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いんかん#1
こんにちは~
(株)REGATEの金城です。
いよいよ年末。
今年もいろんな人が私のnoteを賑わしてくれました。
ただ、やっぱり毎月毎月変な人が出てくるわけではないので、さすがに今月はもうネタ切れです。
・・・なので年末のネタをアップせずにそっと年越しをしようと思っていました。
いや~・・・世の中って不思議なものですね。
毎月毎月なにかしらの呪詛をまき散らしていたら神様は見てくれてたようです。
そう。ちゃんと年末に滑り込んで来てくれる獲物が居ました。
今日はその獲物をご紹介します。
では年の瀬を感じながらしっかりと怒って血圧をあげてご自身の体温で暖をとってください。
ど~ぞ~
12月に入り、決算の数字も見えて期末モード。
気分はすっかり年明けの来期に向けて動き出していたころ。
ヴーーー・ヴーーー・ヴーーー・ヴーーー・・・・
スマホの画面には以前に自社物件の測量を依頼した家屋調査士の名前が
???何かあったかな?
依頼している測量は全部完了したはずだけど・・・
「はい、もしもし」
「あ。金城さん?すみませんちょっと変な事をお願いされちゃって・・・」
「変な事?なんです?」
「あ、いや。。。以前に測量させていただいた○○の物件のお隣さんから連絡が来たんですけど・・・沖縄そば屋さんの」
「お隣さん?ああ、あの沖縄そば屋さん?」
「はい、そこの代表者さんからお願いされてて。イクナガさんって人なんですけど」
「何をお願いされたんです?」
「いや、あのですね。御社の印鑑証明と実印とかって用意できますか?って」
「は?」
「いや、、、お隣さんがちょっと開発でミスっちゃったとかなんとか・・・」
「いや、意味が分からないけども?なんでいきなりうちの会社の印鑑証明と実印?測量で必要ってこと?」
「いえ、そうじゃないんですけど」
「う~ん。よくわからんけどいきなり印鑑証明を出せって言われてこっちもホイホイ出すわけにいかんでしょw」
「ですよね~。私もちょっとお願いされたんで聞いてみるだけ聞いてみますって答えちゃって。」
この家屋調査士は人が良すぎて憎めない。
おそらくそんな人柄を利用されたのか簡単にお願いを聞いてしまったんだろう。
「ちょっと今の話ですぐに印鑑証明を出すってわけにはいかないんで、先方から直接連絡させてください」
「あ、はい。そうですよね。わかりました。では金城さんの連絡先を先方にお伝えしてもいいですか?」
「ええ。かまいませんよ」
「ありがとうございます。助かります」
ふぅ。。。この人のお人好しも困ったもんだ。
てか印鑑証明と実印を用意しろってそんな重要なことを家屋調査士を通してお願いするっておかしくないか?www
本当に必要なものなら手土産でも持ってきながら先方の担当者なり社長なりが出てくるのが筋ってもんでしょw
電話が来たらその旨の嫌味を言ってやろうと臨戦態勢で待っていたが、結局その日は相手からの連絡はなかった。
数日経ってすっかり変なお願いをされたっていう事も忘れかけていたころ・・・
ヴーーーー・ヴーーーー・ヴーーーー・・・・
着信画面には見知らぬ番号
どこかの看板反響か?
「はい!(株)REGATEの金城です!」
「あ、あの~すみません。ちょっとお伺いしてもいいですか?」
お?なんだなんだ?査定依頼か?売却依頼か?
「はい!大丈夫ですよ!どういったご用件でしょうか?」
「お世話になっております。生永企画のイクナガと申します。」
??聞いたコトの無い会社だな。営業か?なんだ?なんで俺の携帯を知ってる?
反響だと思って明るく元気に対応した数秒前の俺を返せ。
一気にテンションが下がる。
「はい。なんですか?」
明らかにトーンダウンした声で対応する俺。
「お世話になっております。聞いていると思いますが私どもの開発についてご協力をお願いしたくてですね・・・」
???開発?なんだ?
聞いていると思いますが?何を?
