いよいよ世界は混沌へ・・・
世界はどこへ向かっていくのだろうという不安が平安時代の末法思想を思い起こさせます。平安時代末期は貴族の摂関政治が衰退し始め、院政への移行期にあたります。新勢力の武士が台頭し、世の中も乱れ、寺院の僧が武装し強固な訴えを起こすような本来の使命を見失う退廃ぶりでした。庶民の将来への不安は増大し、厭世的な思想が広がっていきました。
昨日まで日経平均株価は三日連続で最高値更新。円相場は160円越え。グローバルな展開をしている企業は利益を上げていますが、物価高騰、人手不足、労働条件の悪化、コンプライアンス重視、中小企業の運営や庶民の生活は一向に良くならないのが現実です。今日は円高株安でしたが。
この空気感は日本だけではないようです。
イギリスでは下院選挙で14年ぶりの政権交代。労働党が単独過半数を占めました。やはり長期間に及ぶ政権維持は推進力を失っていくのでしょうか。
フランスでは下院総選挙で右派の躍進は無かったものの左派が第一勢力となり首相選出や組閣も混乱必須です。オリンピックが無事に開催されることを祈るばかりです。
イランでは思わぬ形で大統領を失いましたが、欧米との対話や女性の権利尊重を訴えた改革派の新大統領が選ばれました。トップには宗教的な主柱である最高指導者ハメネイ氏がいるので急には変わらないと思いますが、これには驚きましだ。イラン国民の生活は続く経済制裁が効いているのか、やはり不満は高まっていることを露呈しました。
ロシアとウクライナも先が見えません。今回のNATO首脳会議では更なるウクライナ支援を掲げてましたが、米国の大統領選挙の結果によっては何が起こるかわかりません。欧州のアメリカを頼らない姿勢も見えました。
アメリカ大統領選挙もいよいよバイデンさんは追い込まれてきました。プーチンとゼレンスキーを言い間違えるんじゃアメリカ国民もあきれてしまいます。かと言ってトランプ再登場ならば予測は不能です。米軍アジア撤退とかNATO脱退とかは勘弁してください。
インドのモディ首相がロシアを訪問し、プーチンとハグするもウクライナの小児病院への攻撃を非難してました。この人のマイペースぶりも凄い。
末法思想で多くの人が世をはかなんでいる間にも、最澄に導かれて鎌倉新仏教が着々と育っていったのだが・・・。
【REG's Diary たぶれ落窪草紙 7月12日金曜日】