高校生の佐渡一人旅 その5
佐渡旅3日目。いよいよ最終日です。
金山に行くまでの出来事
この日は金山に行くことにしていました。
金山の方向へ行くバスがでるバス停までは宿から離れており、オーナーさんに送ってもらいました。
最後まで良くして頂きオーナーさんには感謝でいっぱいです!
乗ろうとしていたバスが金山のバス停に着くとバスの時刻表に載っていたので乗ったのですが、その便は相川までしか行かない、と同じバス停から乗ったおじいさんが教えてくださいました。
親切にも他の行き方を教えて頂き、その方は途中で降りられ、笑顔で手を振ってくださいました!
相川のバス停に着き、違う便に乗り換え、金山に向かいましたが、ここでひとつエピソードが。
そのバスの運転手さんが昨日私が大膳神社から本光寺まで歩いているのを見かけたと言うのです!!
歩いている詳しい内容はこちら。
バスに乗ったのは私一人で、進み始めてしばらく経った頃、突然「昨日、南線の道歩いてた?」と聞かれ(南線は佐和田から竹田橋、宿の近くの新穂小学校前などを走っている路線です)、「歩きました!」と、大膳神社や妙宣寺に行き、時間があり次のバス停まで歩いていたことを教えました。
そういえば歩いている最中、奥からバスが走ってきており、覚えられていたんだと少し恥ずかしくなりました。
その道を歩いている人がいるのが珍しかったんでしょうね。
運転手さんは金山に行くまで、様々な観光地の豆知識や情報を教えてくださいました。
金山につくまで乗客は私一人で、ずっと話しかけてくださいました。
乗客一人の観光ツアーをしている気分でした。
金山では新しい方より古い方を見たほうがいいよ!!と教えてくださり、とても楽しい時間を過ごせました。
金山
無事に金山に到着し、運転手さんとの別れを惜しみながら入場券を買いに。
運転手さんが行っていた「古い方」は江戸時代のときの「宗太夫坑」で「新しい方」は明治時代の「道遊坑」のことでした。古い方だけを買おうとしたのですが、道遊の割戸が見えるのが新しい方で、結局両方行くことにしました。
まずはじめに古い方、宗太夫坑のコースへ。
入口から入ると下へ下へと続く暗いトンネルのような道が。
怪談を下がったり上がったりしながら進んでいくと、所々に作業の再現が現れます。
水の流れる音やものを打っている音、話す声や楽器の音なども聞こえます。
地上に出ると鉱山資料館に繋がっており、たくさんの資料が見れました。
アリの巣のような金山の中の模型、金の生産の様子、小判の歴史など、たくさん展示されていました。
金塊のつかみ体験もしており、やってみましたが全く持ち上げることができませんでした…とても重かったです。
正門出口に出て、また入口から今度は新しい方、道遊坑のコースです。
こちらは先程のような再現はなく、ただトンネルの中を進んでいきます。
宗太夫坑の方は壁?が土が丸出し、丸太で作られているような感じでしたがこちらは周りがコンクリートで固められているようでした。
トロッコのレールもあり、時代の違いを感じました。
トンネルをぬけ、ついに道遊の割戸が見えました!!
山が割れているという迫力がすごかったです。
生でこの景色を見ることができ、達成感に溢れました。
この先もまだまだありましたが、時間がなく先に行くのを諦めました…
帰りですが金山から先程の相川へ向かうバスがあり、それに乗ろうとしましたが、どうしても行きたいところがありました。
それは北沢浮遊選鉱場跡です。
そこまではその時間帯とフェリーの時間を踏まえると歩くしか方法はなく、行くか行かないかとても迷いました。
それでもやはり目に焼き付けたいと思い、行くことにしました。
金山からは約2キロ。下りでしたがキャリーケースを引っ張りながら、さんさん照りの中でとても大変でした。
途中、乗るはずだったバスも通り過ぎ、こころも折れかけましたが、運転手さんが教えてくれた旧相川裁判所や佐渡奉公所跡を見ながらなんとか着くことができました。
北沢浮遊選鉱場跡
まるでラピュタの世界に迷い込んだかのようなここは金山で取れた金の選鉱所です。
こちらは世界遺産に認定はされていませんが、多くの人が訪れていました。
夜にはライトアップもされているそうです。
もう動いていない、寂しい感じはありましたが、どこかから誰か出てきそうな気もして…
違う空間にいるような不思議な気持ちになりました。
実際にみて、目に焼き付けられて良かったです!
近くには先程運転手さんが教えてくれた博物館が。
屋根の瓦をよーく見ると…
表面に模様がついているんです!
天皇と関わりがある模様なんだとか。(内容は忘れてしまいました…)
そこからまた相川のバス停までは徒歩。10分ほどで着き、両津港までのバスに間に合い、無事に出発。
ありがとう、佐渡!
見たいところを回れたという達成感と満足感でいっぱいになりながらももう帰るんだぁと寂しい気持ちになりながらバスに揺られ、1時間で両津港に到着。
お土産を買ったり、お昼ごはんを買ったりしてバタバタしつつ、フェリーにしっかり乗船。
帰りは椅子の席に座れました。
定刻通りに両津港を出港。
出向してしばらくはデッキに出て佐渡を眺めていました。
楽しかった思い出を振り返りながら、ありがとうの気持ちでいっぱいに。
それからは軽くお昼ごはんを食べ、寝てしまいました。
起きた頃にはまもなく新潟港に着く時間でした。
定刻通りに到着、早めに降りれたので新潟行きのバスにも乗れました。
新潟駅に着き、迷いながらもバス停に移動し、地元へ。
帰りのバスではずっと寝てました。すっかり暗くなり、無事に到着。
疲れもありましたが、楽しかったという気持ちが大きく、興奮でなかなか寝れませんでした。
とても貴重な経験ができて、かけがえのない思い出になったと思います。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
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