デザイナーが世界を変える時代が来ている
武蔵野美術大学大学院 造形構想研究科
クリエイティブリーダーシップコース
クリエティブリーダーシップ特論
第7回
デザインの力でビジネス課題を解決するグローバルデザインカンパニー
Goodpatch 代表取締役社長/CEO 土屋尚史さん
第7回目からは山崎先生のゲストで、初回は土屋さんでした。
今回もタイムリーにスタートアップの授業につながるゲスト
絶妙なタイミング×直感力×行動力で道を開かれてきた印象。
そうだ、京都行こうのノリで決めていたシリコンバレー行きは
なんと3.11の前日の3.10出発だったから予定通り行けていたり
通常だと諦めそうな条件が揃っていても、周りに反対されても
行動されてきた結果が今につながっていて、むしろ賛成された
時は失敗に終わったことが多かったくらいだそうで、驚いた。
組織が大きくなっていく過程でカルチャー崩壊と再構築内容に
ついて、よくまとめられていると評判のご本人のnote記事で↓
ベルリンの後でミューヘンに出したのは知らなかった
くらいだけど、東京・パリとグローバルで4拠点までに!
5年で100人を超えるほど成長したデザイン会社はそうは
ないそうですが、60名から100名で組織のカルチャーが
大きく壊れて、社内が悪い雰囲気になった時のことを。
現在グローバルで150名(40-50人が外国人)
人数が増えてきて
OUR VISION
ハートを揺さぶるデザインで世界を前進させる
OUR MISSION
デザインの力を証明する
UI/UX専業企業としての豊富な実績
スタートアップへの積極支援→支援後5社が上場!
「Gunosy」 学生だったのでタダでデザインしてあげた
「マネーフォワード」もまだ10人くらいのとき
「アカツキ」、「PR TIMES」、「Finge81」、「Unipos 」
FiNCも ネクストユニコーン 30名くらいのころ
MOTIVAITON CLOUD
株式会社リンクアンドモチベーション
経営のやり方がデザインによって変わったとまで言われた例
グッドデザイン賞の「グッドデザイン・ベスト100」に
Re Designer
デザイナー向けキャリア支援サービス
デザインがわかるキャリアアドバイザーがいないので
企業側の期待値と
この企業をやりたいと思ったきっかけは・・・
2年前に銀行がデザイナーを雇いたいと言い出した
間に入れる会社がないなと。
デザイナーの仕事の幅も広がってきている。
ベストなマッチングをやれる
デザイナーの登録が1000人
年収アップしてるので、ぜひ登録してください!
とのことです!
その後
「僕のことについて」
と語り出した。
「僕も大学院に行っている時代がありました」
大学中退して!?大学院!?大学院も中退!?
???な投げかけでひきこまれます!
WEBデザイナー目指してデジハリに行って
統括リーダーになった
店舗の人にソーシャルメディアTwitterを取り入れて
商店街の人たちがガイアの夜明けに出るくらい!
特待生でデジハリから中退なのに大学院に入ってくれと
デジハリではP&G役員から学んだこと
カンパニーカルチャーについて
27歳の時にお金が空から降ってきた
自分にも親にも覚えがない
おばあちゃんの遺産が見つかる
郵便局の定期預金が550万(50万増えていた)
=これはばあちゃんがやれって言ってる
会社を辞めて起業しよう
だけど、今やっている仕事で起業するのは
普通すぎて面白くない
↓
色々な人に話を聞きに行った
一つのキッカケは2010年に講演会で聞いたDeNA 南場さんの話
月の半分シリコンバレーで過ごしている南場さんから
「これから起業する人はメンバーを日本人だけで構成していてはダメ。
人の構成がグローバル化のスピードに決定的な差を付けている。
多国籍軍のパワーはすごい」
多国籍軍を作りなさい!
