管理はつらいよ・・・パート２＃前編

こんにちは！
㈱REGATEの金城です。

本日は私のnoteの中でも閲覧数が上位にある
「管理はつらいよ・・・」
のスピンオフをお届けします♪

管理はつらいよ・・・
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この中で少し触れた
「秘密結社の一員」になった時のお話ですｗｗｗ

売買の仲介奮闘記もいいんですが、たまには管理のつらさを思い出そうという企画です。

売買の仲介奮闘記と同じく胸焼け必至の内容になると思いますので
胃薬とバケツを常備してお読みください。

ではど～ぞ～

◆呼び出しは突然に・・・

前の記事でも触れましたが不動産の賃貸管理ってイレギュラーの仕事しかありません。
やれ漏水しただの、電気が付かないだの、駐車場にゴミが散乱しているだの、お隣がうるさいだの、廊下が暗いだの、部屋が臭いだの・・・・
「部屋が臭いのはお前のせいだろ」という気持ちを押し殺してクレームの対応をしないといけないのが不動産賃貸管理のお仕事です。

何かにつけてどこかの誰かに呼びつけられる日々。。。

あれは夏の暑い日でした。

その日の私のタスクは
案内が2件。
翌日と週末に控えた賃貸の重説作成が3件。
退去立ち合いが２件。
新規募集開始の看板設置が4件。。。

いつもながらのパンパンなタスク。

朝7時には出社して準備開始。
それぞれのタスクをこなすためのスケジューリングをしていざ外出♪

午前10時ごろ近藤係長からの着信。

嫌な予感。こいつの電話でいい事は一つもない。。。

「おい！金城！今どこにいる？○○市のメゾン△△まで来い！
あ？別の仕事？全部止めろ！今すぐ来い！」

ガチャ！！！！

出たよ。。。近藤のすぐ来い。。。
いっつもこっちの仕事の都合は一切無視で怒鳴り散らかすだけだもんな。。。

しかもメゾン△△って前任者の担当物件で俺知らんし。
てか今から行って高速飛ばしても1時間くらいかかるし。。。
もう他の仕事できないじゃん。。。
は～ぁ、、、今日も帰宅は深夜0時超えそうだ。。。
歩き始めたばかりの我が子の寝顔しか見れない日々。つらい。。。

でも幼い我が子のためだ！父ちゃん仕事頑張る！！

一応事務所に電話をして案内とか退去立ち合いとかの外せないアポは誰かに振ってもらう事にする。
あと、なぜ係長がメゾン△△に呼び出されたのかを事務員さんに聞いてみる。

「あ～なんか物件巡回していたら入居者さんから上の階の音がうるさいって捕まったみたい。でもこの物件って担当者は係長が追い込んでやめさせた物件でしょ？今誰か担当いたっけ？なんで金城くんが呼ばれたんだろうね。
金城くんも大変ね～ｗガンバレｗｗｗ」

事務員のお姉さんは明るく言うけど、入居者の騒音トラブルを係長と一緒に対応するのか。。。気が重いな。

ていうか係長一人で対応できるんじゃん？
お前が前任者を辞めさせなければよかったじゃん？
なんでいつも人に面倒な仕事を押し付けようとしてんだよ！

色んな事を考えてイライラしながら高速を飛ばす。

係長から着信。

「お前どこにいるんだ！！まだか！早く来い！！！！」

ガチャ！！！

おいおい。早くってさっきの電話から10分も経っていないし。。。
俺の居場所真逆だし。。。

はぁ～イライラマックス！！！ｗ

◆パトカーが・・・

何度かの係長のヒステリックな着信の対応をしながら現地に到着。
メゾン△△は5階建ての築2年。エレベーター付きのきれいなアパートだ。
最近オーナーさんが太陽光のパネルを設置したって言ってたっけな。

現地にはパトカーが2台。
オートロックの周りにはご近所さんが野次馬の群れになっている。

まじかよ。警察沙汰？？？事故？？
もう勘弁してよ・・・

「すみませ～ん。通りま～す。。。」

人ごみをかき分けながらオートロックを開錠して呼び出された4階のボタンを押す。エレベーターの扉が開くと女の人の叫び声が聞こえてくる。

廊下を見ると警察官4人と係長と若い夫婦が何やら話している。というより奥さんだけが叫びまくっている。。。

周りにいる男たちはみんなたじたじという感じ。

「お！金城来たか！こっちこい！」
係長は俺の顔を見るなりヒステリックな奥さんの前に突き出した。

「こいつがこの物件の担当者です」

は？？？違うし！てかおい！お前が辞めさせたあの人の後任が決まっていないしｗｗｗ
しかも前任者を辞めさせた時
「お前の案件は全部俺がやってやる！いつでも辞めてしまえ！」
って言ってたよな？？？おい！！

