社員の見積もりは信じるとプロジェクトは崩壊する
1. 社員の見積もり(時間感覚)は過大評価するものと自覚する
ある博士は学生たちに、「論文はいつ頃書き終わるか」と聞き、最短と最長のケースを予測させた。
最短:27日
最長:49日
という予測を立ててきた。
しかし結果は、
平均:56日 -> 大半の学生
最短:27日 -> ひとにぎり
最長:49分 -> 半分もいかない
となった。
2. 何故、過大評価は起きるのか
人には楽観バイアスという時間を軽く見積もる計画錯誤がある。
これは仕方のないもので、多くの経験を積まないと発生してしまう。
さらに、ベテランほど自分の計画を過大評価してしまう。
経験を積む -> ベテランになる -> ベテランになると過大評価する
という抜け出せないバイアスにはまってしまう。
3. では、どうすれば良いか
対策として、以下の手順を踏めば良い。
3-1. 見積もりは2回する
1回目の見積もりから、1時間空けて2回目の見積もりをする。
ランチを挟むとバイアスの歪みに気づきやすい。
3-2. 2回目の見積もりは客観的な視点で行う
1回目の見積もりは、ベテランに行ってもらう。
2回目の見積もりは、ルーキーが作業したらどうなるか?をベテランに見積もってもらう。
上記を手順を踏めば、信憑性の高い見積もりになるだろう。
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