拡大馬連(ワイド)で小銭をコツコツ稼ぐ為には

 少なくても出走馬の中で馬券対象になる馬を2頭乃至3頭を指定出来なければ不可能である。そして、それら指定馬が安定的に馬券対象になっていなければならない。これが簡単そうで意外と難しいから、どうしてもホームラン的高配当を狙う事になってしまうのである。
 当然、指定する対象馬は少なければ少ない程、良いのは言うまでもないが、日本競馬では、それは無理である。必ず裏切り馬が現れるから、馬券にならない馬も指定する必要がある。3頭指定して3頭が馬券になるのであれば、3連単でも6点。3連複なら1点でテキチュウ出来るから、そんな結果は年に数える程しか存在しないのである。
 例えば、今年、これまでの中央競馬は障害レースを含めて全1178レースの結果が出ている。その中も単勝1~3番人気での結果は108レースで率で9.2%で3連複の平均配当は838円であるから、ゆらぎはあれども、一応、率に見合った出現率を保持しているが、それは全数検査での中の過去データである。
 集票構造というのは、そこに集められた戦歴によって多種多彩となるし、出走頭数もカテゴリも様々である。牝馬限定戦が荒れる事もあるし、荒れない時もあるし、ハンデ戦が波乱である訳でも定量戦が堅い訳でも無い。だから、競馬はギャンブルとして成立するのである。
 つまり、1から3番人気での馬券は、中る確率が確かに高いが、1日12レースの中に1回は出現しそうなだけの事で、それを目イチで、指定できれば回収率が75%を超える事もあるだろうが、そうは問屋は卸さない。
 この日曜のように、それが1日36レースの中に通常の倍ほど出現していればいい。ローカル新潟の3歳未勝利で3レース出現しているからと言っても、それは将来を保証する訳ではないのであるし、そんな日は稀である。そして、そもそも事前に察知するのは困難である。つまり、過去の再現に完全に依存し、それに過剰に期待してしまうのは危険であるという事を理解しなければなるまい。
 馬券対象想定馬は、出走頭数の平均が14頭あたりなので、その半数以下が望ましいが、レースの絞込などの話をすると混乱するだろうから、3歳未勝利に限定する。このカテゴリは、堅いレースは安いし、荒れる時は単勝万馬券も出るから逆に難解と思われる事も多いが、この誤差の集まりを解析するのである。

 そんなクラスでも単勝1番人気の1着率は3割を確保しているし、2着率も2割ある。だから、馬券対象馬を何頭が想定する時には、どうしても、この6割以上が馬券になる戦歴を重視してしまうが、それは一概に間違っている訳ではないが、2,3番人気馬のそれと比較し、単勝馬券で勝負する訳では無いので1着率が3割超えていようがいまいがどうでもいいことである。話を単純化してしまうと、2,3着率というデータ部分を重視する人が少ない事を利用し、重視する事も必要になる。
 仮に馬券対象想定馬を6頭指定するとしてワイド馬券をボックスでフォーカスすると15点となる。そこから、数点、自分の予想が中りそうなところを採用するのである。目数的な自然確率は1点なら6.6%、2点なら13.3%となることは誰でも判るだろう。これをオッズ換算すれば、狙うべきレンジが見えて来る訳だ。
 1~3番人気での決着が、通常の倍相当存在した昨日でも単勝1番人気馬が馬券にならなかったレースが36レース中、15レース存在するのである。つまり4割の単勝1番人気馬が4割は4着以下に負けるのである。
 東京メインの「Vマイル」の単勝1番人気馬ラッキーライラックも4着に負けている。2割を切った低い支持率だから、4倍台の単勝1番人気馬なんて買う方が馬鹿だとか色々言われるが、1番人気のレンジの中での比較論での勝率は低いが、絶対、馬券になれない訳ではないから、こういう事を言ってる人間は、ビギナーか所謂「負け組」である。
 以下は、昨日の東京第3競走で、またまた偶然、ワイドでなく馬連を狙ったレースで結果的に2,3番人気の馬連となったから11倍になったが、もう1点の方なら6.1倍である。別に結果が堅いと想定していた訳ではない。そこにチンケな自信とやらがあったら、◎からの3連単を狙うような失策もあったろう。


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