瑞牆新エリア探索その2
前回の探索の翌週、ダンナジスタと瑞牆に行ってきた。嫁ジスタは仕事で急遽欠席になってしまい今回は2人。
会話の流れでまた新エリア巡りする感じになったのでその記録。
4時くらいに集合して談合坂で朝ごはん食べて8時ちょっと前に到着。
麓は快晴だったのにキャンプ場付近は細かい雪がちらついていた。寒すぎ。
車から出たくなかったがジッとしててもしょうがないので行動開始。
天鳥川南沢下流 & 山梨市エリア
最初は僕が完新世(初段)をやりたかったので天鳥川南沢周辺のエリアへ。
大面方面の遊歩道を歩いて5分もかからないくらい。
めちゃくちゃ近い。
看板を目印に下って、ボロくて細くて凍ってる橋(怖かった)を渡ってすぐに完新世があった。
面白そうだけど日陰だしかなり寒い。
もう少し暖かい時間になったらやろうかーと言って偵察だけにとどめて移動。
日があたりそうな山梨市エリアに戻る。
こちらは山形県エリアと天鳥川南沢の間あたり。
日があればなんでもいいくらいのノリで一番手近にあったさざ波クラック(8級)から取り付く。
寒くてトライする気が起きないくらいだったけど、とりあえずさざ波クラックから。
寒すぎて普通に滑って落ちつつ2撃。易しいけどハンドジャムとフットジャムしたほうがフェースムーブ出すより楽になる。意外といい課題かも。
ダンナジスタは寒すぎてフットジャムが全然ハマらず、レイバックでかなりゴリ押して登ってた。
隣の7級は問題なく一撃。微妙に足と手の位置がキモかった。
続いてさざ波トラバース(1級)。
序盤は7級と8級のパートなので簡単。そこから急にホールドが乏しくなる。
震えながら色々ムーブを出したけど後半の甘ピンチにも到達出来ず。
寒いし内容も渋いし2人とも全然テンションあがらず。
ぼちぼち打って11時前くらいにもっと日当たりが良いところに行こう!となって撤退。
近場の岩も様子見。ドッグハウスとかいう三段があったので偵察したが、ホールドが全然わからなかった。
スタートホールドとバルジの中間部にホールドが1つあるくらい。あとは見つからなかった。もしかしたらルーフ面に良い向きのホールドがあって挟んで耐えるのかも。
しかし浅い沢に木を敷いてトライ出来るようにはしてあったものの、スタートホールドにはクモの巣が張ってたし、チョーク跡もない。当分完登の話は聞かなそうな雰囲気だった。
ラフレシア(二段)
探索はそこそこに、道路を渡ってラフレシアに移動。こちらは日当たりがよくてポカポカだった。
ラフレシアは新トポで二段に格上げされた課題。結構前に打ってたけど深追いせずにやめておいた一本。
もともと初段扱いだったわけだし、内容的にも得意系だろうと思って登れる気まんまんでトライ。
しかしスタートが出来ない。離陸した瞬間にヒールが抜ける。以前トライした時は割とすぐに解決した覚えがあるので、普通に弱体化している。
1時間近く打ったけど結局一度も満足に浮けなかった。
登れるつもりでトライした上で前より高度が下がってるのでこれにはショックを受けた。現実は厳しい。
ダンナジスタは僕より上手いことヒール出来ていて、数回発射出来ていたがすぐに指がヨレてしまって敗退。
僕も足さえ抜けなければなあ。フィジカルの劣化よりも早くクライミングを上手くならなければ。
テンション下がる結果となってしまったので気分を変えるためにコッシーランドに移動することにした。
コッシーランド
13時くらいに到着。駐車場は埋まっていたので原始岩周辺エリアの駐車場から歩いた。
黄金(初段)
まずはエリア下ってすぐの黄金をトライ。
こちらは高い位置のスタートからキャンパで一手、さらにその位置で手にヒールしたりする漢気溢れる課題。
ダンナジスタからトライ。キャンパの一手で落ちてきた。取り先がガストンぽい見た目で悪そう。
僕もトライしてみる。あらかじめ手にヒールしやすいように右側にスペースを用意して離陸したが、その状態だと持ち感が悪く失敗。
次は普通に持ちやすいところを持ってキャンパ。ガスっぽい初手は見た目より真下に引けそう。
手にヒールして、少し遠めのクロス出しして足を上げようとしたらヒールが抜けて落ちた。
高度で言えば2m程度だけど体が横になるせいかなかなか緊張感がある。
次は集中してトライ。キャンパしてヒール。
ヒール残して左のフェースへ。こっち側はスローパーが並んでいる。
抑え込んで、ヒールを信じてリップへ。左に落ちると下地が悪いので怖かったが、ヒールは抜けなかった。
あとはマントル。リップが思ったより丸みがあってかなりモジモジしながらトップアウト。
見事に3撃。ラフレシアとの落差がありすぎる。フィジカルじゃなくて普通にクライミング下手すぎるだけか?
