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トヨタ2025年度Q1決算短信要約

2025年度Q1の決算短信上では、トヨタの業績に影響を与える重大な懸念は見当たらない。これまで通り堅調。

以下、決算書の分析内容。

経営成績サマリー

営業収益、営業利益共に前期よりも増加傾向。
但し、四半期包括利益合計だけがマイナス。

原因は、「持ち分法で会計処理されている投資のその他包括利益に対するも分相当額の合計」が大幅に下がった。

これは、トヨタが20%から50%未満の株を保有している会社の包括利益に応じた金額なので、下がった要因としては、

  • トヨタが株を手放した

  • トヨタが保持している持持ち分適用会社の利益が鈍化したか

のどちらか。

原因は、恐らく市場の要求に応じた政策保有株の解消が、影響していると思われる。

政策保有株の解消とは、取引先との関係維持や買収防衛の為に保有する株は、ROEの悪化につながるから、解消しましょうという事。

その為、「持ち分法で会計処理されている投資のその他包括利益に対するも分相当額の合計」は下がっているが、懸念する事ではない。

営業利益

前期比で+16% の伸び。最大の要因は、円安(下図の+37億円)
但し円安の反動で、原価が圧迫されているので、経費ほかが、12億円と増えている。

懸念点としては、以前から言われているように、円高が進むと、経費は圧縮されるので一概には言えないが、営業利益が圧迫される。ここは注意深く見ていく必要がある。

車の販売台数

販売台数は、日本国内の販売台数は大きく落ち込んだ。それ以外の国では増加傾向。

日本国内の販売台数が落ち込んだ理由は、既にご存じの方も多いと思うが、国の認証試験での不正が響いている。

まとめ

トヨタと取り巻く状況は、

  • 経済:政策保有株解消  直接的な影響はなし

  • 為替:円安       +(営業利益プラス)

  • 政治:国の認証試験不正 ―(販売台数マイナス)

となっている。

為替の状況については、石破さんが火消しを行ったので、過度な円高に振れることは無くなったが、今後の解散総選挙や、アメリカの経済及び大統領選でどちらに転ぶかわからない為注視する必要がある。

国の認証試験不正については、正直今の時代に合った試験なのかどうかわからないが、2024年9月2日から、ヤリスや、カラローラフィルダー、カローラアクシオの生産が再開されているので、日本国内の販売台数が回復することが予想される。

今後のトヨタの業績については、上記内容を踏まえると実業に大きな懸念点は見つからない為、現状維持かもしくは緩やかな成長が予想される。

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