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誰でもできる東大合格方法
以下に、できるだけ平易な言葉で解説した「誰でもできる東大合格方法」をまとめました。以下の文章は、これまでの会話内容や各種情報、東大合格者の実践例、そして自分で身につけた効果的な学習法・自己管理法を統合した内容になっています。
はじめに
「東大合格」と聞くと、難しい勉強や特別な才能が必要なように思われがちです。しかし、実際に東大に合格した多くの先輩たちは、決して奇抜な勉強法を使っていたわけではなく、むしろ“普通のこと”を徹底することで成果を出しています。
この記事では、どんな人でも実践できる東大合格のための基本的な方法と、日々の学習習慣・自己管理のコツ、さらには各科目ごとの具体的な戦略について、できるだけ平易な言葉で、わかりやすく解説します。これから東大を目指す皆さん、特に高校1年生の皆さんも安心して読んでください。まずは、毎日の「小さな習慣」が将来の大きな成果に繋がるということを知ってほしいのです。
1. 東大合格の基本は「普通のこと」を徹底すること
まず最初に覚えておいてほしいのは、東大合格に必要なものは特別な才能ではなく、むしろ日々のルーティーン、つまり「普通のこと」をしっかりと続けることです。たとえば、毎朝決まった時間に起きて、決まった時間に勉強机に向かう―これが「勉強の習慣化」です。歯を磨くように、何も考えずに自然とテキストを開く、その行動を習慣にしてしまえば、どんなにやる気が浮かばなくても、最低限の勉強は自動的に進みます。
また、東大合格者たちは、授業や問題演習の際に「自分なりの解法ノート」や「ミスノート」を作り、間違えたところを必ず復習しています。これも、普通のこと―しかし徹底すること―が結果につながる好例です。
たとえば、ある私は「ルーズリーフに覚えにくい部分をまとめ、試験直前にそれを見返す」という方法(自称『合法カンニング』(笑))で成績が10%も上がり、模試や本番で強さを発揮しました。決して特殊なテクニックではなく、必要な情報全てを一つのファイル集約して整理するという、シンプルな方法なのです。
2. 科目別の戦略と学習法
東大受験では、各科目ごとに求められる力や出題傾向が異なります。ここでは、主要な4教科(数学、英語、国語、理科・社会)の基本的な対策方法を紹介します。どの科目も、基礎をしっかり固め、応用力を養うことが重要です。
2-1. 数学
数学は東大受験の中でも非常に難易度が高い科目です。しかし、基本に忠実に、基礎問題を徹底的に解くことで、応用問題にも対応できる力が身につきます。特に、東大を含めた上位国立は、公式の理解度を問う問題が合否を分けます。問題集を解けたかどうかより、その問題を解く事によって公式の理解がどう深まったのかを重視して勉強したいです。
基礎固め
まずは、チャート式の問題集や基本テキストで、数学の公式や定理、基本問題を最低3周します。これにより、計算のミスを減らし、基礎力をしっかり身につけます。計算ミスは、基本事項の理解不足に基づいた、自信の無さが生み出すものです。演習量だけがこれを解決するものだと思います。
過去問演習
センター試験や東大過去問を解くことで、出題傾向や問題形式に慣れます。特に、東大の問題は応用力や論理的な思考が求められるため、間違えた問題は必ず解説を読み、ミスの原因をノートやルーズリーフに記録しましょう。こうした「ミスノート」の見直しが、さらなる成績向上に大きく役立ちます。
ミスノートは、解説の書き写しではいけません。自分の言葉で、できる限り短くまとめ直します。
自分の場合は、ルーズリーフに間違えた問題をコピーして貼り付け、3行以内に収まるように、ミスの原因や知っておくべきだった知識を、参考書も使ってまとめていました。ルーズリーフにこだわったのは、情報の一元化をしたかったからです。
時間管理と解く順番
問題演習時や模試などで自分の解くスピードを測り、どの問題に何分かけるか、取捨選択の方法を確立します。計画的に学習時間を割り当て、苦手な分野にはより多くの時間を費やしましょう。
2-2. 英語
英語は、基本的な単語・文法の力と、読解・記述力の両方が求められます。得意科目であっても、対策を怠ってはいけません。
基礎力の徹底
英単語や英熟語の基礎を完璧にし、どんな基本問題でも正答できるようにします。基礎が固まれば、応用問題にも取り組みやすくなります。
よくある言い訳は、「わからない単語があるから読めなかった」というものです。でも、単語力不足は、本当の実力不足な点を隠してしまうケースがとても多い。なので、そういう言い訳を作らないためにも、単語と熟語は出来るだけ早く、完成させます。
たった3000語くらいなので、頑張れば一月以内に終わらせられるはずです。
文法について
文法については、読む文法と基礎文法とを、明確に分ける必要があると言うのが自説です。
基礎文法については、KEIRINKANのVision Questがオススメです。何故かと言うと、緑の部分に基礎が、紫の部分に高校での応用文法が、分けて整理されているからです。
より重要なのは英文解釈の技術で、なるべく多くの時間をそれに割きましよう。英文解釈の技術100や、構文把握のプラチカ、等良い本はたくさんあります。
