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リフォレスターと七宝珠 その1

はじめは棒三本

コロナ禍で外に出かけられない寂しさを埋めようと、
当時はまだデスバレーだったベランダの中でも、
最も湿気が溜まりやすかったベランダデス渓谷に
多肉植物用兼、猫のお昼寝場の簡易デッキを作った夏が過ぎ、
気温が落ち着くと同時に
園芸店でちびちび多肉を買い足す「多肉狩り」にハマってしまった
秋の初め。
トゲのないサボテンみたいな七宝珠は
高さ10センチくらいの3本の棒でした。

左の一番上の手前が七宝珠

当時は多肉植物の知識がほとんどなくて、
「あまり水をやらなくていい、肥料もいらない」
ということを割と忠実に守っていました。

七宝珠は購入した時は葉が枯れていて、
本当にトゲのないサボテンみたいな感じでしたが、
夏の暑さが過ぎる頃、先端から4〜5枚葉を伸ばし
そのまま春まで変化なく、
気温が上がるとまた葉が枯れるというのを
繰り返していました。
本体自体も小さな一節が増えるくらいで勢いがなく、
でも、枯れはしないという感じで、
それでも本体のフォルムは可愛いので、
そんなものかと思って満足していました。

変化が起きたのは
翌年、リプリサスの植え替えにも使った
リフォレストした土を少しだけ足してからです。

その年の秋の七宝珠はいつもより葉の枚数が多く、
しかも大きな葉をつけました。
そしてなんと、子株までも2つ伸びてきたのです。

土を足したら15センチ伸びた!

そして迎えたコロナ2年目の夏。
この写真の多肉のほとんどが夏の暑さで枯れてしまう悲劇が起こります。

この時はまだ、リフォレストした土はリプリサスと
七宝珠にしか使っていませんでしたし、
小さな鉢では
ベランダデスバレーの寒暖差には耐えられないことを悟ります。

せっかく増えた七宝珠も一部の根本が蒸れて腐り始めてしまいました。

葉が夏枯れして腐り始める

生かすために、箱庭にする。


木箱に寄せ植え

夏を生き延びた多肉たちはリフォレスターと同じく、
木箱にフェルトを敷いてリフォレストした土に植え替えました。
七宝珠の植え替えは何が正しいのかわからなかったので、
一番下の節を土に埋める形で植えてみたのですが、
そこから思いがけない
七宝珠の真の姿を知ることとなるのです。

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