これは真面目にトレーニングしてたら一撃出来たかもなあ。
ダンナジスタは左手薬指の可動域に制限があるらしく、初手に沼って敗退。しれっと対岸に移動して悪の煌めきをトライし始めていた。
僕は周辺の課題を偵察。
坩堝(二段)は待機スペースが全然ないけど課題そのものは強傾斜でピンチ持ってスローパーをぶっ叩くパワフル系に見える。面白そう。だけどがっつり時間かかりそうなので今回はスルー。
黄金律(二段)はデカくはないけど下地が狭くて悪い。後ろの岩まで1mくらい。下地は大きめの段差になってて隙間に落ちたら怪我しそう。登攀能力より落下力が試される雰囲気。
内容は垂壁。肩に悪そうなアンダーガストンで耐える感じか?
ホールドは良さそうだけど下地がかなりいまいち。やるか迷ったけど触らず。
近くの舞い昇る情熱をやることにした。
舞い昇る情熱(1級)
前回も目についてはいたけど触っていなかった課題。
トライしている人は見かけるけどその割に上部にチョーク跡が無い。なんならスラブにホールドが見当たらない。
しばらく下からオブザベしたが結局わからないので行ってみて考えることにしてトライ開始。
スタートは右手スローパーと左手アンダーでセパレート。
足は色々選択肢がありそうだけど真下の良いやつを踏んでそこから動く感じでムーブを考える。
次のホールド的に左出しがいいけど、右手のスローパーがなかなか悪い。左出しで止まると思うけどその後動けなさそう。
数回試したけど実際そんな感じだった。
初手左出しはボツ。
右手出して、足を上げてマッチする作戦で行く。
右手出しの後、右足に良さそうな足が全部使いづらい位置にあって少し迷ったが、粒が良い位置にあったのでこれで足上げ。
左足上がったらマッチして、真上のスローパーへ。
これが思ったより悪くて焦って落ちてしまった。
次のトライでスローパーはちゃんと保持して、上のピンチ、近くのシワシワをもって足上げ。
ここまで来たらホールドがよくわからなかったスラブに到達。
実際にスラブまで着てみるとやっぱりほとんどホールドがない。
アンダーは位置的に効かなそうだし、ポケットはちょっと届かない。
かじかんで保持感もよく分からなくなってきたし、ヌメった感もあるので一旦リタイア。木を使って降りる。
ポケット持って動くんだろうくらいまでは予想がついたけど、それ以上上がると安全に落ちる自信が無い。そしてポケットを持った後のムーブがわからない。
導かれるままにアドリブでなんとかすることにして、腰チョーとカイロを装備して再トライ。
下部はムーブがわかったらそこまで難しくはない。問題のスラブパートへ。
カイロで指先の感覚を取り戻して気持ちを落ち着けて、じわじわ足を上げて、ポケットへ。
案の定ポケットの後にホールドが無い。一旦ポッケをマッチして、更に左を探る。
左に重心を移していったタイミングでうっかり右足が抜けてしまった。
若干抵抗したけどバランスを保ちきれず落下。
落ちても大丈夫な範囲内だとわかっていても普通にメンタルが削られた。
かなり暗くなってきたので泣きのワントライを出すが、もう腰が引けて足を信じられないし暗さに心が折れて敗退。
これはなかなかに悔しい敗退だった。近いうちにリベンジしたい。
17時くらいに撤収。11月後半ともなるとこの時間でほぼ真っ暗。
帰りは境川で焼き鯖定食を食べた。400円くらい高い方のゴージャスな焼き魚定食をダンナジスタが注文していたが、魚が3倍くらいでかくてかなり美味そうだった。今度はそっちを食べたい。