「あの、すみません、よくわからないんですけど?」
「あ。すみません。○○市の物件で以前測量の立ち合いに協力したモノです」
あ~なるほど。思い出した。あの家屋調査士さんが言ってたやつか。
すぐに連絡来ないからすっかり忘れてたよ
てか測量に協力したモノですって恩着せがましいなw
あの時の理不尽な気持ちを思い出し更に塩対応になる俺
「あ~。はい。なんすか?」
「御社の印鑑証明をご用意いただいて実印を押してもらおうと思ってまして」
出たwwwwいきなり本題wwww
もらおうと思ってますってもう押してもらう気満々じゃんw
「いや、すみません、急にそんなこと言われても」
「いやですね。私どもは御社が購入された一戸建ての横で沖縄そば屋を経営してまして」
「はい、知ってますけど」
「そば屋の建物は問題ないんですけど、物件の横にある敷地に駐車場としてアスファルトを敷いたら開発違反だと言われちゃってですね。それで市のほうから指摘されて是正している最中でしてね」
いや、最中でしてね。じゃねぇよw
なんか回りくどい人だな・・・
「んで?」
「はい、ですからその違反を是正するためには隣接地主の印鑑証明書と実印をもらってこいって言われましてね」
「え・・・と。すみません。イクナガさんでしたっけ?いきなり会社の印鑑証明を用意しろって言われてホイホイ用意すると思います?」
「いえ、ですから今お願いをしているわけじゃないですか?」
いや、お願いをしているわけじゃないですか?じゃねぇしwww
なに?逆切れ?
「あのね。開発の違反ってまずなに?いつの話?」
「あ、はい。二年前に開発許可を取って建物を建てたんです。あのそば屋」
「いや、それは知ってる。地元だし、そこでそば屋がオープンしたことも知ってるし」
「はい、その建物はよかったんです。開発の許可をもらっていますからね?」
うざ。。。こいつの語尾の「ね?」が無性に腹立つw
「それでですね?建物が完成した後に駐車場にアスファルトを敷いたらそこの土地は開発許可を出していないって指摘されちゃってですね?」
そば屋の駐車場は来客用で結構な広さがある。
そりゃな。あのエリアのあの規模で開発許可取らんでアスファル敷いたら指摘されるわ。
「はい。んで?」
「そこで市役所に言われたことがですね。事後的になってしまって、本来の手順ではないらしいんですけど、どうにかならないか確認をしたらですね?今から近隣の隣接地主さんの開発に協力いただくという印鑑を貰ってこいって言われたんですよ。実印と印鑑証明付きで。なのでお願いをしているというわけでしてね?」
いちいち回りくどい話し方をする奴だな・・・
「え・・・と。すみません。今の話を聞いてもすぐに承諾ってできませんよ。しかも二年前にってウチがあの物件を買ったのは今年ですよ?事後的に承諾って言っても二年前の開発当時の当事者に承諾をもらうのが普通じゃないですか?時系列的に考えてもウチが買った時にはすでにアスファル敷かれてたし事後の許可も何も・・・」
「あ~でもですね、市役所の担当者が現在の所有者ので構わないって言うんですよ」
市役所の担当も適当だな・・・
「あの~。まあそれは分かりました。私もお隣さんのことですから協力しないっていうわけじゃないんですよ。でもいきなり法人の実印と印鑑証明を用意しろって言われてもですね・・・」
「あ~そうですよね。でもほら、私も測量の時は印鑑押しましたよね?」
いら、、、、
測量はお互いの境界ポイントの確認だろ?
今お前が言ってきていることはそもそもお前のとこの開発違反だろ?
お前のとこのミスが原因だろ?
測量と一緒にすなよ。。。
「測量と今のイクナガさんの話とは全く性質が違いますよね?」
「あ~そうですけどもね?一応私としてもちゃんと役所に確認をしてからこうやってお願いをしているわけでしてね?」
「あの~すみません。そもそも開発漏れってアスファル敷いただけですよね?タワマン建てるとかで近隣の日照とか環境を著しく変化させるんなら隣接地主全員の許可貰って実印ってのもわからなくもないですけど、そもそも今回の事後的な是正のために隣接全員の実印と印鑑証明って必要ですか?ウチは不動産やってるんだけどそんなの聞いたこともないけど」
「あ~私も不動産やってます。だからわかります」
は?・・・お前不動産屋?
