RTA in Japan Winter 2024に「アクアリウムは踊らない」の解説として参加した話

はじめまして、あんこつぶつぶと申します。タイトルにもあるとおり、2024年12月25日から開催されたRTA in Japan Winter 2024の『アクアリウムは踊らない』にて解説として参加しました。内容について賛否両論あったと思われますが、私目線での考えや感想を適当に書き散らしていこうと思います。あくまで私個人の見解であるということを忘れずに。

アーカイブ

https://www.twitch.tv/videos/233807371


目次


はじめに

感想を語る前に、皆さんが危惧しているであろう橙々さんとバグありRTAについてのお話からしていこうと思います。

まず今回のRTA in Japanの参加についてですが、結論から言うとグリッチ(バグ)を使った攻略と内容のネタバレに関しては、事前に橙々さんに許可をいただいております。また、発見されたバグや不具合に関してはほぼすべて橙々さんに報告済みです。

詳細を説明すると、まずアクアリウムは踊らないのRTAをSpeedrun.comに登録するにあたり、作者である橙々さんに許可をいただいておりました。その後今回走者として出演されたえふしょーさんがRTA in Japan 2024の SummerとWinterに応募し、見事今回のRTA in Japan Winter 2024に当選されます。
しかしここでDiscordの非公式アクおどRTA鯖内にて、バグによるストーリーの大幅スキップをRTA in Japanという大舞台で披露してしまってよいのだろうかといった議論がなされます。その際、バグを使わないグリッチレスで走るという意見も出ました。
そこでえふしょーさんが橙々さんに再度確認を取り、改めて許可をいただくことができました。唯一禁止された行為は、内容の批判です。例えば「ここのストーリーは嫌いだから変えてほしい」とか「こんなバグがあるなんてゲームとして認められない」とかですかね?

またバグや不具合報告に関してですが、RTA走者含めアクおどプレイヤーは積極的に不具合報告を行っており(Xに報告用の『#アクおどピザ報告』というハッシュタグもあったり)、アップデートを重ねるたび少しずつバグが取り除かれています。例として挙げると、ピザやPCワープ、進行不能バグなどですね。
ただ、アクアリウムは踊らないは橙々さん一人で制作されており、不具合対応も橙々さん一人で行われているため追い付いていないのが現状です(バグを修正したらバグが発生することもしばしば…)。
そのため通常プレイで起こりうる致命的な不具合を優先して、特殊な手順を踏まないといけないような通常プレイでは起こりえないバグに関しては後回しもしくは対応無しとなっています。今回のRTAで使用されたグリッチである年パスバグは、そういったバグを利用したものとなっています。

そんなわけで、橙々さんのXでの荒ぶり方を見て杞憂された方もいるかと思われますが、事前に走者と作者の間でしっかりやり取りをされていましたよ、というお話でした。

とはいえ橙々さんがこんなことをおっしゃられてたので心配になるのもわかります(笑)

解説になった経緯

ここから先はほぼ自分語りとなりますのでご注意を。

前述したとおり、実はえふしょーさんはRTA in Japan Summer 2024にもアクアリウムは踊らないで応募されておりました。その際解説を募集されていたのですが、その時に立候補したのが今回私とともに解説として参加されていた零月さんでした。ただ、零月さん一人だと大変だということで追加で募集が入り、私が立候補したという流れになります。

残念ながらRTA in Japan Summer 2024は落選してしまいましたが、Winterは当選したということで、走者がえふしょーさん、解説が零月さんと私で参加する形になりました。

当日までのあれこれ

台本

当日の自己紹介でも言いましたが、3人ともRTA in Japanのような大舞台での出演は初なのでまず何すりゃいい?って感じ。とりあえず解説2人で集まって台本の作成に取り掛かりました。

台本の作成といっても、まずは話す話題がないと始まりません。アクアリウムは踊らないはRTAを想定されて作られたゲームではない(!)ので、イベントやロード・会話の間が長めに設けられています。RTAとしては最悪ですが、ストーリー重視のホラーゲームとしてはとても粋な演出ですよね!橙々さんの雰囲気を大事にしようという努力が垣間見えます。
そういうわけでまずは間を埋めるための話題の捻出から始まったのですが、この時非公式アクおどRTA鯖の方にも協力していただきました。本当に助かりました、ありがとうございました。

箇条書きでこれ説明したい!このネタ挟みたい!と十分に話のネタをそろえたところで、ようやく台本の作成に取り掛かれます。とはいってもここはさほど時間はかからず、時間ごとに区切って話題をいい感じに差し込んでいくだけ。問題があったとすれば、結構ネタを出し合ったはずなのに、ほとんど話すことがない区間が存在していたこと。特にエンドロールを含む6分の虚無区間をどうしたものかと最後まで頭を抱えていました。

打ち合わせ・リハーサル

それっぽい台本が出来上がったので、今度は3人で集まって通しの練習をします。

これがまあ上手くいかない!!!