苦手な人なら、西きょうじ先生の、英文読解入門からのスタートでも良いです。
模試と過去問での実践
共通テストや模試で出題された問題を反復し、時間内に解けるかどうかの練習を行います。特に、リスニング対策や英文要旨の要約、英作文の練習は、実際の試験で合否に直結するため重要です。
リスニング対策は、ネット動画でいくらでも見つけられるはずです。まずは興味がある分野を英語字幕付きで何度も聞きましょう。ある日突然、英語が「コトバ」として頭に入ってくる瞬間が起きます。脳が、英語をコトバとして認めた時が、リスニング脳が出来る瞬間です。
これはフィーリングなので、この瞬間が起きるまでの期間は、脳に任せるしかないのです。
2-3. 国語
国語は、文章の読解力と、記述問題への対応が求められる科目です。基礎知識はもちろん、出題パターンに慣れることが大切です。
特に現代文の学習で、読解力があり過ぎてもなさすぎても点数が取れない。これが受験生の頭を悩ませています。
単純な回答は、「バカになれ」ですね。国語は、文章の記載から論理的に読み取れる情報しか解答になりません。その論理も、しりとりの如く非常に単純なものだけです。国文法はみんなの教科なんです。頭の良し悪しではなく、民主主義を支える出来るだけ多数が理解出来る内容になっています。なので、大多数がたどり着ける答えしか、正解になり得ません。
自分が普段やる読書とは別物だと考えましょう。
この問題、よく例に挙げるのが、論理や小説の問題で、筆者自身が問題を間違えるという事が度々起きるという話です。文章の理解を求める問題で、出題者が誤答する。筆者の考えや登場人物の心境を答える問題で、筆者が誤答する。そんな例は過去に幾つもありますが、解答が変更された話は聞きません。
完全に、別物なんですよ。
過去問演習と形式の理解
現代文、古文、漢文の各分野で、過去問を繰り返し解き、出題パターンを把握します。特に、記述問題では「なぜそうなるのか」を論理的に説明する力が必要です。自分の解答例をノートにまとめ、他の人や模試の解説と照らし合わせることで、論理の組み立て方を学びます。
語彙力と基本知識の強化
漢字の読み書きや、古文・漢文の基本的な単語、助動詞、句形などの知識を徹底的に固めます。必要に応じて、専用の単語集や参考書を利用して、苦手な部分を補強しましょう。
2-4. 理科・社会
理科や社会は、センター試験と二次試験の両方で求められる知識が異なるため、両面からの対策が必要です。
基礎知識の徹底
理科は、物理、化学、生物、地学の中から選択科目を決め、まずは教科書の基礎を完全に理解します。
後に、物理について音読を使った勉強方法を記載しますが、他も同じです。あと、化学は深入りすると、大学3年間の勉強をやる羽目になるので、あまり深入りしない事を薦めます。自分は英語と化学の本試験での点が高かったので、そこは確実かなと。
社会は、歴史や地理、政治・経済の基本知識を体系的に整理し、参考書や過去問で復習します。暗記項目は自分で語呂合せを作って覚えるとか、体系的知識は自分でカラフルな図解を作成するとか、そういうものがとても生きると思います。
過去問分析と応用問題への対応
各科目で、センター試験および東大二次試験の過去問を繰り返し解くことで、出題傾向や苦手な部分を把握します。間違えた問題は必ず原因を考え、次回に活かすための対策を立てましょう。
3. 自己管理と時間・環境の最適化
東大合格には、勉強量だけでなく、学習の「質」を高めるための自己管理が不可欠です。ここでは、日々の生活習慣や環境の整備、そして時間管理の方法について詳しく解説します。
3-1. 生活習慣の確立
規則正しい生活リズム
毎日同じ時間に起床し、同じ時間に就寝することで、体内時計を安定させます。東大合格者の多くは、受験期に6~8時間の睡眠をしっかり確保していました。睡眠は脳の働きを高めるため、十分な休息は必須です。
食事や運動も大切に
朝ごはんをしっかりと取り、定期的に軽い運動やストレッチを取り入れることで、体調を整え、集中力を持続させることができます。たとえば、ランニングをする、食事の時間を固定するなど、生活全体のリズムを大切にしましょう。
3-2. 学習環境の整備
集中できる場所を見つける
自宅の中でも、机の上を整理して、勉強に集中できる環境を作ることが大切です。たとえば、机の上には必要最低限の教材だけを置き、余計な物は片付けます。場所を固定して「ここは勉強場所」という意識を持つと、自然と集中モードに入ることができます。
環境を変える工夫
いつも同じ場所だとマンネリになってしまう場合、時には図書館やカフェなど、普段と違う場所で勉強することで気分転換を図るのも有効です。というか、同じ環境ばかりだと普通は知らないうちに効率が落ちやすいので自習室や図書館など、適宜場所を変えながら集中できる状態を維持しましょう。
3-3. 時間管理のテクニック
スケジュールの立て方
平日と休日で、勉強時間を細かく区切って計画を立てましょう。例えば、平日は放課後に3~5時間、休日は8〜12時間程度勉強するという具体的なスケジュールを決めます。模試や過去問の結果をもとに、自分の進捗を定期的にチェックし、必要に応じて計画を見直すPDCAサイクルを回すことが重要です。
ポモドーロ・テクニックの活用
