武蔵野美術大学大学院CL特論IIオンライン授業スタート:第1回 株式会社グラグリッド代表 ビジョンデザイナー三澤 直加さん 「これから」を描きつくる仕事
今回から二期生の大学院1年生と一期生の2年生の合同に学部の学生も参加でオンライン授業がいよいよスタートしました!
ガイダンスの時に二期生の事前課題を見ていたり、ガイダンス後に二期生のオンライン歓迎会をしていたので、リアルに会えていない二期生とも一緒に学べている感覚になりました!
市ヶ谷キャンパスで集まれる日まで、Zoomオンライン授業で受講中です。
一年目のCL特論のゲストの先生方にも恵まれていて他の授業にもリンクしていましたが、二期生となり初年度の学びや実践したからこそ実感できる様な幕開けとなりました。
大学院クリエイティブリーダーシップ特論 II
1回目 5月18日(月)18:10-19:40
「これから」を描きつくる
株式会社グラグリッド代表 ビジョンデザイナーの三澤 直加さん
山崎先生の授業で参考例としても紹介されていたグラグリッド三澤さんに
オンラインではありましたが、ライブでお話を聞ける機会となりました。
共創的に物作りができないかなとスタートした。
サービスデザインの経験があり、共創をしていこうとした時に
必要になってきたのが、
ファシリテーションと描きながら考えること!
物作りの時はメーカーが多かったけど、今は保険や物流、小学校とか
色々な業界から声がかかるようになったそうです!
(武蔵美の大学院で社会人大学院生になってから
以前はインテリア業界関係からがメインだったのが
他の分野からも声がかかる様になってきました!)
カラフルな世界にいる例として・・・
これからを描きつくるお仕事の中から
5 cases
ピックアップして伝えてくれました!
Case 1
未知のことを考える 創造的思考法を教える
まずは・・・小学校の例から
山崎先生からも参考例として紹介されていた
新宿区の落合第六小学校「みらい科」授業
校長先生からお声がけがあり
「議論は多数決」、「正解を求めてしまう小学生」
思考力と判断力を培う教育はできないか?
という相談があったそうです。
「グラフィックレコーディングの力で僧都力を養い、概念化/抽象化する方法を教えてもらえないか?」
グラレコといえば、我らが一期生仲間のMiyako@脳内ビジュアライザーも
大学院の授業をまとめてくれたり、コロナ禍では大学院の先生とグラレコで「チェンジアクション&マインドセット」4/1コロナ対策政府専門家会議をわかりやすく伝えてくれてました。私も広島弁を担当して世界各国語版にもつなぎました。文章だけより伝わりやすいと周りにも喜ばれていました。
小学校の例では動画も見せてくれました!
おえかきシンキング第一回目「楽しむ」
体育館で大きい紙に描いている 一年生から六年生まで混じり
「未知の星をつくりましょう」という課題で
隕石にのってやってくる とか
隕石が落ちてきて危険だと言葉を作ったり信号を送ったり・・・
全校生徒が熱狂し、思考力が飛躍的にアップしているそうデス!
↓
創造性を開放し、未来を作る力に
↓
先生が板書してない絵を入れたり
ノートのとり方も変わっていったり
自分たちで調べるようになったり
ノートの概念から解放
たとえる楽しさを知る
いろんな書き方を見る
木を描いたものも、意味に注目してリフレーミングできるように!
自分で考える方法を「描く」ということをとおして習得
認め合い、学び合う 新しい教育の姿へ
日本デザイン学会 デザイン学研究
BULLETIN OF JSSD 2019 内でも
校長先生と連名で発表されています。
小学生のための「おえかきシンキング」授業から見た創造的人材育成
への影響要因
~新宿区立落合第六小学校での取組みから~
父が町内会長をやっていた時にも地元の小学校の校長先生によって
取り組みが変わる好例も聞いていたので、全国の小中高にも
広げていきたいと感じました!
