2024年に驚いた話 AIと猛暑と一人旅
今年一番驚いたのはAIの進化っぷり。
ちょっと昔のAIはこんな技術もあるんだぁくらいの認識だったのだが、今年使ってみて本当に驚いた。進化のスピードが半端ない。
最も注目すべきポイントはAIの進化の速さにある。
人類は20世紀後半の約50年間でネットワークを含むコンピューターテクノロジーの体系をほぼ完成させている。今世紀に入りその技術は携帯可能なスマートフォンを媒体として我々の生活スタイルまで変化させてきた。
これらの発展のスピードもそれまでの歴史上の変化と比べるとかなり早いのだが、AIの進化は明らかにこのスピードを上回っている。
AIに問いかけた時の返しの文章があまりにも完成度が高く、このやり取りが人を介在させることなく行われているとすると気持ち悪いくらい凄い。
怖ろしいことには業界がなぜこんなに早く進化したか、理由が不明と多くの技術者がコメントしているのだ。
まだAIの返答内容は大したことはない。間違いも多いし、深さも感じることはない。だが、今の進化の速さをもってすれば数年のうちに問題を解消してくるものと思われる。AIはネットワークという知識体系を取り込んでいるからだ。
問題はAIのAI自身を開発する能力、自己育成がどのくらいできるかだ。人類は最も恐ろしい敵を造ってしまったのか、人類の発展に上手く役立てていけるのか、来年も目が離せない。
とにかく今年も暑かった。
12月25日に気象庁から発表された「今年の天候のまとめ」によると、日本の年平均気温及び日本近海の年平均海面水温はいずれも、これまでの1位の記録(2023年)を大きく上回って統計開始以降最も高い値となる見込みで、特に東・西日本と沖縄・奄美で記録的な高温となり、夏・秋の2季節連続で季節平均気温が1位の高温(タイ記録含む)となったようだ。
当然日本だけでなく世界の年平均気温も、これまでの1位の記録(2023年)を大きく上回って統計開始以降最も高い値となる見込みである。
46億年前に誕生した、水が液体として存在し得る奇蹟の星地球はこの数百年で劇的に環境が変化している。アスファルトの道路、二酸化炭素の大量放出、車社会、都市化、森林伐採等の自然破壊・・・、改めて地球が暑くなっていることに驚く。自分の居場所を眼前の利益のために破壊していく人類に天罰が下らなければ良いのだが。
今年は京都、奈良へ独りでそれぞれ5日間ほど歴史を見て回る旅をしてきた。鞍馬山から貴船神社に降りたり、鳥辺野の墓群の横を清水寺へ登ったり、知恩院のミッドナイト念仏を体験したり、明日香村を一日歩いたり、充実の歴史を実感できるいい旅ができた。
しかし、あまりにも身体的な衰えを突き付けられ、ガッツで挑戦的な振る舞いが段々できなくなってきた自分と対峙することとなった。驚いた。
私の記事はなぜこんなに暗い話ばかりなのだろうか。
しかし、こんなことを考えながらも明るく、前向きに生きていけるタフさも必要なのだ。問題から目を背けても問題はなくならない。
【REG's Diary たぶれ落窪草紙 12月30日(月)】