25分間集中して勉強し、5分間の休憩をはさむ方法(ポモドーロ・テクニック)は、長時間勉強する際の集中力維持に効果的です。これを繰り返すことで、疲労を感じにくくなり、効率よく学習を進められます。特に、通常なら所用時間30〜40分かかるものを25分くらいで集中してやる、という感じでやると良いと思います。
東大受験に関しては、試験時間がかなり長いのですが、そういうのは土日など時間が取れる時にまとめて、集中力が持続出来るかも定期的に確認していきましょう。
4. モチベーションに頼らない仕組みづくり
受験勉強において「やる気」や「モチベーション」は大切ですが、波があるため、それに頼りすぎると調子が下がったときに大きな穴があいてしまいます。東大合格者は、モチベーションに左右されない「仕組み」を作り上げ、毎日の勉強を自動化しているのです。
4-1. 習慣化の力
毎日のルーティーン
勉強は「歯磨き」や「顔を洗う」と同じように、決まった時間に必ず行う習慣にしてしまいましょう。例えば、「起きたらすぐにテキストを開く」「夕食後は決まった時間にノートを見返す」といった小さなルールを作ることで、たとえやる気が低下していても、自然と勉強に取り組める環境が整います。
例えば私の場合は、① 夜寝る前に、今日勉強した事のリスト、特に覚えておきたい事をノートに書き出し、② 朝起きたら、目を開ける前に寝る前にノートに書いた内容を思い出して、③ その後簡単な問題集の問題を3〜5問解く事をルーチンにしていました。これらにより、知識が構造化して忘れにくくなり、勉強効率が飛躍的に上がっただけでなく、数学に於いて絶対的な優位性を確保できたと思います。
4-2. 小さな目標設定とPDC
数値目標を設定する
勉強をするにあたり、漫然と時間を過ごすのではなく、「10分でこの章を読み終える」「1日でこの問題を解く」といった具体的な目標を設定しましょう。小さな目標を達成することで、自分に自信がつき、さらに大きな目標へとステップアップできます。
PDCAサイクルで見直す
毎週日曜日の午前中等、勉強から離れて勉強計画をしっかり練る時間を作りましょう。何がうまくいったか、どこが改善できるか等時間の使い方をしっかり見直して、次の週の計画に反映させます。これにより、漫然と勉強する時間が省けて、明確な目的の元で効率よく学習が進むようになります。
5. 科目横断的に大切な「アウトプットの力」
知識はただ頭に入れるだけではなく、使うことで身につきます。東大合格者は、学んだ内容を実際に自分の言葉で説明する「アウトプット」の重要性を強く意識しています。私自身も、インプットは高3になる前に完璧にして、高3はアウトプット7割、という目標を立てて、高3の春を迎えました。
5-1. エアー授業で自分を試す
自分が先生になったつもりで、覚えた内容を説明する練習(エアー授業)は、理解を深め、記憶の定着に効果的です。声に出して説明することで、自分の理解度を客観的に確認でき、もし説明に詰まる部分があれば、それは復習の必要があるサインです。
5-2. ノートの活用法
ミスノートの作成
これまで解いた問題で間違えた箇所をすべて記録する「ミスノート」を作り、定期的に見返します。ミスの原因を徹底的に分析し、次回は同じミスをしないように工夫することで、着実に力がつきます。
効率的なノート作り
網羅性よりも重要なポイント「見やすさ」を重視したノート作りを心がけましょう。必要最低限の記述で、重要なポイントに色をつけるなど、復習しやすいノートを作ることが大切です。場合によっては、利き手とは逆の手で書くなどの工夫も、前頭葉を活性化し記憶力を向上させる方法として有効です。
自分の場合は、ノートは書きなぐりで、教科書への書き込みをめちゃくちゃやって、教科書を「オリジナルノート」にしていました。ノートを分けて居ると情報の一元化が難しいと考えたからですが、教科書の記述が自分の言語に翻訳されて、読みやすくなったので、個人的にはこっちがオススメです。
東大生ノートとかいうものも出回ってますが、基本的に綺麗なノートを作成してる時間が一番無駄だと思います。
6. 科目別・具体的な教材とその使い
東大受験のためには、信頼できる教材を選び、計画的に学習を進めることが大切です。ここでは、実際に現役東大生や独学合格者が使っていた教材とその使い方の一例を紹介します。
6-1. 教科書と参考書
教科書
まずは学校の教科書に目を通し、基本的な内容を確認します。音読や例題を解くことで、内容をしっかり理解しましょう。
自分が物理が苦手だった時の話をすると、とにかく、物理の学校の授業で先生が話してる内容が全く理解できませんでした。その時に、教科書の音読を姉から勧められました。ものは試しで、教科書を音読してみると、自分が知らず知らずのうちに、読み飛ばしたり、勝手に重要性の判断をしている事がわかりました。音読して、まず例題を自力で解いて、気がついた事を教科書に書き込む。そのあとで問題集の問題を実際に解いて、初めて、教科書のどこが重要か、あとは誤解して読んでいた部分がわかるわけです。それらを教科書に書き込んで、誤解せずに読める教科書が完成します。
それをやり出してから半年後、物理はクラスで1位になっていました。
参考書
