「第67回京都新聞杯」~データ競馬~
「京都新聞杯」は1999年まで「神戸新聞杯」と並んで「菊花賞トライアル」として君臨し、それと同場であるアドヴァンテージやローテーションの関係で有力馬に対して優位であった。それが外国産馬に対する出走制限の緩和前夜の2000年に突然、大きく舵を切った。
その居場所を「日本ダービー」前に移し(混合)(別定)G3競走に降格しクラシックTRという立場も剥奪されたものの、その「皐月賞」とは関わっていない低い立位置から「第67代日本ダービー馬」アグネスフライトを出し連対の相方に皐月賞馬エアシャカールを起用します。3着馬は「皐月賞」の*3着同枠馬を据えます。兎に角、この翌年よりクラシックの「外国産馬の出走制限緩和」が徐々に稼働する事になります。「日本ダービー」の[地]ステップとして再度(指定)化、再度格付もG2化され1着本賞金も5400万円に増額されます。しかし、(混合)という出走資格も芝2000mという施行距離もG3での変更を維持します。G2昇格を受けて期待された番組でしたが1着起用されたのは前年のスペックとは異なる1勝馬(市)テンザンセイザでした。長くなりそうな昔話はこれ位で手仕舞いましょう。
そして、2002年に現行の距離に再設定されます。前年同様の特殊日施行した「京都新聞杯」は後の「菊花賞」で穴を開ける「皐月賞」経路馬(父)ファストタテヤマを揃目で1着起用。1番人気や3番人気に推された上位人気馬は総じて馬券外に押しやられます。
データは春季に移設された2000年以降の19年分とします。(外)開放と併用された「マイルカップ」よりも4年分程、少ない母数ですが、気にしないで参りましょう。
オペレーションの根幹に位置する人気別着順は、1番人気馬と3番人気馬が4回で最も多いのが6番人気の6回になっています。そして、毎年、当研が気にしている1着馬を出していない4番人気馬、今年はロジャーバローズかサトノソロモンあたりが該当するのでせうか?まだ判らない不確定情報部門。前にも言ったが補正の方に食指が動くのである。
では、確定情報の経路を見てみよう。経路で最も多いのは「未勝利」からの飛び級馬の50頭だが、2頭の3着しかいない。次が「皐月賞」からの経路で32頭もいる内4頭が1着2頭が2着、3頭が3着し23頭は馬券にはなっていないが、その4頭が最も多い経路である事に変わりないが、そんな中に、「皐月賞」で5番人気であった戦歴を刻んだハーツクライやベストメンバーが含まれる。前者は2着だったが後者は出走していない。
今年のメンツは3頭だが、総じて2ケタ人気で、最高着のタガノディアマンテは6着に頑張ったが他と比較すれば結果を出したという意味やオルフェーヴル産馬だというバイアスで上位人気構成馬の1頭にはなるだろうが、このキャリアが魅力的だったのは「皐月賞」まで。
そういう意味では、転厩2戦目になる高額積増馬(地)ナイママの方が既に目標は変更になっているだろうから期待値は膨らむ。
そして、ブレイキングドーンが人気を集めるのであれば、発馬を決めて貰わねば意味が無くなるから、ユウイチ次第となる。
「皐月賞」に並んで4頭の1着馬を出したのが「毎日杯」経路だが、今年はオールイズウェル1頭だが、既に1レース走って負けている。代替戦歴としてはサトノソロモンやヴァンケドミンゴなど泡沫が出て来るが期待値は、それ程、伸びる訳でもない。
後はデータだけ示しておこう。経路はテンハロンからの参戦が好成績で総数23頭の内、7頭が1着、9頭が2着、7頭が3着している。しかし、荒れた昨年は、馬券になっていない。この選択は貴方次第である。昨年、総崩れの上位人気馬の中でテンハロン経路は当研が◎を打ってしまった(外)タニノフランケルで殿に負けた。この仕返しを(外)ヒーリングマインドが晴らしてくれるとは限らない。馬体重は、500キロを超えるような馬は勝てないというデータがある。