出版、意外とむずい
私は本を書いて世に出そうとしています。
しかし、なかなか難しいです。
出版社の自費出版サービス
いくつかの出版社は自費出版サービスを提供しています。
そのうちのひとつである三省堂書店に問い合わせてみたところ、
100冊作るのに80万円とのこと
A5サイズ、180ページの小さな本です
それが1冊8000円
ヒー!
なお、200冊だと116万円とのことなので、差をとって固定費を相殺すると、100冊36万円、1冊あたり3600円です。
🧐?
これくらいの本は一般に1500〜3000円くらいで売られてるので、1000円くらいで作れないとおかしいです。
ちなみに、完全データ入稿です。修正の必要がない完成した原稿を私がPDFで作って提出するので、出版社の人は執筆したり編集したり一切しません。手数料を極限まで落としてこの費用です。
さらに
私が三省堂書店を選んだ理由の一つは、作った本を三省堂の店舗(+その他全国の書店)に置いてもらえるからなのですが、
この置いてもらうサービスを使う場合、
著者は売上の3割しかもらえないとのこと
1冊あたりの製造費を3600円と仮定して逆算すると、定価1万2000円以上で売らないと赤字になるということです。
ヒー、ヒー!
印刷所に頼む
出版社に完全データ入稿で出す場合、何もしないのに金だけ取られてる感があったので、印刷所に直接頼む方向で考えることにしました。
家の近くに普通に印刷所があったので、そこに問い合わせたところ
100冊35万円とのこと
(参考:三省堂は100冊80万円)
やっぱり、安くなるんだ!
ウヒョー
しかし、それでも一冊3500円
高すぎる…2000円で売れない…
料金シミュレーションで色々試す
ガップリ!というサイトの冊子印刷シミュレーションで条件を変えて試してみました。
オンデマンド印刷
100部 30万3710円 ←どこもこんなもんか
1000部 218万1960円 ←まだ高い
オフセット印刷
100部 77万6820円 ←高いよ高いよ
1000部 88万5060円 ←え?!
単価885円…これだ!
2000円で売れる!
解答
・印刷所に直接依頼し
・オフセット印刷で
・1000部刷る
これでなんとかやっていけそうです
流通
作った本を書店においてもらうには、基本的に取次とかいうのを使うらしいです。そして、取次を使うのは個人じゃ無理らしいです。
チクショー!
ネットで調べてみると、流通をやってくれるお手軽書店流通というサービスが見つかりました。
料金は搬入に10万円+定価の15%+消費税、それに加えて、売れた場合は定価の50%を持っていかれるとのこと(成果報酬+書店+取次?)。
私のケースの場合、2000円の定価に対して、費用が1440円かかって、560円残ります。著者の取り分は28%です。
(参考:三省堂は30%)
🤨ん?!
売上:2000円
製造費:885円
流通費:1440円
損益:-325円
ちょっとはみ出ますね
代案
・値上げ
・部数を増やす
・取次を中抜きして書店と直接取引
・書店を中抜きして消費者と直接取引
結語
出版、意外とむずい。
(取次が取りすぎか)