参考書は、基礎固めや応用問題の対策に使います。数学ではチャート式の問題集、英語では「英文法ファイナル問題集」や単語集、国語では古文・漢文の問題集など、各科目に合わせた教材を選びます。東大過去問(赤本)も必ず取り入れ、出題傾向を分析しましょう。
少し補充すると、まず参考書は辞書的に用いて、精読する必要は無いです。教科書の分かりにくい記載や、自分の誤解してそうな箇所を参考書を通じて立体的に理解する事が目的だと思います。
問題集は、定期テスト対策は学校の指定するものだけでいいです。その代わり、定期テストまでに学習範囲を必ず3周します。問題集は、東大受験生の半数以上が使うものを、最新の合格体験記を使って抽出して、それらを使います。学校の学習進度に従って徐々に進めて行きます。
そして過去問こそ、最大の試験対策と言えるでしょう。遅くとも過去3年分を高3の6月には一回解いた方が良い。全然解けませんから(笑)。ここで、自分に絶望的に足りないものがわかるわけです。それらの課題を見つめ直して、夏休み「前」に全部解消する事を試みる。そして、解消できなかったところを、夏休みの時間を使って、集中して解消する。それが夏休みの正しい使い方だと思います。
6-2. ルーズリーフとファイル活用法
ルーズリーフの活用(合法カンニング)
私は、定期テストの点数が伸び悩んだ時期がありました。そのとき、テストを見直して、勉強時間を試算してみたのですが、気づいたのが、何度やっても覚えられない部分がある、そこを暗記する事にこだわると逆に時間が不足する、という問題です。
それらを解決する仕組みとして考案したのが、覚えにくい部分やテスト直前に見直すべきポイントを、ルーズリーフに4~6ページにまとめ、試験開始直前に見直す方法を考えつきました。これが、「合法カンニング」。これにより、うろ覚えの部分を補強し、成績が10%以上上がり、学年順位が一桁まで上がりました。
ファイル管理
先の「合法カンニング」と合わせ、ルーズリーフに模試で間違えた問題をバインダーに整理し、対策ファイルとして教科ごとに蓄積します。これを定期的に見返すことで、弱点克服と復習に大いに役立ちます。
これがいわゆる、情報の一元化で、模試や本番直前の勉強はそのノートを見直す事で、最大効率化します。
6-3. オンライン教材・アプリの活用
学習管理アプリ
Studyplusなどの学習管理アプリを利用し、毎日の学習時間や進捗を可視化します。友達との共有機能を使って、刺激し合いながら勉強する環境を作ることもできます。
独学支援サービス
塾や予備校に通わなくても、オンライン学習プラットフォームや独学支援サービス(例:「じゅけラボ」)を活用することで、効率的に学習ルートを作成できます。自分の現在の学力に合わせた最適な教材・問題集の選定と、学習計画の作成が可能で
7. モチベーションに左右されない「仕組み」で継続する方法
勉強は、やる気が出る日もあれば、全くやる気が出ない日もあります。しかし、モチベーションに頼らず、あらかじめ「仕組み」を作っておけば、どんなときも最低限の学習を継続することができます。
7-1. 毎日のルーティーンの確立
固定された学習時間
毎日決まった時間に勉強を始めることを習慣にしましょう。たとえば、「朝起きたらまずテキストを開く」「夕食後は必ずノートを見返す」といったルールを決めることで、考えずとも勉強に取り組むことができます。
休憩の取り方の工夫
休憩をとると逆に戻りにくいという人は、休憩と呼ぶよりも「科目を変える」という気分転換の方法を取り入れてみましょう。たとえば、数学が終わったら英語に切り替えるなど、同じ環境でも違う勉強に移ることで集中力を維持できます。
7-2. 小さな目標設定とPDCAサイクル
具体的な数値目標
「この10分でこの章を終える」「この問題集の2ページを30分で解く」といった小さな目標を設定することで、達成感を積み重ね、自分に自信がつきます。
PDCAサイクルの活用
毎日の学習の終わりに、何がうまくいったか、どこを改善すべきかを振り返り、翌日の計画に反映させる習慣をつけましょう。これにより、無駄な時間やミスを削減し、常に効率的な学習を行えます。
私はやりませんでしたが(笑)。
情報の氾濫に巻き込まれない
その代わりと言っちゃなんですが、今の時代はとかく情報に溢れています。出来るだけ、勉強に関係ない情報を自分から遠ざける事が重要なのかなと思ってます。
自分より勉強センスがいい同級生で、自分より成績が悪い子は、何人も居ました。勉強時間を聞いてみると、自分の方が、登下校に3時間かけてた事もあり全然少ない訳です。ただ、違いは、自分がSNSやテレビ、ゲーム等を一切しなかったとこかなと。
つまり、それらの「マイナスの勉強時間」がなかった事が、大きな学力差に繋がったと考えます。
たった1〜2年なので、最低限の利用以外は我慢しましょう。
8. 高校1年生でもできる!具体的な実践プラン
ここまで、東大合格に必要な考え方や方法、科目別対策、自己管理・環境整備、そしてモチベーションに頼らず仕組み化する方法について説明してきました。最後に、これから東大を目指す高校1年生でも実践できる具体的な1日のプラン例と、学習を始めるためのポイントを紹介します。
8-1. 1日のスケジュール例
【平日の例】
6:00 起床・軽いストレッチ
6:15~6:45 朝食・身支度
6:45~7:15 朝の自習(テキストの復習や単語の確認)
