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切干しを糸っぽくしたら誰でも簡単に作れるようになった。
「切干し」の常識を外れまくる
大根やにんじんを極薄ピーラーで削って
吊るし干しして作る切干しですが、
それでも大根はいいけれど
にんじんの場合、にんじんの個性によって
竹串を刺したところで割れてしまうものもあります。
なら、千切りにして干せばいいと思うけれど、
それは面白くない。
台所をぐるりとながめると、
少し前にホームセンターで買ったスライサー3点セットが目に入りました。
このスライサー、ピーラーと同じスライスと、
きんぴらごぼうに最適な4㎜幅の千切りと
刺身のツマ用の2㎜幅の千切りの3種類がセットになったもので、
人生のほとんどを包丁使いの上手さを極めたい派の私が、
「いやいや、スライサーも使ってみないとダメだよね。」
と考えを改めて、買ってみたもので、
使い始めにケガをしまくったのと、
当時は千切りサラダくらいにしか使えなかったため
「包丁でいいや」と
長く棚の端に置きっぱなしにしていたものです。
でも、切干しで、同じ幅に切りたいなら
「刺身のツマスライサーなら切干しに向いているかもしれない。」
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千切り器は前回ケガをしまくった経験で
気安く使うには多少のトラウマがあるので、
にんじんの全部を千切りスライスするのではなく、
怖くなったら残す。
残ったかたまりはカレーに入れる!と決め
とりあえず普通のニンジン、黄色人参色濃いめ、と色薄め、黒人参の
4種類を千切りスライスし、
100均で見つけたキャンプ用品の干し網に干してみました。
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干し網は上下2段になっていますが、
千切りにんじんが穴から落ちがちなので
下の段にはペーパータオルを敷きます。
※撮影用に上段はペーパータオルは敷いていませんが
実際に作る場合は上段もペーパータオルを敷きます。
ペーパータオルがニンジンの水分を吸ってくれるので
芯までしっかり乾きやすくなりますよ。
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同じように大根も紅大根と紫大根、緑大根を千切りで干します。
途中重なっている部分をほぐしますが、
大根はにんじんよりも乾くまでの時間がかかります。
干し時間の目安は1昼夜ですが、天候やベランダの条件によって
異なります。
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それでも綺麗に干し上がってくると
テンションも上がってきます。
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にんじんと大根の千切り切り干しは見た目から
「糸切干し」と呼ぶとして、
大根の糸切干しは干し加減によってふわっふわの仕上がりにするのか、
触ると割れるくらいパリッパリに干して、
細かくして使うかで賞味期限が変わります。
ふわっふわの糸切り干しは干し上がりから2〜3日。
パリッパリに干したものは色は落ちてきますが
3ヶ月は楽しむことができます。
もちろん湿気はNGで。
参考までに2年前にYoutubeに公開した動画がこちら。
「糸切干しの彩サラダ」
この時は千切り器を使わずに極薄ピーラーで線上に削る方式で
作っています。
この方法でも問題はありませんが、
その後、より失敗が少なく、手軽にできる方法を考え、
この記事では千切り器を使う方法を推奨します。
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糸切り干しは簡単に作れて食べやすい
糸切干しは、千切りスライサーと干し網があれば
誰でも作れる切干しで、
大根よりはにんじんの方が作りやすく、
保存もしやすく、食べて美味しいと思います。
大根の糸切干しについては
干す前にひと手間が必要だったり、
湿気の管理が難しかったりします。
大根の極薄切干しや糸切干し、板状に干して型抜きする方法などの
ノウハウや活用法については
有料版で書かせていただきたいと思いますので
よかったらそちらもご覧くださいませ。