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前例も正解もない仕事に、1年目から挑む。〜新卒1年目を振り返って〜

2023年、初となる新卒社員を迎え入れたリファインバースグループ。
新卒1期生の4名は、約3ヶ月を1タームとして各部署を回り、役員直下で事業や仕事について学んだ。
本配属となった部署で活躍する今、何を思うのか。座談会で新卒1年目を振り返ります。


左から:
梶 美波  東京大学 文学部 卒業
新潟県出身。中高一貫校へ進学し、東京大学へ。大学のアメリカンフットボール部ではマネージャー・練習運営長として活動する。2023年に、リファインバースグループに入社。現在は素材ビジネス部配属となり、鳥の羽根のリサイクルプロジェクトを任されている。K-POPが好きで、音楽番組の動画を見る時間が至福のひと時。

内田 光稀  横浜国立大学大学院 理工学府 卒業
神奈川県出身。横浜国立大学では、どの業界でも必要とされる機械の知識を学ぶため、機械工学科を専攻。大学院では、流体の可視化を専門とする研究室に所属していた。2023年に、リファインバースグループに入社。現在はソリューション部に配属され、ケミカルリサイクルに携わっている。最近の楽しみは将棋。アプリでは将棋二段の腕前。

三原 紫  東京大学 教育学部 卒業
広島県出身。高校ではフィンランドに留学。その経験をもとに卒業論文を執筆し、推薦入試で東京大学へ。大学では男子バスケ部のスタッフとして活動していた。2023年に、リファインバースグループに入社。人事部に配属となり、現在は採用も担当している。社会人になったことを機に、掃除にハマっている。

磯山 海人  日本大学 理工学部 卒業
東京都出身。アメリカンフットボールで、高校時代に全国三連覇を果たす。日本大学に入学し、精密機械工学科で幅広い分野を学ぶ。リファインバースグループでも、入社前にドライバーのアルバイトを経験。現在は素材ビジネス部で、原料となる廃漁網の調達を任されている。休日は先輩たちと一緒にゴルフに行くことが多い。

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※個人情報保護の観点から、役員を除く従業員は仮名で表記しております。

強みを知り、弱さに向き合う。

三原:前回対談した夏頃は、まだ最初の部署でのトレーニングを終えたばかりだったよね。あの後、皆もそれぞれ他の部署を回ったと思うけど、全然違う仕事を経験できて面白かったなぁ。素材ビジネス(※)の戦略会議に参加させてもらったり、かと思えば資源ビジネス(※)ではヘルメットをかぶって廃棄物が出る工事現場や、その中間処理工場に行かせてもらったり。会社や事業を立体的に把握できて、リファインバースグループ(以下RG)のビジネスモデルについても理解を深めることができた。
※素材ビジネス…再生素材を製造し、付加価値をつけて販売する部署。
※資源ビジネス…廃棄物を収集し、再資源化する部署。

内田:楽しくもあったけど、自分に向き合うことが求められた期間でもあったよね。僕の場合、就職活動を経て自分の強みを「自ら物事を考え、発言し、行動できること」だと認識していたんだけど、それは仕事においては「自分の思い込みで物事を進めてしまう」という弱みにもなり得ると、役員のアドバイスで気づかされた。自己評価との間にズレがあると知ったときは、結構ショックでした(笑)。でもその弱みに向き合って、ミーティングの度に自分の解釈があっているか役員に確認し、ズレをなくすように動くことができたのは良かったと思う。

梶:私もトレーニング期間で自分の意外な強みがわかってきたよ。それまで「1から100にすること」が得意だと思っていたんだけど、「0から1を生み出すことに向いている」と役員からフィードバックを受けて。ものすごく驚きました。

磯山:みんなトレーニング期間を通して強みや弱みに気づかされた感じだよね。それに期間の後半では、強みを活かせるような仕事を割り振られていたように思うな。

三原:フィードバックでよく言われたのは、「弱みを直すのは長期目線。焦らずに克服する努力を継続すればいい」ということと「自分の弱みを認めて周囲と補完関係を築くのが大事」ということ。社長の越智さんでさえ、「自分も弱みの克服は全然できていない」とおっしゃっていて。弱みを認めて改善することはもちろん大事だけど、それはマイナスをゼロにする作業。個々人がそれぞれの強みを持ち寄って活かすことで、組織としてより大きな力を発揮することが大事。だから、私たち新人にも、それぞれの強みを伸ばせるようなトレーニングを設けてくれていたんだと思います。