7:15~7:30 通学(通学中は英単語アプリで単語暗記)
7:30~16:00 学校(授業中はしっかりメモを取り、集中する)
16:30~18:00 帰宅後の自習(その日の授業の復習、苦手科目の補強)
18:00~18:30 夕食
18:30~20:00 自宅学習(科目を変えて集中、例:数学→英語)
20:00~20:10 短い休憩(ストレッチや深呼吸)
20:10~21:30 再度学習(ノートのまとめや過去問演習)
21:30~22:00 入浴、リラックス
22:00~22:30 軽い復習(その日の学習内容を振り返る)
22:30 就寝準備・就寝
【休日の例】
7:15 起床
7:30~8:00 朝食、軽い掃除
8:00~9:30 集中学習(新しい単元のインプット)
9:30~10:00 休憩(軽い散歩や目のストレッチ)
10:00~11:30 演習問題に取り組む(模試形式でタイムトライアル)
11:30~12:30 昼食、自由時間
12:30~14:00 復習・ノート整理
14:00~15:00 休憩、おやつタイム
15:00~16:30 苦手科目の強化(問題演習や理解の再確認)
16:30~17:00 休憩
17:00~19:00 模試や過去問演習(時間を計って解く)
19:00~20:00 夕食、リラックスタイム
20:00~21:00 自己評価と次週の学習計画作成(今日の成果を振り返る)
21:00~22:00 お風呂、自由時間
22:00~就寝
このように、時間帯ごとに「インプット」「アウトプット」「休憩」を明確に区切ることで、長時間にわたって集中力を維持しながら、効率よく学習することができます。自分に合ったスケジュールを作成し、まずはその通りに生活することを心がけましょう。
8-2. 具体的な学習開始のポイント
1. 最初の1分が大事!
起きたらすぐ、ベッドサイドに置いたテキストやノートを開く等勉強をしましょう。これを「起床直後のルーティーン」として習慣化することが、1日のスタートを切る上で非常に効果的です。一日の最初になにをしたかが、その日一日を決めます。
2. 小さな成功体験を積み重ねる
「10分でこの章を終える」「この問題は3回復習する」など、小さな目標を設定し、達成するたびに自分を褒める。こうした成功体験は、モチベーションを保つうえで大きな力となります。
3. ノートやミスノートを活用する
授業で間違えた問題やわかりにくい箇所は、すぐにノートに記録し、その日のうちに問題を解決します。felo検索(https://felo.ai/ja/search)などを使えば効率的に疑問を解消出来るかと思います。疑問をその日のうちに解決する事が、知識の定着と応用力向上に直結します。
4. 環境づくりも忘れずに
家や自習室で勉強する場所を決め、余計な物は置かない。もしも自宅での勉強が苦手なら、図書館やカフェなど、別の場所を試してみるのも良いでしょう。
5. 勉強の始め方をルーティーンに
「朝食後は必ず10分間単語暗記」「夕食後は必ず30分、数学の問題演習」というように、毎日のルーティーンを決めると、やる気に波があっても最低限の学習は自動的に進みます
6.AIの検索をフル活用する
DeepSeekの検索を使えば、合格体験記を読まなくても、効果的に参考書情報等を集める事が可能です。
例えば、「出来る限り多くの合格体験記を読み、半数以上が使う参考書と問題集をまとめてください。教科毎にまとめてください。教科とは、英数国理社と言う大きなくくりではなく、数学なら数1A数ⅡBC、数Ⅲ、国語なら現代文、古典、漢文というような細かい括りでお願いします」と指示すると、
以下は、合格体験記を基にした、各教科ごとの参考書と問題集のまとめです。教科は細かい括りで分類しています。
### 数学
#### 数ⅠA
- **参考書**
- 『チャート式 基礎からの数学Ⅰ+A』(数研出版)
- 『Focus Gold 数学Ⅰ+A』(啓林館)
- **問題集**
- 『大学入試問題集 数学Ⅰ+A』(河合塾シリーズ)
- 『1対1対応の演習 数学Ⅰ+A』(東京出版)
#### 数ⅡB
- **参考書**
- 『チャート式 基礎からの数学Ⅱ+B』(数研出版)
- 『Focus Gold 数学Ⅱ+B』(啓林館)
- **問題集**
- 『大学入試問題集 数学Ⅱ+B』(河合塾シリーズ)
- 『1対1対応の演習 数学Ⅱ+B』(東京出版)
#### 数Ⅲ
- **参考書**
- 『チャート式 基礎からの数学Ⅲ』(数研出版)
- 『Focus Gold 数学Ⅲ』(啓林館)
- **問題集**
- 『大学入試問題集 数学Ⅲ』(河合塾シリーズ)
- 『1対1対応の演習 数学Ⅲ』(東京出版)
### 英語
#### 英文法
- **参考書**
- 『Next Stage 英文法・語法問題』(桐原書店)
- 『Vintage 英文法・語法』(いいずな書店)
- **問題集**
- 『全解説頻出英文法・語法問題1000』(桐原書店)
#### 英単語
- **参考書**
- 『システム英単語』(駿台文庫)
- 『DUO 3.0』(ICP)
- **問題集**
- 『ターゲット1900』(旺文社)
#### 長文読解
- **参考書**
- 『英語長文ハイパートレーニング』(桐原書店)
- 『ポレポレ英文読解プロセス50』(代々木ライブラリー)
