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2次元キャラへの一方的な愛


1.3次元より2次元

 最近、推し活という文化が話題です。好きなアイドル、芸能人、アニメキャラ、vtuberなど自分の推しを作ってグッズやライブを楽しむことが流行っています。それは趣味の一つとして良いのですがあまりに行き過ぎると現実逃避につながるのではないか、という危機感があります。
 推し活自体は一人でもできます。好きなアイドルのグッズを買ったり動画を見たりライブに行ったりできて誰にも邪魔されず自分の世界に入り込んで楽しめますがそこに閉じこもってしまうのではないかという不安があります。そもそも私は推しに何万円も捧げられるくらいに熱中はしていないので推し活を理解することは難しいのですが。
 現実の人間関係は面倒です。気に入らない人や意見の合わない人がいて自分の好きな物でストレスを発散したいとも思うでしょう。しかしそう思うあまり推しに強く傾倒してしまうのではないかと思っています。なかでもアニメやvtuberなどの2次元を強く推す傾向にあるのではないかと考えられます。なぜならアイドル等の芸能人は人間なので全て自分の理想通りにはならないこともあるでしょう。不倫をしてしまったり犯罪などの不祥事が発生してしまうと推しに失望や幻滅してしまうこともあります。しかし2次元にはそれがありません。作られた物であればすべて自分の理想通りになるはずです。そのため現実を忌避する人ほど2次元のコンテンツに傾倒してしまいます。

2.2次元への恋愛

 ただ推すだけなら心配はありませんが2次元のキャラに恋愛感情を抱いてしまうことは危険ではないかと感じます。なぜなら一方的な愛情だからです。「自分は○○な人が好きでこのキャラは自分の理想があるから好き」という感情を推しに求めます。現実の恋愛に即した場合、相手に何かを求めるなら自分も相手から何かを求められるはずです。だから相手との関わりが必要になるため現実での恋愛は面倒です。お互いに求めあうことで関わりが成り立つのがが3次元の特徴です。そのため3次元に恋愛のみならず煩わしさを感じる人が2次元に傾倒するのではないかと感じます。

3.適度な距離感

 とはいっても推し活は趣味ですし否定はしません。大事なのは人間関係はお互いに求めあうことで成り立つためそこから逃げてはいけないことです。現実の人間関係は面倒だし2次元が良いと思うのは自由ですがそういえるくらいに自分は偉い人間なのか、他人を嫌うのなら自分も同じくらい嫌われていないのか、自分を見つめなおすことが重要ですし、そうすれば2次元も3次元も適切な関わりが出来るのではないかと感じます。

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