本配属されたのも、強みが最大限活かせる場所だった。

梶:2023年11月から本配属になったわけだけど、決まったときはどう思った?私は、それぞれが強みを活かせる部署やプロジェクトにアサインされたんじゃないかなと思った。

磯山:そうだね。僕は秋にトレーニングを受けていた『素材ビジネス部』への配属。トレーニングでは『REAMIDE』(※)の原料になる廃漁網の調達を任されていたんだけど、漁師さんや漁協組合を訪ねるためにアポなしで海に行ったり、入社前に会社の支援で取った中型免許でトラックを運転して漁網を回収しに行ったりして、自分でも動けている自信があったんだよね。越智さんからも「この後も別の部署を回ってもらう予定だったけど、磯山の動きが良かったからこのまま漁網調達を任せたい」と言ってもらえて。自分でも強みだと思っていた「行動力」が買われたようで嬉しかったな。
※廃漁網やエアバッグなどを原料とする再生ナイロン樹脂。自動車部品や建築材料、バッグをはじめとする服飾品、家具などに使われている。

内田:僕もポジティブな気持ちだった。『ソリューション部』に配属されたんだけど、トレーニング期間に携わった「廃プラスチックを油化してプラスチックの原料に戻す」というケミカルリサイクル(※)のプロジェクトにアサインしてもらえることになったんだよね。ケミカルリサイクルは意義や面白さを感じていた事業で、人事にもその話をしていたから、一人ひとりの志向性や希望も考慮してくれているんじゃないかなと思った。

※ケミカルリサイクル…廃棄物に化学的な処理をして、他の物質に転換してから再利用すること。廃棄物を原材料として再利用する『マテリアルリサイクル』や、回収された廃棄物をゴミ焼却炉で燃やし、その熱を回収し利用する『サーマルリサイクル』と違って、日本ではほとんど実用がされていない。

挑むのは、日本でも世界でも前例のない仕事。


三原:4人とも今はまったく違う仕事を任されているけど、どれもかなり重要度の高いプロジェクトだよね。

梶:私が担当しているのは、鳥の羽根を原料にした、世界でも革新的な新しいバイオ素材『ReFEZER』(※)。その用途を考えるのが主なミッションです。技術的な知識は他の社員に教えてもらいながら何に使えるかを考えているところ。『ReFEZER』の持つ特徴や機能にうまく当てはまる用途はないか、「鳥の羽根から○○ができていたら面白い」といったストーリー性を活かせないか、とか。今は利益を必ず出せるかというところは重視せず、なるべく柔軟な頭でアイデアを出すようにしているよ。

※ ReFEZER…鳥の羽根に含まれているタンパク質「ケラチン」に特殊な加工を加えた、生分解性プラスチック。一般的な生分解性プラスチックは、分解する条件が限られているが、ReFEZERは土壌中や海洋でも生分解性を発揮。窒素を多く含むタンパク質「ケラチン」を原料としているため、水とCO2に分解されるだけの他の生分解性プラスチックとは違い、植物に必要な栄養となり土壌を豊かにする。

内田:僕は、大手化学メーカーの三菱ケミカル株式会社と連携した大規模なケミカルリサイクルのプロジェクトに携わっています。廃プラスチックを油化して石油製品を生成するケミカルリサイクルって、日本で実用の前例がないから「どこで廃プラスチックを調達し、どうやって三菱ケミカルに供給するか」といった業務設計もイチから必要。僕が任されているのは、廃プラスチックをリサイクル原料として認めてもらうための認証取得の業務です。認証取得に向けて、必要な情報を収集したり、懸念点を洗い出したり、業務に使う機械・設備の候補についてメーカーに問い合わせたりするのが主な仕事。こんなプロジェクトの立ち上げ段階に立ち会えるなんて、すごく貴重な経験ができていると思う。

