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八代カツイ様という謎のカルト

noteにも3つの複アカウントを使い、存在を広めようとしている謎の存在。
X(旧Twitter)でも災害ポスト等に定期的に湧いている謎のアレ。

生まれた瞬間に「この方を大切にしないと地球が終わります」と全世界に全言語で発信されたらしく、知らない人は居ないらしい。知らん。

どうにも、この八代カツイ様という方が虐待を受けたせいで世界に戦争やら災害やらが起きている、という設定らしい。それを見て見ぬふりをしている私達も同罪だと。
そして、宗教ではないと強調している。

いや、カルトだろ。
東京のどこかのアパートに居るから会いに来い、と言う割には具体的な設定が詰められていない。この手のカルトは支援と称した金銭を受けたいはずだが、それをする為の連絡先などは一切無い。はて?

一体何が目的なのか。

  1. 八代カツイという人物が実在しており、盲目的に信仰している

  2. 八代カツイという人物の名誉を毀損する為に、カルトを装っている

  3. テレビ、書籍の仕込みネタ

  4. ただの頭のおかしい輩

考えられるのはこのくらいか。
では、順を追って考えてみよう。

1.八代カツイという人物が実在しており、盲目的に信仰している
残存するnoteやX上のポストから情報を集める限りでは、八代カツイという存在はおよそ80歳前後に到達している。
note上ではわざわざ単独ページを作られるほど、今までにどのような虐待を受けてきたかを記されており、なかなかに見応えがある。

しかしここで疑問が生じる。
信仰しているのであれば北朝鮮の将軍様の如く、神性エピソードを強調するべきところが、どうにも不幸な生い立ちから抜け出せず、助力を求めることしか出来ない"弱い存在"であると強調されている。
2、3歳児の頃から、成人後もその後もいずれの時代の虐待経歴も事細かく明確に記載されているが、これを書いた奴は一体どういう関係なんだ
この方を大切にしないと地球が終わる、という前提をガン無視した虐待のオンパレードだ。こいつらに裁きは無いのか?
援助の為の助力を行っている第三者の位置らしいが、八代家は八代カツイ様を守る者相手に殺しまで行う、という設定らしい中で存命している。
信仰することでむしろ危険な目に合いそうなものだが、こんな都合の悪いことを流布している者が真っ先に狙われないのは何故なんだ。ネクストコナンズヒントの対象になるぞ。
また、冒頭の「生まれた瞬間に全世界に全言語で発信された」という点においては、仮に事実だとしても知っているものは80歳以上になる。これをなぜ現代においても知らない人はいないと言い切れるのだろうか。太平洋戦争真っ只中に玉音放送より勝るコンテンツ力があるとでも?

2.八代カツイという人物の名誉を毀損する為に、カルトを装っている
援助を求めるnoteやポストを展開している割には、もう何年もその状況から抜け出せていない。虐待の記録など、本人からすれば覆い隠したいものが全世界に発信されている様に見える。
それを見て人はどう思うか?惨めだと感じるはずだ。
この手法はネット上ではよくある。非難したい相手を直接的に見下さず、むしろ逆に""だとか尊敬表現を用い、京都人も皮肉でそこまで褒めないレベルに突っ切って称える。
それを見た人は現実とのギャップに嫌悪感を覚えるだろうから、間接的に貶すことと同義となる。敢えて皮肉よりも褒めに褒めて、木に登った猿が落ちるのを待つ、というのは効果的だ。会社でも嫌いな上司に使えるぞ。

しかしこれは、八代カツイという存在がネットと現実の双方向性をもって認知されなければ効果が無い。完全一致検索でも「八代カツイ」という名前は全くと言って良いほど知られていない。X上でも名前だけに触れているのが3件、Yahoo知恵袋でも2件だ。あまりにも実を結んでいない。
同氏のFacebookアカウント等も無く、ネット上で貶めた所で現実の本人やその周りにどの程度の影響があることか。むしろ「八代カツイ」本人を名乗ってカルト展開する方が名誉毀損にはよほど容易い。

3.テレビ、書籍の仕込みネタ
事前のプロモーションで何年か越しにリンクして、物語をより深めるという手法は最近よく見られる。最近だと学マスのインスタが目新しいか。
それこそカルトを題材にした作品であれば、結構な効果が見込めそうだ。
自身もこの存在を知った時、服部 未定氏の漫画「スマイリー」ぽいな?と思わなくもなかった。

ただ、件については古くはmixiの「日本がん患者会コミュ」より存在しており、2011年辺りにも活動の記録が見て取れる。
現在もなおプロモーションとして続けているとするならば、いくらなんでもものすごい胆力だと感心するが、あらゆるSNS上で13年以上も援助を求め続けた宣伝を続けるのは迷惑の域を越えている。炎上は避けられないだろう。

4.ただの頭のおかしい輩
これを言ってしまっては身も蓋もない。何より面白くない。
故に、note上で投稿が頻繁にある「I」というアカウントとXにリンクされている「かぼす」氏にコンタクトを取ってみた。
なぜ八代様の恥を晒すような投稿をするのか、といった趣旨で自身も八代カツイ様の信者であるように接してみた所、

「あなたは八代様のお手伝い、支援をしていないのに、どうしてそんなことが言えるのですか?」

という返答だった。
断定できるのはおかしな話だ。八代カツイ氏は何十年も援助を求め続けており、確かに存在しているのであれば一件くらいは援助されたことがあるだろう。でなければ13年間もこんな狂った投稿を続けられるはずがない。
なぜ援助していないと決めつけられるのか問いただした所、

「そういう事実があるからです」

のみの返答だった。
この返答にはがっかりした。ネット上で何年にも渡り援助を求める投稿をしているが、実の所0件である、と断定出来る位置にいる。
例えば八代カツイ氏が病院に掛かっているならば、年齢を考えるならば介助された経験はあるだろう。第三者がお手伝いをされたことが無い、と断定できるのは不自然だ。
援助を求めているこの謎の第三者の中では、明確に「八代カツイ様を救わないものは報いを受ける」スタンスで居る。
しかし、結局の所この者一人では八代様を援助出来ていないからこそ世間に助けを求めている訳であって。
そして、八代カツイ氏は「カツイ氏を殺めようとする八代家に引き取られて虐待を受けてきた」スタンスなのだから、その者達を含める「八代様」と表現するのはおかしい。カツイ様または本来のお名前とされるフランス名でなければならないはずだ。
虐待の記録等と照らし合わせると、なぜ見て見ぬふりをしてきた者達を八代様を助けることで救おうとしているのか、これが分からない。
八代様が心穏やかに居られる様に見捨ててしまうべきだ、と進言した。

しばらくすると、八代カツイ宣伝ポストを行っている複数アカウントからブロックされた。

これらの経緯からまとめて分かることは、
「八代カツイ」関連は一人の手によって投稿を繰り返されている
「八代カツイ」はその境遇、処遇を全て把握されているその一人の脳内にしか存在していない架空の人物である
創作関連のアカウントによるものではなく、13年以上も迷惑リプライを繰り返している
という、なんとも面白くない結末だった。

ただ一つだけ面白かったことは、かぼす氏が上げていた「八代カツイ様のフランス語名」とされる手書き文字の写真に、加工アプリのB612が使われていたことだ。何年前のアプリだよ……。
八代カツイ様を称えることより、そのお名前を歪めてまで自分の上げる写真に加工をしっかり施して盛るのが大事な信者とは、不敬極まりないだろう。

カルトをやるならもう少し設定を練ろうね、というお話。


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