想定していたよりも前半の説明が多すぎて収まらない・後半のスカスカ具合が異常。同じテクニックを多用する関係上、前半の説明が密になるのはわかっていたとはいえこれほどとは…。通しは合計2回行いましたが、本番直前の2回目はともかく1回目はとても5桁人の視聴者様方にお見せできるような代物ではありませんでしたね。

当日までに頑張ったこと

リハーサルが散々だったのもあり、1回目の通し練習の後、期間をいただき台本の練り直しを行いました。打ち合わせの段階で私が全体の進行、零月さんが技術的な解説というように役割を分担していたため、台本の手直しは主に私が行っていました。もちろんお二人に意見を仰いだり確認していただいたりしてました。ただどれだけ練っても、結局大きな課題である空白の区間を埋めることはどうしてもできませんでした。
そこでどうにか場をつなげられるように、アドリブの引き出しを増やす方向にシフトしました。とはいっても画面で起こってることを言語化するだけなんですけれども。私はアドリブがきくような器用な人間ではないためなかなか難航したものの、合間を縫って取り組んだ甲斐あって2回目のリハーサルはまあまあ形になっていたのでは?
その熱量をほかに活かせは禁句でお願いします。

RTA in Japan当日

感想

めっっっっっっっっちゃ緊張した!!!!

前後がスーパーマリオRPGリメイクと風来のシレン6というビッグタイトルに挟まれているということもあり、またなぜか直前のポストがバズってしまったということもあり相当人が集まることは予想していました。が、まさかXのトレンドになるぐらい注目されてしまうとは…

今だから正直に言います。全くプロレスを意識した引用ではないです。「使うバグ全部解説するから見てね」程度の軽い気持ちでした。今思えばナチュラル煽りカスだなぁと。橙々さんごめんなさい。結果的に盛り上がってくれたのはありがたかったですけどね。

途中多少トラブルはあったものの、無事に終えることができて本当によかった。魔の虚無区間も、最後のほうはえふしょーさんの助けもありながらなんとか喋りきることができました。ありがたい。
知り合いはリアタイにとどまらず、同時視聴で実況までしていたところもあったようで(笑)。盛り上がってくれたみたいでよかったです。
知り合いだけでなく、XのFF外からいくつも「おもしろかった」とお声をいただき、「ああ、アクおどRTAの解説に立候補してよかったなぁ」としみじみ…。

反省点

もしかしたらここが一番気になる方もいるかもしれませんね。

とても盛り上がった一方で、中には辛めの評価を下している方もいくらか見受けられました。そしてそれは当然だと私は考えています。

一番の失敗点は、5桁人という超人数のバイアス(悪く言うと同調圧力)を完全に舐めていたところです。
解説してるときは配信を見ていなかったので、同時接続が8万人?9万人?を超えていたことを知らなかったというのはありますが、少なくとも常時5桁人は視聴しているというのは知っていたはずです。
改めてアーカイブを見直してみたのですが、アドリブとはいえ正直褒められた言葉選びではありませんでしたね。後からなら何とでも言えると言われればそれまでですが…。

特によくなかったと感じたのは、とにかく橙々さんに言及しすぎたこと。直前に「公開デバッグ」として注目を集めてしまったため、バグ等の話題になるたびに視聴者の脳裏には橙々さんがよぎるはず。それによりコメントは橙々さんいじり一色に、言葉を選ばずに言うと荒れたコメント欄になってしまった。そこに私たちが橙々さんに言及することでそれを加速させてしまった。これに関しては弁解の余地なく、私たちが100悪いです。本当に申し訳なく思います。
それに関連して、リュウグウノツカイエリアでの私の発言で、開眼マスの隙間をアドリブで「手抜き工事」と表現したシーンがありましたが、これは本当によくないですね。練習では一度も使ったことのない表現だったのですが、一歩間違えれば作品の非難・橙々さんの批判と捉えられてもおかしくなかったと思います。

解説が終わった直後は、正直達成感よりもやってしまったという後悔のほうが大きかったです。最悪批判殺到の大炎上になることも覚悟していました。

ただ、知り合いはもとよりFF外の方の温かいお言葉、そしてアクおど界隈の外から来たと思われる方々の称賛の声やアクアリウムは踊らないに興味を持ったようなポストが大半を占めており、救われたような気持ちになりました。

そして終わった後の橙々さんの引用ポスト。聖人過ぎるよこの人…!!!(体育館裏には行かないといけないみたいだけど)

おわりに

サクッと感想だけ述べるはずが、気づいたらとんでもない文章量になってしまった…
いろいろ落ち着いて、ようやく終わったなという実感がわいてきましたが、今の気持ちとしては

めっちゃ楽しかった!!!またやりたい!!!

次がいつになるのか、走者なのか解説なのか、そもそもどのゲームで応募するのか……
何一つ予定はありませんが、またいつか参加できたらいいなぁと思っています。

また、いろいろ自分の意見を書き連ねましたが、これはあくまで私個人の見解です。まったく的外れだと感じる方も中にはいるかもしれませんが、あくまで私個人の意見であるということを念頭に置いてください。

改めて橙々さん、RTA in Japanの参加許可、そしてなによりこのような素晴らしいゲームの製作を本当にありがとうございました。
そしてRTA in Japanの運営の方々、そして盛り上げてくださった視聴者様方にも感謝申し上げます。ありがとうございました。

最後に宣伝します。アクアリウムは踊らないをプレイしよう!!!

それでは。


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