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山羊座覚書 20250112

京都から恩師が小矢部市美術館アートハウスおやべの個展に来てくださるとの事、心地よい緊張感に背筋がのびる。ありがたい。

先生のすごいところは、いつお会いしても専門文野や様々なことに思考を巡らし、常に話される内容がアップデートされていることだ。

今回もたくさん、これからのきっかけをくださった。咀嚼できるかは私次第、私の努力次第です。ありがとうございます。

他にもたくさんの方々と会場で話ができた。あと一日で終わる寂しさもある。

少し早めに会場を失礼して、福光美術館へ。

福光町出身の日本画家、石崎光瑤と、戦時中この地に疎開をしていた棟方志功が2枚看板の常設展。

京都画壇で研鑽を積み重ねた光瑤の作品と、明らかなる天才棟方のコントラストが面白い。

京都市立絵画専門学校(現京都市立芸術大学)の教授として後進を育てつつ、近代登山家としても名を残すマルチな活躍は、資本力があるであろう羨ましさも感じつつ、現代的な人間としての充実感をハンサムな肖像写真からも感じた。

棟方の作品からは縄文やアイヌに通ずる土俗的な力強さをいつも感じるが、作品に入れられたサインや落款の完成されたデザイン力に今更ながら引きつけられた。

雪深い山奥の美術館。
思わず充実感のある鑑賞体験となった。


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