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楽器はどのように生まれたのだろう?ギターもいつ頃できた?
楽器はいつ頃どのように生まれたものなのかわかっていない。音を出すことは連絡や合図、猛獣を避ける、戦いの士気を上げるなど生活の中から発生したことと思われる。それだけにとどまらず、暮らしの中の喜怒哀楽の表現として手や膝を叩いたりして音を出したことが楽器の起源とされる。音を出すことにより様々な感情を盛り上げたり、伝えたり、発散したり、分かち合ったのだろう。
より大きな音を出すために木や石を打ち鳴らしたり、大人数で体を叩いたり、既に旧石器時代には「がらがら」が存在した事は有名だ。打楽器でリズムを創り出すことが楽器の起原となり、声を出して歌うことと共に音楽を生み出していったと思われる。
笛の歴史も古く、旧石器時代の遺跡から石や動物の骨の笛が発見されている。笛の穴の開閉や笛の長さによる音の違いなどを工夫しながら管楽器へと発展していく。
紀元前3世紀にはエジプトでパイプオルガンのようなパイプに空気を送って音を出す楽器があったとされる。
弦楽器はヴァイオリンなど弦を弓でこする、琵琶などバチや指で鳴らす、ピアノのようなハンマーで弦を叩くタイプがあるが、ハープいわゆる竪琴は紀元前三千~四千年にはエジプトやメソポタミアでは既に存在していたらしい。ギターのような弦楽器はサザン朝ペルシャにルーツがあるようだ。これが欧州に伝わりリュートとなり、中国では琵琶となる。これが奈良時代の日本に伝わる。平安時代の記述には琵琶はよく出てくるし、平家物語は琵琶法師の琵琶と共に語られる。音源などない時代に月夜に響く琵琶の音など想像しただけでゾクゾクする。音楽が満ち溢れている現代とは比べ物にならない程人々の心をとらえたはずだ。
リュートは中世に欧州に伝わり、16世紀にはソプラノからバスまで多くの種類が製作され、ソロ楽器や歌の伴奏として人気もあった。スペインでは現在のギターのような外見のビウエラが使われていた。バロック音楽では楽曲も作られており、独奏楽器として活躍している。しかしバロック音楽衰退とともにリュートも消えていく。音が小さいことや和音の早いチェンジは鍵盤楽器の方が容易だった。マンドリンのような楽器として継続していったようだ。
19世紀あたりから現在のギターのような6弦楽器が製作されている。アメリカに渡ったギターは従来のバンジョーよりアコースティックギターとして普及していく。そして1930年頃にはエレクトリックギターが登場する。これで音量の問題はクリアされる。
どうもギターの和音(コード)に関してはピアノにかなわない。音数も多く出せるし、1オクターブの中で和音を自由に構成できる。ギターのコードには楽器の構造上による制約があるが、ピアノと違いどこにでも持っていって弾けるからありがたい。
月夜の晩にはFly me to the moonかMoon riverかな。
【REG's Diary たぶれ落窪草紙 8月24日(土)】