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不動産とややこしい親子関係#3


◆実妹との面談&混乱

前回からの続きです。まだの方はこちらを先にお読みください。

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不動産とややこしい親子関係#1

不動産とややこしい親子関係#2


暗雲が立ち込め落雷が落ちるくらいの様相を呈してきた。。。
ようやくいつも通りの平常運転だ。俺の案件はこうでなきゃな♪

妹さんと直接会って話がしたいということをお母さんにお願いしてみる。

なぜか会わせる事を渋りだすお母さん。
(あれ?お母さんの挙動も少し変??)
ここでお母さんからの提案があり妹さんと私を合わせる代わりに交換条件で「息子と一度会って話をしたい」とのこと。


「お腹を痛めて生んだ息子と直接話をしたい。多分この話が進んで売却したらもう二度と会えないはずだから」

母親が息子に会いたい気持ちも分かる、息子から虐待や暴力を受けていても会いたいものなんだな。。。親子愛。いいじゃないか。泣けてきた。


母親は権利者ではないが妹とつながる唯一のパイプ。
断る理由も無いし虐待を受けていた側が会いたいというならそんなにハードルは高くないと判断。


ところが後日、依頼者にこの事を伝えると「会いたくない」の一点張り。
しかも
「相続分を全てもらえると思っていたので計算が違う!」
「妹はそんなにがめつい女じゃない!」
(いや、勝手に全部もらえると勝手に判断したんあんたやし・・・妹さんは電話の感じだとちゃんとしているし。。。)

何を話しても怒りの沸点は収まらない。
よし何を言っているか支離滅裂だが話を聞こうじゃないか!
なんせ私は鬱病の社長のカウンセリングをした実績もある。


少し時間をかけて冷静になってもらいながら
・私が妹に直接会って話をしないと話が進まない事
※郵送でやりとりをしたくても妹さんが会ったこともない不動産屋に住所を教えたくないという意向
・妹は依頼者と会う事を断固拒否している事
・法廷相続分での折半を受け入れないとそもそも売却すらできない事
などを説明。

「お母さんとあなたが会う事ができないともう何も話は進まないですよ」
「取り分に関しても妹さんが取得する分は正当な権利です」

「それなら会ってもいい」
「いや、やっぱり・・・」
「あんな奴母親じゃないし!あの女が妹をそそのかしたんだ!」
と二転三転する依頼者を説得し、どうにか法定相続分の了承と面談のアポを取り付ける。。。

(ふぅ。。。マジ?まだ協議書もできていない?もうこの案件やめていいですか?)

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沖縄の不動産という独特な世界に迷い込んでいます!明るい外の世界の事は忘れました!これからも深海をはいずります!