一般の人ならまだしも不動産屋ってなら話は別だ。
「不動産やってるんですか?だったらなんで開発許可を得ないで勝手にアスファル敷いたんです?あそこってもともと畑とかでしょ?駐車場にするなら用途変更の農転も必要ですよね?」
「あ、そのことは市役所に言われたのでわかってますので」
イラ。
わかってますじゃねえし。。。
「ていうかあなたも不動産屋なら市役所が言っている事後的な是正の為にその印鑑証明とか用意しろってことに突っ込むべきじゃない?私がさっき言ったように現段階の隣接地主じゃなくて実際にアスファル敷いた時の当事者とかから貰うのが筋ですよね?って。時系列的にも当事者の承認ならわかるけどさ、あとで買ったウチの承認とっても意味がないでしょ?」
「あ~でもですね?私はちゃんと是正をしようと真摯に対応しているわけでして」
いや、、、お前の真摯な対応とか関係ない。俺に対して真摯に謝れまず。
「ていうかどうせ市役所の担当も儀礼的というかマニュアルというか、とにかく特に考えもせずに言っているだけだと思うし。あなたも不動産屋ならまずは役所の人間が言っていることを鵜呑みにしないでさ、そこでしっかりと間違っている筋を正した方がいいんじゃないですか?」
「いえ、私は不動産屋じゃないですし。役所の人が言っているんですよ」
は?お前さっき不動産屋って言わなかったっけ?
「いやね、とにかく役所の人間ってマニュアル通りにしゃべっていて間違えていることも多いんで。不動産やっていたらこんなことしょっちゅうなんですよ。まず絶対に印鑑証明書と実印の押印が必要なのか?その必要な理由とかが書かれている規則、細則みたいなのを見せろくらい言ってもいいんじゃないですか?」
「あのですね。金城さん?いいですか?私は市役所には100%必要って言われてます。それは間違いないんですよ。担当部署伝えるので確認してもらってもいいですから。今から部署と担当者をお伝えしますね?」
は?なんて??
「いやいや。え?何?担当部署を俺に伝える?俺があんたんところの開発違反を是正するための必要書類とかを聞けってこと?市役所に電話して?」
「はい。私は市役所の担当者に必要って聞いてますけど、金城さんの考えだと不要っていう認識なんですよね?ですから直接市役所に聞いてもらう方がいいと思いまして」
「ごめんなさい。ちょっと意味がわかんないやw今何を話してるんでしたっけ?あなたさっき不動産屋って言いませんでした?不動産やっていたら役所の人間のいう事を鵜呑みにするのはどうかな~と思ってですねw」
「あ。私は不動産もやってるって事です。不動産屋ではなくて店舗開発とかを主に手掛けていましてね?」
「あの。。。すみません。私はそちらが何をやっているとかは全く興味がなくてですね。ただ、普通に考えて法人の実印と印鑑を用意してもらうのにいきなり協力しろって言われてもこっちはホイホイと頷けないって話でして。今回の件は店舗開発とかをやっているなら尚更そっちのミスじゃないですか?それの是正のために俺が市役所に聞くっておかしくない?100%そっちのミスでしょ?」
「はい。それは分かってます。ですからその違反を是正するためには必要って言われていますからね?私は。それを金城さんが不要というのであれば、やっぱり直接担当部署に聞いてもらう方がいいかと思いましてね?」
いや、こいつマジでなに?なんの理論?www
いくら隣接でももう協力したくなくなってきたw
「あのね、まず第一にうちだけじゃなくてお隣さんとかたくさんの個人の隣接地主が居ると思うんですけど、いきなり印鑑証明と実印を用意しろって言われたらみんな不振がって嫌がるんじゃないですか?あの辺は田舎だしさ。役所はそれでも絶対に必要って突っぱねてます?」
「あ~。。。まあ、まだ、みんなに聞いたわけじゃないんで。というか金城さんがここまで嫌がると思わなかったんで。」
いや、嫌がるとかじゃないんだよ。
書類を用意するのが嫌というよりお前のそのしゃべり方と態度な。
あとこれはお前のミスな。完全に。
こっちは何の非もないのに俺が市役所に確認する方向になったのも意味不明な論理だしwww
頭大丈夫かこいつ・・・
「だったら周り全部に聞いて、周りの人が全部印鑑証明書と実印用意したって言うならうちも考えますよ。(多分無理だと思うけど)」
「ふぅ。。。わかりましたよ。じゃあ他の人が用意するって言ったらいいんですね?わかりました。では」
プ。。。ツーーー・ツーーー・ツーーー・ツーーー・
なんなんだこいつ。
自分の開発違反のせいなのになんかこっちが悪者みたいな感じになってんじゃんよwww
最後の最後はなんか逆切れ気味だし。
ていうか電話口でお願いすることじゃないし、まずその態度を改めろよ。
イライラだけを残されてなんか腑に落ちない。
そんな12月の始まり。
でも長くなったので続きは次回。
では~
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次回:いんかん#2
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