はじめての脂漏性角化症(老人性疣贅とも言う要するにジジババになるとできるイボ)は自分の煩悩の具現化だったかも説
いつからだろう。
首筋に突起物があった。
透明?でピロピロしてて取れそうで取れない。
気になってつい触ってしまう。
引っ張ると少し伸びる。
けど伸びたまま縮まない。
そんな日々を過ごしていたら少し大きくなってきた。
そしてその頃にはこいつの正体が脂漏性角化症であろうと察するに至る。
液体窒素で焼くかレーザー当てるか外科的に切るかで治療可能。皮膚科受診すれば終了案件。
しかしなぜか受診したくない。
寒いから?近隣の皮膚科探すのが面倒だから?病院の予約システム読んでたら注意事項ばっかりで読むの疲れたから?
うん全部だね。
そのため、受診せずに自己解決する方法がないかを模索しだす。
ネット検索で「ハトムギ化粧水塗りたくってたら取れた」「自分でハサミで切った」「自分の手で引きちぎった」となかなかハードな体験談がヒットする。
外用薬的なやつは運要素が強そうだ。
物理的除去系はそれなり痛みと出血を伴いそうだ。
そして万が一悪性のものだったら…とか急にネガティブな妄想も去来しだす。
大人しく近所の皮膚科クリニックの予約を入れて受診した。
そして診察室に呼ばれて数分後には首のイボは液体窒素で焼かれていた。
びっくりするぐらい流れがシステマティックでスムーズな病院だ。予約時間の10分後には会計してるという。
さて肝心なイボのご容態だが、数日後にポロッと落ちるというより、少しずつボロボロと瓦解していく感じだ。
焼灼から2日後の時点で半分くらいが崩れ落ちた。
残りも手でむしり取れそうな雰囲気があるが、もう少し経過観察したいのでそっとしておく。
些細な出来事や欲求に対して、怪しげなものでないことを確認しつつ安全に適切に対応してもらえることって、改めて考えると実はすごくありがたいことよな。
ぶっちゃけこんなちっぽけなイボなんぞあろうがなかろうが、取ろうが取るまいが、世界は何も変わらないし、自分の中でモヤモヤしてると言われても知らんがなだよな。
昨晩見た他人の夢並みにどうでもいいことよな。
でも自分の「気になる」「取りたい」という気持ちに医療として応えてくれるんだぜ。
すごい幸せじゃあないか?
予約システムの注意事項が多くて面倒くさいとか思ってしまってすまんかった。
きっと病院側としてもいちいち書かせんなと思いながら列挙したルールなのだろう。
ドタキャンすんなちゃんとキャンセル手続きしろ、勝手なことばっかりするやつ予約システム使わせない、再度使いたかったら院長に電話しろ、etc.…過去に何があったか大体想像つく。
よく読んでルールを守って気持ちよく診療を享受させて頂こうと思う。
こんなちっぽけな私の首にできたちっぽけなイボを焼いてくれて本当にありがとう。
今とても清々しい気持ちです。