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山羊座覚書 20250222
無事に宝塚市立芸術文化センターでのグループ展「テキスタイルの未来形」がはじまる。
私は大阪のビルにいて、空腹なのだが少々胃が疲れている。
なにか優しめな食べものはないかと物色していると、お好み焼き、明石焼きと書いてある店に惹かれた。
明石焼き、いいじゃないか。
ビル内で最も昭和感がでた店を覗くと、カウンターはあいている。
シンプルに明石焼きを1人前たのんで水を飲む。
明石では玉子焼きと呼ぶ。広島焼きは広島ではお好み焼きと言わないと注意される危険性がある。
明石焼きは、学生の頃、神戸出身の先生に明石で連れていってもらった店が好きだった。元祖とか本家とかではないお店。今でもあるのだろうか。場所はなんとなく思い出せるが、店名は覚えていない。
じん粉を使った生地を、割り箸を使って焼いてゆく。大きな板にたくさんのっている。魚系の旨みが強い出汁も美味しいが、半分くらいはウスターソースをつけてオムレツのような味で楽しむ。
あと、お好み焼道場というお店の、たこ焼きと言う名の蛸ぶつがたくさん入ったお好み焼きも最高だった。「お好み焼きのたこ焼きちょうだい」って言うのが楽しかった。明石駅からすぐの味のある路地にあった。
懐かしさがこみあげてきた頃、小さな板にのった明石焼きが運ばれてきた。今は8個でちょうどいい。
すこし固めだが味はいい。ウスターソースを探したが見当たらなかった。しょうゆと書かれた小瓶から数滴垂らして食べてみた。
これもいい。
ご無沙汰している神戸の先生に会いたくなった。