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悪天候の中、京都から倉敷へ

晴れの特異日(11月3日、写真1)前日というのに、台風21号崩れの暴風雨による悪天候が日本列島の西から東に移動していた。

写真1:晴れの確率(NHKニュースより)

倉敷での学会出席のため、予定の出発時間を早めて東京駅から新幹線に飛び乗る。

いつもは車窓から楽しめるいくつかの城郭や古戦場跡もさすがに曇り空のため霞んでよく見えない。僅かに見えた瀬田の唐橋を過ぎて、もう少しで京都駅という所で車両がいきなり停止した。

瞬時の判断の連続で無事倉敷へ

時刻は10時少し前。3, 40分経ってから、新幹線は少しずつ動き出し、京都駅には55分遅れで到着。「運行再開は12時頃で、行き先を博多駅から新大阪駅に変更します」とのアナウンスがあった。

新大阪駅に着くと、乗車していた車両を降りた向かい側のホームには、発車する直前の岡山行きの「ひかり」が止まっていたので、すぐに飛び乗る。

ほとんどの場合、「ひかり」は「のぞみ」に追い抜かれるのだが、先ほどの案内であれば、「のぞみ」はまだ動いていないので、岡山駅に着くのは「ひかりが先」との予想が当たり、岡山駅に無事到着した。

しかし、ここで新たな問題が発生していることが分かった。岡山から倉敷までの在来線が大雨のため運行を止めているとのことだ。しかも、岡山駅の構内はこれまでに経験したことがないような大変な人混みだった。これでは、駅前のタクシー乗り場にも、人が殺到しているに違いない。さて、どうしようか?

隣のホームには博多行きの各駅停車の「こだま」が今か今かと発車を待っていた。駅員に次の停車駅が新倉敷駅であること(写真2)を確認し、乗車の許可をもらい、また飛び乗ったのはよかったが、これまたギュウギュウ詰めで身動きは一切取れず、約40年振りに経験する新幹線車内の風景だった。

写真2:山陽新幹線の時刻表

 新倉敷駅に着いて、改札口でこれまでの事情を話すと、本来であれば必要なはずの岡山から新倉敷までの乗越料金を不要にしてくれた。私の努力を評価してくれたかも知れない。(笑)

駅の階段を駆け足で降りて、駅前のタクシー乗り場に向かうと、知り合いのK先生が列に並んでいた。

意外な場所での遭遇にびっくりしたが、先に会場に着いていた後輩の先生から、「岡山駅前のタクシー乗り場は大混雑で、新倉敷駅から倉敷市内に向かう方が確実で早い」との連絡が入ったので、このルートを選択したとのことだった。

K先生と一緒にタクシーに乗って、ようやく会場に到着したが、結果的には約2時間の遅れで済んだ。

◆ 学会場から懇親会場へ

自分がN先生と座長を担当するワークショップは、午後4時過ぎに予定されていたので、開始までには十分な時間的余裕があった。

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