- **問題集**
- 『やっておきたい英語長文シリーズ』(河合塾シリーズ)
### 国語
#### 現代文
- **参考書**
- 『現代文のトレーニング』(Z会)
- 『現代文キーワード読解』(桐原書店)
- **問題集**
- 『現代文のアクセス』(河合塾シリーズ)
#### 古典
- **参考書**
- 『古文単語315』(桐原書店)
- 『古典文法基礎ドリル』(Z会)
- **問題集**
- 『古文上達 基礎編』(Z会)
- 『漢文道場』(河合塾シリーズ)
#### 漢文
- **参考書**
- 『漢文ヤマのヤマ』(学研)
- 『漢文早覚え速答法』(学研)
- **問題集**
- 『漢文道場』(河合塾シリーズ)
### 理科
#### 物理
- **参考書**
- 『物理のエッセンス』(河合塾シリーズ)
- 『名問の森』(河合塾シリーズ)
- **問題集**
- 『物理重要問題集』(数研出版)
#### 化学
- **参考書**
- 『化学の新研究』(三省堂)
- 『化学の新演習』(三省堂)
- **問題集**
- 『化学重要問題集』(数研出版)
#### 生物
- **参考書**
- 『生物の新研究』(三省堂)
- 『生物の新演習』(三省堂)
- **問題集**
- 『生物重要問題集』(数研出版)
### 社会
#### 日本史
- **参考書**
- 『日本史B 一問一答』(山川出版社)
- 『詳説日本史』(山川出版社)
- **問題集**
- 『日本史B 標準問題精講』(旺文社)
#### 世界史
- **参考書**
- 『世界史B 一問一答』(山川出版社)
- 『詳説世界史』(山川出版社)
- **問題集**
- 『世界史B 標準問題精講』(旺文社)
#### 地理
- **参考書**
- 『地理B 一問一答』(山川出版社)
- 『詳説地理』(山川出版社)
- **問題集**
- 『地理B 標準問題精講』(旺文社)
#### 政治経済
- **参考書**
- 『政治・経済 一問一答』(山川出版社)
- 『詳説政治・経済』(山川出版社)
- **問題集**
- 『政治・経済 標準問題精講』(旺文社)
これらの参考書と問題集は、多くの合格体験記で使用されているもので、特に半数以上の合格者が利用しているとされています。ただし、個人の学習スタイルや目標に応じて最適な教材を選ぶことが重要です。
と、出力されます。プロンプトを適宜変えれば、自分に合う参考書や問題集をすぐに見つけられると思います。
中国製が嫌だと言う人は、日本製のfelo検索(https://felo.ai/search)でも同じことができます。アメリカ製だとchatGpt(https://chatgpt.com/)ですね。
まとめ
東大合格に必要なのは、特別な才能ではなく、毎日の「普通のこと」をいかに徹底するかです。
ここで紹介した勉強法やルーティーン、環境づくり、そして小さな目標設定の方法は、誰にでも実践できる基本のテクニックです。たとえ受験勉強がとても大変に感じても、まずは自分の生活リズムを整え、決まった時間に着実に机に向かう習慣をつけることが最も大切です。
また、各科目ごとの対策も、基礎固めと応用問題への取り組みを丁寧に行うことで、必ず成果が出ます。数学、英語、国語、理科・社会のそれぞれのポイントを押さえ、間違えたところはミスノートに記録し、復習する。そうして積み重ねた小さな成功が、やがて大きな成果となって現れます。
さらに、モチベーションに左右されず、ルーティーンを作ることの大切さを理解してください。起きたらまずテキストを開く、食後に必ずノートを見返すなど、勉強が習慣化すれば、どんなときも最低限の学習は自動的にできるようになります。自分の目標や夢を明確にし、そのための学習計画をPDCAサイクルで見直すことで、どんな困難も乗り越えられます。
そして、時には勉強の合間に環境を変えたり、友達や家族とコミュニケーションを取って気分転換を図ったりすることも忘れないでください。勉強は孤独な戦いではなく、仲間と共に乗り越えることで、さらに力が湧いてきます。
最後に、東大合格は一朝一夕にできるものではありません。長い受験生活の中で、日々の習慣や環境づくり、そして自分自身の成長を感じながら、コツコツと積み上げることが成功への鍵です。どんなに小さな一歩でも、積み重ねれば必ず大きな成果になります。あなたも今日から、普通のことを徹底することで、必ず東大合格に近づけるはずです。
【参考にした考え方・情報】
この記事では、現役東大生や独学合格者の体験談、各種オンライン記事、そしてさまざまな学習法の研究結果(例:利き手と逆の手で書く効果、ポモドーロ・テクニック、PDCAサイクルの活用など)をもとに、誰でもできる東大合格方法をまとめました。特に、勉強の習慣化、目標の明確化、そして自己管理の徹底が、東大合格への最も基本的かつ効果的な方法であると強調しています。
おわりに
このnote記事が、東大合格を目指す皆さんの学習の一助となれば幸いです。どんなに難しいと感じても、まずは自分の生活の中に「普通のこと」を徹底的に取り入れることから始めてみましょう。日々の努力は必ず実を結び、夢の実現へと近づけてくれるはずです。皆さんの未来に、たくさんの可能性が広がっています。頑張ってください!
