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横浜 港街への憧れ 海岸通を思い出す

 ニューヨークに行っていた時期があるが、燃油サーチャージという税金みたいなものが突然付き始め、渡航は暗礁に乗り上げる。

 ニューヨークとか聞くと、大抵の人は「自慢~」とか「やらし~」とか反応するが、私は身体の事情で車の運転ができないので、旅行とは疎遠な身分である。仕事が忙しかったので、連休などもほとんど取ることもなく、国内旅行も記憶にないことは以前にも書いた。
 ましてや早割で航空チケットを安く抑え、宿泊も安全とは言えない地域に滞在し、現地でもレストランとファストフードをバランスよく組み立て、何日か乗り放題のチケットでバスや地下鉄を利用する貧乏旅行であった。

 主にお金を使うのはライブハウスやミュージカルなどの鑑賞で、日本国内よりもかなりお安い。

 リーマンショックの頃からか、原油の高騰により航空チケットも値が上がり、NYの不動産も高騰したためホテルも驚くほど高くなった。
 今では円安により海外旅行はもはや、夢のまた夢。
 そこで国内に目を向けると同じ港町で、ジャズも盛んで、チャイナタウンもある街があるではないか。

 学生時代と卒業後暫くは東京に居たので横浜へは何度か出かけたが、今は交通事情が大きく異なる。大宮から横浜まで乗り換えなしで行ける湘南新宿ラインや上野東京ライン、東京メトロ副都心線は渋谷から東急東横線、横浜みなとみらい線に直結しており、池袋から中華街まで乗り換えずに50分ほどで行ける。
 首都圏にお住まいの方は何を今さらとお笑いになるかもしれないが、これは昔を思えば衝撃の便利さなのだ。

 横浜は海外文化がいち早く入り、文明開化を盛り上げた都市のひとつである。私はお天気が良いと桜木町からみなとみらいを経由し、赤レンガ倉庫を覗いて、大桟橋付近で冷たい物でも頂いて山下公園まで行き、中華街で小籠包を食べる。時間があれば元町をぶらつき、港が見える丘公園まで上がってみる。
 このあたりに大好きなジャズクラブがあったが、コロナで閉店してしまったようだ。関内駅の周辺にはまだまだジャズクラブが頑張っている。港町らしくキャッシュオンデリバリーのバーとかも趣がある。
 帰りは山下公園から水上バスで戻るのも楽しい。
 早く温かくならないかな。
【REG's Diary    たぶれ落窪草紙   2月24日(土)】
 


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