説得力 自分の発言や主張にこれがないとうまく運ばない
生きていると多くの人たちと出会う。学校や職場、趣味のサークルや町内会、同級や同窓などの横の集まりや先輩、後輩などの縦の集まり、また現代社会ならではのネット上のお友達。
いろんな人たちとお付き合いすると思うのだが、お付き合いの上手な人は、相手の言うことをしっかり聞いてくれるし、発言そのものに説得力を感じる。するとその人に対して共感や安心感が生まれるのて、こちらも心を許し、心底お付き合いを望むようになる。妙に存在感を出したがる人、目立とうと躍起になる人、自分の利益のみに走る人に対してはどうしても敬遠がちになってしまう。今の社会はある意味監視社会なので、人々も他人の言動にはしっかり注目している。
人と付き合う場合、あまりいろいろ深く考え過ぎていくときりがないし、そもそも人との関わりが煩わしくなったりするのはマイナス面も多い。
こういう世の中だから多くの人と関わり、いろんな情報や状況を共有し、自分が生きていく上で有効に働かせることは大事なことかもしれない。
説得力のある話で一番大切なのは、それを聞いている人たちがなるほど、そうだそうだと共感してくれることだと思う。リーダーだったり、社会的地位を確立しておられる方々は時として厳しい話もしなければならない。組織を動かすためには、いいよ、いいよばかりでは済まない。それにはなぜそれをしなければならないのか、そうすることで我々はどんなリスクを回避でき、将来どんな良いことがあるのか、相手が理解できるように説明しなければならない。批判を避けるために、繰り返し内容の無い話ばかりされるお方もいらっしゃるのだが。
美辞麗句を並べても行動が伴わないと説得力はすぐに効力を失う。また、先手必勝とばかりに勢いで攻めてくる人、大声を出したり、切れ気味に反論させないようマウントを取る人、第二次大戦のドイツの宰相のような手法は実は昨今、あまり有効ではなかったりもする。立場上、面と向かっては逆らえなくても、相手は即座に聞いてる耳のスイッチを切ってしまう。
相手が知らない有用で正確な情報だったり、そこに居る皆にメリットをもたらすような提案だったり、聞いてる側がその通りと腑に落ちる内容だったりすると説得力は増す。これを重ねていくと、こいつの言うことなら大丈夫かもと周囲は思い始める。そのためには正確な情報にアンテナを張り、自分の利益ばかりでなく、自分も含むグループの利益を思案したり、損をしないような方策を考えなくて名ならない。
こんなこと言ってるから私も人間関係をなかなか上手く運べないのだが。
【REG's Diary たぶれ落窪草紙 2月25日(日)】