このnote記事は、受験勉強の基本から実践的なテクニックまで、現役東大生や独学合格者の体験談をもとに作成しました。
筆者自身も高校時代は試行錯誤しながら学習に取り組んだ事が、東大を受けると決めた時から僅か4ヶ月での合格に繋がったのだと思います。
このnoteを読んで「自分にもできる!」と思ってもらえたら、ぜひ自分なりの学習計画を立て、毎日のルーティーンに取り入れてください。皆さんの努力が、やがて大きな実りとなって現れることを心から願っています。
追記
以上の内容は、東大合格のやり方を、私なりに記載したものですが、「受験勉強を今から始める高2生向け」にアレンジするとこんな感じ、という内容を、追記します。
高3に上がってからのスタートダッシュを成功させるために、今の時期に整えておきたいポイント
高校2年生の2月は、受験本番のちょうど1年前にあたります。部活動や学校行事などで忙しい時期でもありますが、ここでうまく準備を整えておくと、高3での勉強がグッと楽になり、結果的に志望校合格へ近づくはずです。
1. まずは基礎の総ざらいと“穴”の点検
1-1. 学習範囲の“漏れ”をチェック
高3に上がるまでの範囲を、教科書や問題集の目次を見ながら**「理解があいまいなところ」「未習熟なところ」**をリストアップし、把握しておきましょう。たとえば数学なら数ⅠA・ⅡBの公式や典型問題、英語なら文法の苦手単元など、意外と“抜け”があることに気付くかもしれません。
1-2. 模試や定期テストの振り返り
ミスノートをつくっていた人は、そのミスノートを見返して苦手分野を洗い出す。
模試の復習が途中になっているなら、もう一度じっくり解説を読み、なぜ間違えたかを明確にしましょう。
定期テストや模試の結果を通じて取捨選択した学習ポイントを、再整理し直す。
この「自分の弱点リスト」は、後述する学習計画を立てるときの最重要情報になります。
2. 全体スケジュールの大まかな作成
2-1. 受験カレンダーを眺める
高3になると、夏休み前後から模試やプレ共通テスト、二次試験対策などが本格化します。たとえまだ先のことのように感じても、1年後には本番が来ます。
ざっくりとした月ごとの目標を立てる:
3月末までに教科書内容の“抜け”を潰す
6月の模試で○○点を目指す
夏休みまでに過去問(共通テスト or 志望校)を1度解いてみる… など。
2-2. 学校行事や部活と勉強時間のバランス
高3の夏までは部活が続く人が多いですし、文化祭などの行事もまだあるかもしれません。
「1日の中で、いつ何をやるか」をあらかじめ考えておくことで、忙しくても勉強を続けられる仕組みが作れます。
ポイントは、「30分だけでもいいから必ず机に向かう時間をつくる」という強い意識です。まとまった時間が取れなくても、細切れ時間を徹底活用すれば基礎固めは可能です。勉強の習慣がない人は、最初は中々勉強に集中できないかも知れません。それは誰でも同じです。
だから、毎日30分でも、自分のテーマで勉強出来たら、自分を褒めてあげましょう。
3. 科目別の具体的アプローチ
ここでは主要科目について、今から取り組んでおきたいことを挙げます。
3-1. 数学
1. 教科書・基本問題をやり直す
数ⅠA・ⅡBCの基本事項や基本例題(チャートなら✩1〜2)を、最低1周は復習しておきましょう。
計算ミスや公式の忘れがないかをチェックしながら、問題を解き直すだけでも効果的です。
2. “苦手単元”ごとにターゲット学習
とくに大問でよく出題される分野(二次関数・ベクトル・数列・微分積分など)を重点チェック。
過去の模試や定期テストを見返し、自分が失点しやすいパターンを洗い出しておきましょう。
3. 新しい参考書を買うのはちょっと待って
まずは学校指定の問題集や、既に持っている“チャート式”などで十分。
仕上げとして「過去問への接続」を意識しながら演習を重ねるイメージを持ってください。
3-2. 英語
1. 英単語・英熟語の完成度を上げる
高3に入るまでに単語と熟語はしっかり覚えておくと、長文読解や英作文の伸びが段違い。
1冊の単語帳を“何周も”こなし、「見た瞬間にわかる」レベルを目指しましょう。
2. 文法・構文の総チェック
英文法問題集(Next StageやVintageなど)を1~2周して、「これは苦手だ」と思う分野をまとめる。一周目で出来た問題は○(再度やるの必要なし)、二周目で出来た問題は△、三周目で出来た問題は、元々△だった場合、隣に○をつけると、「○のものは周回しなくてももう出来るな、と飛ばして行けるので、どんどん加速していけます。
長文を読むときも構文意識(5文型の確認や、分詞構文の見分け)を合わせて訓練すると効果的です。
3. リスニングやスピーキングへの慣れ
共通テストでリスニング配点が増えた現在、早めの対策が吉。
洋曲や英語ニュースなどをBGM代わりに流して「英語の音に慣れる」時間を確保するのもひとつの方法です。英語の映画を英語字幕で観るのもオススメです。
