Vol.3 気候変動✖️男女平等
みなさん、こんにちは!メンバーのChihiro,Keiko,Naomi,Theo,Azusa,Mahoです❣️
今回は、11月21日にReFのインスタにて投稿された「気候変動×男女平等」に関してカバーしきれなかった情報をまとめています!
皆さんは、気候変動がいかに深くジェンダー平等と関わっているか、知ってますか?😳
「自然災害時に女性が命を落とす確率は男性よりも14倍も高い」といった衝撃的なデータも存在するなど(注1)気候変動によって、干ばつ・洪水等の自然災害がもたらす男女の格差というのは年々悪化しています。
今回は「干ばつ」「洪水」「海面上昇」の3つの自然災害に絞り、メンバーでリサーチを行いました📚
① 干ばつ 🌾
干ばつが人間に与える影響は主に2つあります。
1つ目は、農業生産性への影響です。
特に食糧の安全が確保されていない地域では食糧不安が発生します…
2つ目は、水不足です。特に飲み水の不足は脱水症状を引き起こします…🚰
特にアフリカでは、水不足により、水を確保するため、遠い地域まで水を確保しにいかなければならず、それを行うのは女性の仕事とされています!
水を汲みに行く場所が遠いため、往復時間を入れると一日かかることがほとんどです。
そのため、女性が教育を受ける機会が減少することや、男性は女性を、水を汲みに行く女性、家事をする女性、育児をする女性など女性に役割を振り、ひとりの男性に3人の奥さんがつくケースもあります⛓⛓
女性が家族としてではなく、役割のように扱われているのですが、女性はそうしないと収入源がないため生活することができず、悪循環に陥っているのです。
② 洪水💧
洪水は一度起きてしまうと、脆弱な社会基盤の上での暮らしを強いられている人々の生活をより苦しいものにします…
例えば、パキスタンで起きた洪水は、その度合いはあるものの最終的に約3,000万人に影響を及ぼしました。
従来パキスタンでは、貧困と識字率の低さにおける男女不平等が問題となっているのですが、そこに洪水などの自然災害が起きてしまうと女性たちは今まで以上に悲惨な生活を強いられます。
また、女性が十分な教育を受けられない地域では、泳ぎ方を教わる機会がないので、洪水が起きた時に、多くの女性が溺れてしまうことや、自然災害発生時には、レイプ、女性と子供の人身売買などのリスクも高まります🩸🩸
また、洪水により水「媒介性疾患」という症状で苦しむ人々が続出しました。特に女性は、必要な医療施設への適切なアクセスがなく、病院や臨時診療所は地理的に遠く離れているため、施術を受ける機会がありませんでした🩹
③ 海面上昇🏝
海面上昇も、洪水と干ばつと同様に、多くの人の暮らしに影響を及ぼし、自国を離れて移住せざるを得ない人(=環境難民)は、事実 女性・子供が多くを占めます。
理由の1つとしては、女性は災害時に高齢者・子供を守ることが役割として期待されているため、逃げることが困難な状況にある人が多いからです。
太平洋に位置するフィジーは、気候変動による災害が多い国で、深刻な社会経済的被害により、女性と少女が暴力に遭うことも少なくありません。また、避難できた場合でも シェルターのプライバシーの問題など、人権が脅かされるようなリスクを背負いやすいのも事実です⛑
まとめ
貧しい国家や地域ほど経済•社会•環境面において壊滅的な影響をもたらす気候変動ですが、女性という立場は、先述の例が示すように、エスカレートする自然災害の直接的な被害を受けやすい一方で、社会的地位や人権について被る被害というのも甚大です。
現在の経済活動によってもたらされるこの不都合な副作用は、動植物や次世代の人類だけでなく、現在すでに、地域間の格差、特に男女間の格差を生んでいるということを忘れないでおきましょう!🌍
次回のblogは留学しているメンバーのサステナライフをお届けします!お楽しみに:)
参考文献
写真1:https://spap.jst.go.jp/other_asia/experience/2022/topic_et_11.html
写真2:https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUE060E40W2A700C2000000/
注1:https://www.greenpeace.org/japan/nature/story/2022/03/08/55806/