「ADHD」のしんどさ
療育施設で働いていた頃、圧倒的に多かったのは
ADHDのお子さん
施設によっても違うとは思うが私がいた施設では多かった。
言い方は悪いかもしれないが
ADHDの子は良くも悪くも
見た感じ普通。
話してみても
「人懐っこいのかな」
「よく話す子だな〜」
という印象だけかもしれない。
しかし、私はADHDの子の支援が1番と言っていいほど大変だったのだ。
「え、なんで?」と思われるかもしれないが
理由は2つ。
まず1つ目は
ADHDの特性を持った子達は
私たちが考えるより2個ほど先に動くのだ。
「あ、動くかも」と私たちが気づく頃には
もう遅いのだ。
気づいた時には椅子から立ち上がって
ブロックなどを触り始めている。
思ったら即行動!という感じ。
そしてADHD➕自閉傾向が強い子は
1度してしまうと繰り返す。
なのでその1回目を止めたいのだが、、
難しい。
そして2つ目。
これはADHDの特性がある子皆ではないかもしれないが
かなりキツめの言葉のシャワー。
キツめというのは普通に悪口とか、相手が傷つくであろう言葉。
それが止まらない。シャワーの如く。
「バカ」「嫌い」「近寄らないで」などなど。
ひどい時は蹴られたりもしたなあ、、。
これらを踏まえて考えてみると、この2つに
ADHDのしんどさが詰まっている
○目に見えない
○目に入ると気になったものの所に動いてしまう
○頭で考えたことが直ぐに口から出てしまう
きっとこれだけではないほど
当事者、家族はしんどさを抱えているだろう。
近年では大人のADHDやADHD診断など
ADHDという特性が身近になってきている。
しかし、私が関わって、見てきた
ADHDのしんどさ
分かりにくいし時間はかかる。
しかし、その子たちの関わりで悩むよりも
その子にとっても私たちにとっても
じょうずな距離感と付き合い方
これらを考えていくことが大切だと考える。