警察や夫婦の目線がこっちに集中する。

”俺は担当じゃない”って言える空気ではない。。。

「はい、、、、担当の金城と言います。上の階の方が騒がしいとお伺いしてきましたが。。。」

奥さんが間髪入れずに叫びだす
「あんたが担当ならどうにかしてよ！」

目が吊り上がって鬼の形相をしている奥さん。
隣には能面のように表情のない旦那さん。

ゴソゴソ・・・

「はい！近藤です～！あ～お世話になっております！！！はい！はい！あ～あの件ですね！はい！すぐにでも・・・」

係長が携帯を取り出し誰かと話し始める。
そのままペコペコしながらエレベーターに近づいていく。

おい、着信音鳴っていないぞ。
しかもこんなタイミングでかかってくるわけないじゃん。

おい、、、おい！！
まじかお前、まさか帰るとかないよな？

係長は右手を挙げて俺にウインクしながらエレベーターへと消えていった。

絶対ぶっ殺す！！！ｗｗｗ
てか俺も辞めてやる！ふざけんな！！！

幼い我が子よ！父ちゃん無職になるぜ！！！

◆秘密結社に狙われている

逃げ出した係長を抹殺する手段を考えてると現実に引き戻す甲高い声が響く。奥さんの金切り声が止まらない。

「私たちは上の階の人に命を狙われているの！あんた人殺しを入居させてんじゃないわよ！」

へ？？命を？？どういう事？

「さっきこの警察にも説明したんだけどさ～！！！△××〇◎◆！！！」

奥さんは息継ぎ無しのマシンガントークを繰り広げる。
警察官はまたか・・・と苦笑い・・・

「平穏な生活を維持するために命からがら逃げてきた」
「上の階の人が私たちを狙って引っ越してきた」
「屋上に電磁波を受信する工作物を設置する工事をしていた」
「毎日上の階から赤外線を使って私達家族の命が狙われている」
「私たちはそれに毎日おびえながら暮らしている」
「今朝ついに最終的な殺害予告が下りてきた」

要約するとこんな感じ。。。

「昨日の夜は！そうそう私が晩御飯を温めていたらテレビでフジの特番をやっていて芸能人の○○が喋っていたのね！私○○の喋り方はあまり好きじゃないんだけど最近はちょっと見直すところもあるし、彼は頑張っているからいい奴じゃんって思うようになったのよ！それでその番組のロケ地が・・・・・」

こんな感じで一つの言葉を伝えるために全く要らない情報を引っ張ってきて喋る。。。ちなみに上記の内容で必要な情報は「昨日の夜」だけである。

息継ぎ無しで寄り道しながらしゃべるもんだからもう何を言いたいのかを把握するのがキツイ。。。

現実に戻ろう。ここから先は無駄な情報は全てカットしてお届けしますｗｗｗ

「私たちは秘密結社に狙われているのよ！あ！ちょっと待ってて証拠をみせるから！」

玄関のドアを開けて室内に入る奥さん。

室内が見えた時ゾッとした。。。

真っ暗な室内。

真っ黒な壁。
真っ黒なカーテン。
ゴミだらけの室内。
奥にはテレビの明かりの前で座る女の子がみえる。。。

え？今お昼ですけど？この部屋の暗さヤバ。。。
あと女の子が見えるけどアレはみんな見えてる？

ツッコミどころだらけの室内。

ていうかあんたらが秘密結社みたいやんｗｗｗ

しばらくして奥さんは携帯を持って出てきた。

ちなみに後日判明したがこのご夫婦の入居を担当したのは係長らしい。
案内して契約したのも。。。
まじであいつ殺す。。。

長くなったので続きは次回！

次回予告

秘密結社って？
夫婦は殺されるのか？
暗闇の中の女の子の運命は？？

の三本です♪

お楽しみに～♪

次回：管理はつらいよ・・・パート2＃後編

では～

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