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【男料理馳走帖③】台所事情の変化 冷凍食品とカット野菜

 時間のある時はスーパーマーケットを遊び場にして、あちこち覗き回る。旬の食材や特売品なども重要ポイントだ。冷凍食品や総菜コーナーの新作チェックも忘れない。
 この50年で台所事情も大きく変わった。先ずは冷凍食品の品質向上だ。昔は冷凍食品と言えばピンチの時の助っ人であり、手間が楽な分、味には文句を言わないという風潮であったが、今やとんでもない。一重に企業の激しい開発競争の恩恵なのだが、次々と驚異の新作を繰り出してくる。冷凍チャーハンのパラパラ具合に衝撃を覚えたのはもう随分と昔の話と記憶する。麺類も具の入ったスープ付き、パスタや餃子・シュウマイ・小籠包、総菜や揚げ物なんかもある。しかもどれもそこそこ旨いのだ。私が最近よく使うのは冷凍の麺類、蕎麦やうどんだ。包装も小分けのものあり、時間短縮や小腹が空いた時などに重宝する。冷蔵庫の野菜やキノコを適量入れ、お肉を小分けにラッピング冷凍したものを入れたり、卵や総菜コーナーで購入したかき揚げをロースターで少々焼いたものをのせたりすれば、しっかりしたランチにもなる。ここで特筆したいのが、この最近の冷凍麺類はコシを感じることができるのだ。あとはスープの素と七味唐辛子があれば完璧。時間も10分もあればいけます。
 野菜も既に切れていて、いろいろとミックスしたものをよく見かける。あれは面倒臭がりの諸子の味方となりそう。包丁の無い家とかびっくりしたこともあったが、それも可能な世の中かもしれない。食事はカップ麺とコンビニのホットコーナーですべて済ませる一人暮らしの若者もいると聞く。
 食事は大事なもの、可能な限り時間をしっかりとってホッとする時間に浸ってほしいと思う。コロナで傷んだ外食産業もうまく活用して、予算や栄養バランスも頭の片隅に置いて、どうせ食べなきゃ生きていけない人類なので、食も生活の楽しみに加えてほしいと考える。

【REG's Diary       たぶれ落窪草紙   2月15日(木)】


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