【VRChat】インスタンス数が可変のイベント運用について整理する

<どんな人向け?>


〇イベント開きたいけど、インスタンスは何個立てればいい?

〇協力スタッフへのフレンド申請がダメなんだけど……
〇インスタンスの人数や負荷をうまくバラけさせたい!
〇Join先を主催だけにしたいです。

……考えた結果、私が実際に運用している例です。


<ちょっと説明>


そもそもインスタンス可変って何?となるかと思います。
要は「告知時にインスタンス数を固定しない」やり方です。
人数に応じてインスタンス数を増やせるので、
「インスタンスがFullなので参加できなかった」を無くすことが可能です。

先にお断りをしておきますが、以下のイベントには適さない方法です。
〇キャスト(スタッフ)がメインコンテンツとなるイベント
 →インスタンスを決めておかないと、披露/対応できない為
〇音楽イベント
 →演者が分裂できない為。
  ※代替案としてTopazChatなどで中継するやり方もありますが、ライブ感は薄れます。
〇スタッフ(協力者)が居ない場合
 →居る前提の運用ですので実現不可です。Twitterで募りましょう。
〇複数の人が、URLから起動して開くインスタンスの場合
 →今回の方法は「主催がインスタンスを開く」ことを前提としています。
  各インスタンスオーナーが異なる場合は、今回の方法には向かない場合があります。

ではどのようなイベントが適するかというと
〇単発イベント(アバター集会やテーマ集会)
〇キャストがメインでない集会(参加者がメインとなる場合)
とかですね。


<運用方法>

今回の本題です。
ちなみにこの運用は、私が主催しています『VRC「撮影の集い」』で実施しているやり方でもあります。
一応、開催を重ねていくうちにメリットやデメリットも見えてきますので、色々と検討した結果、今のやり方になります。

ではやり方についてです。

①初期インスタンスを開く。スタッフも全員ここにJoin。
②初期インスタンスが増えてきたら、新規インスタンスを立てる。
 初期インスタンスにはスタッフ1人以上に残ってもらう。
③追加したインスタンスに人が増えてきた場合
  (1)既にあるインスタンスに人が少ない場合
   →主催がそのインスタンスに移動。
  (2)全てのインスタンスの人数が多い場合
   →新規インスタンスを追加。
 (1)(2)どちらの場合も、移動前のインスタンスにはスタッフ1人以上に残ってもらう。
④あとは③の繰り返し。

以上です。簡単にまとめると
〇人が増えたら主催がインスタンスを随時追加する。
〇スタッフは主催移動先の目印の為に残ってもらう。(あと報告)
です。

運用にあたって注意点があります。

①主催とスタッフが連絡を取れる状態にしておくこと。
・Discordを無線代わりに使うなど、インスタンスが異なっていても連絡出来る手段が必要です。
・トラブル対応の為に、別インスタンスで何か問題が発生した場合にも使用します。
 後述しますが、主催は全てのインスタンスの人数をリアルタイムで把握できません。把握するには各インスタンスからの報告か、主催が各インスタンスを巡回するしかありません。Socialでは確認することが出来ない為です。

②インスタンスは必ず主催が立てること。
・そりゃそうでしょって話に聞こえる話です。
・フレオンの場合、Join先を主催のみにする場合は絶対です。
・フレプラの場合は、オーナー権限を保持する為です。あとはワールドサムネ左上のオーナー名を主催にすることで「このインスタンスはイベント開催中のインスタンスです」という為でもあります。


<メリットとデメリット>

この運用を行うメリットとデメリットを説明します。

《メリット》
〇インスタンス数を決めなくていい
・参加者がすごく多くても対応できます。
〇インスタンスの人数を分散できる
・Join先を「主催のみ」とするこの運用であれば、人数の少ないインスタンスに主催が滞在すれば、その少ないインスタンスに参加者がJoinするので、人数の分散を狙うことが可能です。
・予め「インスタンスが重い場合、主催に再Joinすれば軽いインスタンスへ移動できます」とアナウンスを出せます。
・主催が各インスタンスのオーナーなので、ワールド情報から人数の少ないインスタンスのポータルを出すことが可能です。これは「既に開いている、かつまだインスタンスが残っているポータルをインスタンスオーナーが出せる」仕様を活かしたものです。
〇イベント前のフレンド申請を主催に集約できる
・「スタッフとして協力したいけど、知らない人からのフレンド申請は……」という人がいても、この運用だと問題ありません。Join先は主催のみなので、これを解決できます。
・ただJoin先は主催なので、デメリットもありますが、それは後述で。
〇当日のトラブルを主催が対応できる
・インスタンスオーナー権限を持ってるので。


《デメリット》
〇スタッフ(協力者)が必要
・主催がインスタンス主になることは極力避けたいです。メリットに書いた「人数の分散」が出来なくなるためです。主催が移動できなくなるので。
・少なくとも3人以上あると
〇参加者がインスタンスの総数を把握できない
・リアルタイムで増えますので。仕方ないと言えば仕方ないです。
〇参加者が別インスタンスに移動できない
・Join先が主催だけなので。
・出来ないわけでは無いですが、
  ①ワールド名からワールドの情報を開いて
  ②下の方にある「開かれているインスタンス情報」から
  ③主催が立てたインスタンスを探してJoin
 という方法を知ってなければいけないので、実質「できない」になってしまうのです。ちなみにこれ知ってると色んなイベントで便利なので是非。
※ちなみにFull表記のワールドは「開かれているインスタンス情報」に出てきません。そりゃそうだ(負荷軽減のための仕様かと)。
〇主催がいないインスタンスの人数を把握するのが「スタッフ依存」になる
・これは執筆当時(2022/7/21)、あくまでも私が把握している内容なのですが、VRChatで以下の仕様があると認識しています。

インスタンスがFullになると、Socialの人数が正常に反映されない

……これについて、少し話しますね。あくまでも私の観測結果に基づく考察ですので、事実と異なる場合があります。
条件として
「インスタンスが表記上のFullになった」
場合です。
で、どんなことが起きるかというと
①Joinで増加した人数はすぐにSocialに反映される
②Leaveでインスタンスから抜けた等、減った人数の反映はかなり後に反映される
というのがあります。
例えばイベントインスタンスで「表記上のFullは15人なのに、40人以上いる……」という事象を見かけたことがあるかと思います。Joinの加算はされてるけど、移動して減った人数は減算されてないのです。
・……なので、スタッフからの報告が必要になります。人数の多い/少ないの報告を定期的、もしくは一定数以上/以下になった場合に報告して頂く必要があります。
・ちなみに自分のいるインスタンスの人数を把握する場合、Fullになっていると「同じインスタンスに居るユーザーの一覧からチマチマ数える」ことになります。Fullだとワールド情報を見ても書いてませんからね……

<おわりに>

とりあえずざっと書き出してみました。
書き忘れがあった場合、思い出した際にまた書き出します。
不明点があれば、私のTwitterまで連絡頂ければ、説明致しますので。
またイベントのスタッフが不足している場合、私で良ければご協力致しますので……
特に衣装集会であれば、一応私は狐雪ちゃん(舞夜ちゃん)衣装を色々持ってますので、あらかたのシチュエーションであれば合わせられます。

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