3-3. 国語
1. 現代文は読解力を磨く
とくに評論文の読解は、論理の流れを意識して、段落ごとに要点を捉える練習を。
長文問題集を使って精読+解説熟読のセットを繰り返し、解答の根拠を言語化できるように。
2. 古典(古文・漢文)の基礎知識
文法事項(助動詞変化など)や頻出単語を2月中にざっと復習し、高3に向けて早めに定着を狙いましょう。
学校の授業ノートや定期テストの範囲を見返すだけでも、かなり忘れていることに気づくはずです。
3. 書き込み教科書の活用
国語は、教科書や資料集に直接自分のメモを追記して情報を一元化すると便利。
3-4. 理科・社会(選択科目含む)
1. まずは教科書に立ち戻って音読・確認
物理や化学などは、2年生までで学んだ内容の重要公式や実験原理を読み直す。
社会系科目(日本史・世界史・地理・政経など)は、語句や年号をただ暗記するだけでなく、背景や因果関係を理解する。こういう理解を書き込むと、後で役に立ちます。資料集を使ってビジュアル的に理解していくのが良いです。
2. 暗記×問題演習の両輪
理科・社会ともに「用語暗記だけ」または「問題演習だけ」だと効率が悪い。
教科書の内容→問題集の演習→間違えた分野を教科書に戻る…というサイクルを回し、知識と実践を繰り返すのが王道です。
3. 自分の選択科目の特性を把握
例:化学なら理論分野で計算が多い、社会で日本史なら流れを頭に入れる…など、科目ごとにアプローチを少し変える工夫が必要。
4. 自己管理とルーティーンの再設計
4-1. 一日の時間割を“見える化”する
部活や通学にかかる時間、バイトのシフトなどを含めて、「平日1日」「休日1日」のスケジュールを紙に書き出してみましょう。
勉強に使えるスキマ時間を意外と確保できることに気づくはずです。
4-2. ポモドーロ・テクニックや短時間集中法
25分間勉強+5分休憩を1セットにするなど、集中力をコントロールする方法を実験してみるのもよいです。
長時間の勉強習慣をつけたいなら、土日や祝日を活用して3~4時間以上の連続演習を時々取り入れ、試験本番へスタミナを育てておくのも重要。
4-3. 2月から習慣化しやすいこと
「朝起きたら5~10分の英単語暗記」や「学校から帰宅後にまず数学の小テスト形式の演習を10分」など、先に「やる作業」を小さく設定するのがおすすめ。
勉強のハードルを下げることで、苦手教科にも少しずつ取り組みやすくなります。
5. 模試・過去問の「試し打ち」
5-1. まだ全範囲は終わっていなくてもOK
2月~3月の時期に、一度共通テストや志望校の二次試験の過去問を解いてみると、自分の現状の立ち位置や、どの科目が特に足を引っ張っているかを把握できます。
点数を気にするというよりは、「どんな形式で出題されるのか?」を体感することが大切です。
5-2. 解いた後の復習が本番
過去問を試しに解いたら、必ず復習して「あとどれくらい勉強すればこのレベルを解けるようになるのか」を考えましょう。
苦手部分が明確になるほど、学習計画の修正がしやすくなります。
6. 2月からのメンタル管理
6-1. 高3の忙しさを見据えて“無理しすぎない”
高3になると模試や部活の引退直前までの両立など、精神的・肉体的にハードな時期が続きます。
2月の段階では、「まずは今までの総復習に集中して、最低限の勉強習慣を確立する」ことを優先し、無理に深夜まで詰め込みすぎないようにしましょう。
6-2. 目標を細分化
「高3の夏には数学を完成させる!」など、遠いゴールだけだとモチベーションが保ちにくいです。
2月末までに「英単語帳を3周する」「数学ⅡBの例題をすべてノーミスにする」など、今月中・数週間単位での目標を立てると達成感を得やすいです。
6-3. 情報収集はほどほどに
新たな参考書や勉強法の情報が常に溢れていますが、あれこれ手を出しすぎないのがコツ。
自分が今使っている教材を一度“信じて”丁寧に使い倒す方が、結果的に成績が伸びやすい傾向にあります。
まとめ
高2の2月は、実は受験生モードに入る大きなターニングポイントです。ここで「基礎の総点検」「苦手科目の対策準備」「スケジュールの再設計」をしっかり行っておくと、高3に上がった途端に慌てずに済みます。
ポイントは、「まずは基礎の漏れをなくす」「生活と勉強のバランスを整える」「小さな目標を積み重ねる」の3つ。
高3になると今よりさらに忙しくなりますが、2月からの習慣づくりがうまくハマれば、春休み以降の勉強に余裕を持って取り組めるはずです。
この時期にしっかり準備することで、夏休みや秋以降の学習効率が大きく変わります。ぜひ、自分のペースを見つけながら「やるべきこと」を明確化し、一歩ずつ着実に前進していってください。高3を迎えるまでの数ヶ月が、あなたの受験生活を左右する大切な土台になってくれることでしょう。
「普通のこと」をコツコツこなし、自分の勉強習慣を固める―
これができれば、高3での追い込みは必ずうまくいきます。