CASE 2
思いを伝え合い 未来の地図をつくる
サプライチェーンマネージメントチーム(物流の戦略)
ビジョンデザイン
一緒につくってほしい
いくつかのステップ
キーマンが考えていることに耳をすませる
1人ひとりが感じたこと考えたことを吐き出しシェアする
(自分たちの役割や特性がどんどんでてくる)
共通のキーワードを抽出しながら一つの世界観を模索して
理想的な活動の姿を1枚の風景画として描き
社員の未来を照らす
CASE 3
自分の心に問いかける ツールをつくる <自社開発例>
(自分の役割がわかってない場合もある)
気がつかなかった自分と出会える
一枚の絵になるえがっきー
開発ストーリー 前編 後編
役割の気づきがある
お題
「あなたが大切にしていることは?」
「あなたが身につけているものは?」
「あなたの好きな食べ物は?」
STEP 1:書き出す
STEP 2:まとめる
STEP 3:ふりかえる
まとめるシート あてはまるところに描いていくと
グラレコみたいに 旅を欲していたんだとか・・・
自分を内政する機会を提供し、未来を想像する力に
CASE 4
理想的な未来の体験を 関係者と共創する
150年近くの歴史をもつ梅光学院の新校舎建設PJ
建築家の小堀さんに声をかけてもらって参加した
「地域の人と交流できる新しい拠点として
文化の交流展としての役割を果たす場所をつくれないか?」
学校の動画も!
建築士・学校職員・教員・生徒が参加した共創ワークショップ
建物(ハード)を生み出すプロセスを、使う人(ソフト)と一緒に育み
コミュニテイを醸成させる活動を目指したプロジェクト
http://www.baiko.ac.jp/university/juken/crosslight
どんな場所にしたい?
建築模型を見ながら理想を視える形に!
(カットアップというメソッドを使って)
自分だったらどう使う?
改訂された模型をもとに 未来の利用者と一緒に
理想的荒牧使い方を模索し合う
ジグザグになってる廊下で恋が生まれたらいいなとか
共創型で2019年新校舎が完成!賞も受賞
CASE 5 地域の魅力を発見し ブランディングする
「自分たちの地域には何もない」と思い込んでしまう
「行政」「民間」でどうしても活動が分断されてしまう
ゼミの先生が関わっているプロジェクトでも「何もない」を
福島県郡山市の地域デザインプロジェクト
共創のプロジェクトで地域発のブランドづくりができないか?
郡山市/郡山観光協会/JTBの挑戦
感動の瞬間 猪苗代湖の風物詩”しぶき水”
日本の絶景 感動の瞬間「氷モンスター」
自分たちで魅力を見つけ出した
大学生も入って
「魅力再発見」ワークショップから
個人的なエピソードから紐解いていく
(思い出のエピソードの写真をもってきて)
とにかく現場を歩いてみよう!
探索へ フィールドワーク
何時ころ、どこから体験すると楽しめるのか
しくみを紡いでいく
カスタマージャーニーマップや、紙芝居を作ったり・・・
郡山ブランドを発信していくためのコンセプトブックをつくり
自分たちの価値の足固めをする
コンテンツができていった
これからを描きつくるお仕事
5つのケースからglagridのスタンスとは?
共存できるサスティナブルな社会のあり方とは?
その時だけうまくいっても・・・
新人研修で会社のミッション・ビジョンを絵にした
専門性
ビジュアルシンキング ファシリテーション サービスデザイン
左側のカチカチの石(閉塞感を打ち破るために)
有機的なふわふわで柔らかいパワフルな活動の未来に変えていきたい!
体験を通してやっていくとか
1人ひとりが活き活きと 未来を創造し
しくみを生み出すことができる 社会へむけて
質問コーナー は、SLIDOで・・・
SLIDOに入れたたくさんの中から私の質問にも・・・
オンラインや、1人1人の時間と今は30分3本勝負で設計したり、
こまめにわけてたくさんのことを考える必要性がでてきた。
STAY HOME中ならではのこんな質問も・・・
家で毎日できる思考のトレーニングはありますか?
小学校の事例で紹介した
モノを概念化してたとえてみると違ってくる。
ペットボトルは何に見える? 赤いポスト?
発想が柔軟になって、色々なものとつながる アナロジー
アナロジーは、色々な人が鍛えていく思考法だと思います!
モノの特徴や要素を 要素分解して かけあわせて メソッドを作った
試行錯誤してみると面白い!
最後には・・・
顔が見えなくて残念でしたが、
できるだけやっていることをご紹介したかった
質問で何に興味があったのを
発信していけるように活動していきたいと
一緒にやりたいと思ったらお声がけいただいたら嬉しいです。
未来の一緒に何かを生み出すパートナーになったら嬉しい!
という、嬉しいメッセージもいただきました!
プロジェクトをご一緒できる機会も楽しみにしています!
ありがとうございました。