人をモチベートするのがうまい南場さん
↓
そうだ、シリコンバレーに行こう
↓
ブログを立ち上げる
当時の状況
ーシリコンバレーに知り合いが1人もいない
ー英語がしゃべれない
ー海外に行ったことがない
ー嫁と生まれたばかりの娘がいる
行けない理由がいっぱいだった
唯一のツテとして、ある社長の紹介で
サンフランシスコにあるデザイン会社の社長を紹介される
仕事は決まったけど無給でホテルくらい決めて
震災の前日にサンフランシスコに渡っていた
2011年3月10日 東日本大震災の前日
この日を境に人生は大きく変わった
2011年当時
サンフランシスコは大きなスタートアップの波が来ていた
まだUberが10人ほどのスタートアップだった頃
たった13人の会社が1000億でマークザッカーバーグが買った instagram
毎日のようにスタートアップのイベントがそこら中で開催
スタートアップのピッチを山のように見てた
なぜ、こっちのスタートアップはベータ版のサービスなのに
こんなにUIが綺麗なんだ?
という疑問が
今後、日本でもUI/UXをちゃんと考えない
サービスは
ユーザーに使ってもらえなくなる
2011年9月 Goodpatch創業(28歳)
デジハリの同級生は半年でやめた
「今日、何を話すのか・・・」
起業家 アントレプレナー
背景はソニーの創業者の二人
これからの時代に必要な
アントレプレナー思考のすすめ
起業家=アントレプレナーが世界を変えている
「コントロール可能な資源を超越して機会を追求すること」
大企業にいてもアントレプレナーのように
考えて事業を作れる人が大きな事を成せる。
4つの要素
#1 Whyからはじめる Start with Why
なぜやってるか?
数年前に有名な起業家の卒業式スピーチで
言っていることの共通点を探してみたら
みんな人生のWhy(目的)の重要性に
人は感情で意思決定している!
乗除的な価値が重要になっている現代では
Whyがなければ人は動かない
グッドパッチでは
クライアントの経営陣への
エグゼクティブインタビューをしている
迷った時はWhy(原点)に立ち返る
”革新は実はたわいのない夢を大切にすることから生まれる”
#2 領域を超える Go Beyond
領域を超えた事で世界を変えたアイデア
Amazon ECの会社がクラウドサービスを作る
クラウドが一気に広がるきっかけに
領域を超えるために
❶チャレンジ精神
❷コンフォートゾーンに留まらない
❸多方面への好奇心を持つ
Goodpatchで実践している事
領域を超えるために
職種を変えてチームを組む
#3 逆張り思考 Contrarian think
UIデザインにフォーカスする
「賛成する人がほとんどいない、大切な真実はなんだろう?」
ピーター・ティール
大きな流れ(マーケットで王道とされている事)を理解し逆張りをする
↓
敬遠されていたスタートアップの仕事を中心に受ける
Guosy Money Forward Akatsukii FiNC Pathee
大手(資生堂)と仕事できるのが成功してるの?
VCから多額の資金調達をする
デザイン会社が資金調達してどうするの?
全員に反対された
みんなが反対するならやろっ!
ベルリンにオフィスを出す
なんで?
他人の声(マーケットのバイアス)
ーベルリンにオフィス出す会社とか聞いたことない
ベルリンになんでいけてるスタートアップがあるんだ?
ボリちゃんのおかげで30人の規模に成長
グローバルカンパニーと認識された
毎年30-40%成長をしている
世の中のバイアスを見極めて
半歩先のニーズにBetする
まさにウォークマンは逆張りの製品だった
ファウンダーの盛田さんがおしきった
その人にしか見えない真実
今さらな後発でも
airbnb facebook Google
#4 不撓不屈の精神 Indomitable Spirits
世界を変える起業家は諦めが悪い
slack 2度のゲーム失敗からチャットツールへピボット
人はトライアンドエラーの数でしか成長しない
短期間の間にどれだけできるか
起業家マインドを内にもつ人材を多く抱えられる会社が強い
起業家 ≒ デザイナー
起業家 未来をみる仕事
日本はデザイナーバックグランドの起業家が少ない
airbnb 三人のうち二人がデザイナ
デザイナーが世界を変える時代が来ている
意外だったのは、ビジョンを作ったのは会社を作ってからで
2年半ノービジョンノーミッションだったということでした。
30人くらいになってから聞かれるようになって
、サイモンの
動画を何度も見て腹落ちした
自問自答の中で出てくる自分の
言葉を他人に信じさせる
最終的には、ビジョンを引っ張る人の意思 引っ張り出すか
・・・
土屋さんのパッションのあるトークにひきこまれました。
山崎先生、アレンジありがとうございました。
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