Wh〔ワットアワー〕やkWh〔キロワットアワー〕を耳にすることもよくあるのではないでしょうか。
Wh〔ワットアワー〕とは1時間に使う電気の量のことです。たとえば、60Wの電球を1時間使用した場合、
60W × 1h(時間) = 60Wh
となり、同じ電球を2時間使用した場合は、
60W × 2h(時間) = 120Wh
となります。
なお、kWh〔キロワットアワー〕はWh〔ワットアワー〕を1000で割った単位です。距離の単位をイメージしてもらえるとわかりやすいかもしれません。1kmが1000mであるのと同じように、1kWhが1000Whを表しています。
つまり60Wの電球を1時間使用した場合、
60W × 1h(時間) ÷ 1000 = 0.06kWh
となり、2時間使用した場合は、
60W × 2h(時間) ÷ 1000 = 0.12kWh
となります。けっこう簡単に計算できますね(^^)
W〔ワット〕は節電や停電などで消費電力を抑えたいときには注意しなければならない大きなポイントとなります。限りある電力を有効に使うためには、どの電気製品をどの程度使うべきかを判断し、優先順位をつけて電力消費していかなければならないからです。
まとめ
今回は、電源の基礎知識としてA〔アンペア〕、V〔ボルト〕、W〔ワット〕をご紹介しました。
普段、電気製品のA、V、Wを気にしながら生活する人は意外と少ないのではないでしょうか?
私自身も、中学校の理科で習ったことを思い出すとともに、自分の実体験も含めて「そういうことだったのか!」と納得し、理解がとても深まりました。
当時は「こんなこと知って何になるんだ、、、」と思っておりましたが、まさかこんなに身近なところでその知識が必要になっているとは思いもしませんでした。
学校で習うことってやはりとても大切で、大人になってからも必要な知識なんですね。
是非この機会に電気製品の使い方について一度見直してみてはいかがでしょうか?
もっとこういうことが知りたい等ありましたら、お気軽にコメントしてください(^^)
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▼ 参考サイト
https://enechange.jp/articles/large-consumption-appliances
https://www.eco-hatsu.com/battery/faq/21/
http://www.travelerscafe.jpn.org/electricity.html
http://hongkongshenzhen.seesaa.net/article/442893515.html