磯山:僕はさっきも少し話をしたけど『REAMIDE』の原料である廃漁網の調達を任されています。1年目のうちから調達の担当者として現場で仕事ができる環境や、直属の上司が取締役という環境自体、他では中々ないんじゃないかな。実は、漁網とかの漁具って海洋ゴミの約40%を占めていて深刻な問題なんだよね。そんなゴミを資源に変えることで、ビジネスの面でも環境改善の面でも社会的な影響を与えられる。仕事をしながら改めてRGのビジネスモデルの独自性や将来性を感じたよ。

三原:私は人事として、主に新卒採用を担当しています。会社が拡大フェーズにあるからこそ、優秀人材の確保はとても重要。採用活動にも力を入れていて、実はもう面接や面談も始まっているんだ。最初は先輩社員に同席してサポートをしていたけど、最近は自分でも学生さんに質問をして面接を主体的に進めるようになった。

磯山:学生さんも面接で自分と歳の変わらない社員が出てくるから、びっくりしてるんじゃないかな。

三原:そうかもね(笑)。でも、私自身も最近まで学生だったからこそ、悩みに寄り添ったり、納得のいく就職活動ができるよう支援したり、できることがあると考えていて。会社としてそういう期待もあって、学生さんに与える影響が大きい重要な仕事を任せてもらっているのだと思います。


“勉強脳”だけじゃ通用しない、シゴトの世界。

内田:RGに根付いているカルチャー「走りながら考える」を、僕たちも1年目から求められてきたけど、やればやるほど難しいなと思う。学生の頃からのクセで、問題に対しては必ず正解があるとつい思ってしまう。でも、立ち止まってじっくり考えていたところで答えは出ない。そういう“勉強脳”では通用しないんだよね。

磯山:「考えながら走る」じゃなくて「走りながら考える」というところが、奥が深いなぁと思う。考えることは大事だけど、走り出さない限り、考える材料にも出会えないから。考えるためにもまずは行動を起こさないと始まらないんだよね。

梶:トレーニング期間中から100点の答えを探して考え込んでしまうことが私もよくあって。人事や越智さん、メンターにアドバイスをもらい、完成されたアイデアでなくても、とにかくたくさんアウトプットすることを意識するようになったよ。結果的に上司から「どうしてこんな中途半端な出来の案を提出してきたのか」とは一度も言われなかったから、これでいいんだと最近になってわかってきた感じ。ようやく自分なりに動けるようになったかな。

三原:私も「100点のものを遅く出す」より「70点のものを早く出す」が求められていることはわかっても「自分に求められている70点がどれくらいのクオリティか」がわからず最初は悩んでいたな。でも、たくさんフィードバックをもらって学ぶために、自分が納得できなくてもまずはアウトプットをするように価値観を変えていくことから始めたよ。これも仕事をする上で重要な考え方だと思う。

磯山:現場でのトレーニングだけでなく、Off-JTとしての「経営人材育成Eラーニング」も役に立っているよね。そこでは、問題解決力や構想力を磨くためのプログラムがあったけど、現場配属になってからは、その理解が深まったというか。Off-JTで身につけた理論が実践と融合して、より成長できた実感がある。

梶:あと感じたのは、RGでは「スタンスをとる」…つまり間違っていても良いから自分が正しいと思うことを自分で決めて意見を言うことを度々求められるよね。私はずっと「自分がたくさん案を出しておけば、誰かが決めてくれるだろう」って甘い考えを無意識に持っていたけど、用途開発を自分で推進していく場合はそうもいかない。一般的にはプロジェクトのリーダーや経営者が直面するような「スタンスをとる」という経験を、入社1年目からさせてもらえているのがありがたいです。

三原:正解がわからない中でもとにかく行動してみる、考え抜いてスタンスをとるってすごく大変。でも、この脳が疲れる感覚が私は結構好きなんだよね。今はまだこの1年でどれくらい成長できたか言葉にするのは難しいけど…。物事の本質に迫ろうとする思考や実践が大事だと学べたから、これを続けていけばかなり力がつくんじゃないかと思ってる!

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