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私が思う良い時計ブランド・悪い時計ブランド

元々、私が発信を始めたきっかけは、メディアの弱体化でした。

かつては雑誌一つとっても、メディアとクライアントの力関係には互いに一定の力学があったため、モノ言う骨のあるライターもいました。

しかし現在ではそのバランスは崩壊。クライアント・ブランド側が圧倒的に強くなり過ぎ、メディアが時計の悪い部分・デメリットを全く言えなくなりました。
…いや、ごめんなさい、言ってるケースもありますね。
ダメなポイントを唯一指摘するケース、それは過去モデルからアップデートがあった箇所の比較論の時🤣こら!なんで現行機の時に言わない🙊❗️

けど、最近ではここを言えるって事は時計を見てる分、そのライターはまだマシって思えます。そのくらい今は危機的なレベル低下ですよね?
例えばメーカーのプレス資料を丸コピー・丸暗記でYouTube配信みたいな💩がモリモリです。

こうして誰からも批判に晒される事がなくなったブランド側は、年々散漫になり、裸の王様になっています、と言うより完全にフルチン・フルボッキ無双状態です。
こうして儲け商材ばかりになった訳です。(もう言いたい放題😂)

もちろん、企業が儲けを追求する事を責めるつもりは更々ありません。
ないのですが、確実に昔の時計よりつまらなくなっているなと感じます。迫力に欠けると言いますか、心躍らないと言うか…

売れ線をなぞった無難なモデルラインナップに、並行店への在庫処分を考えた無理のないコストの掛け方・覚悟のない作り込み…こんな状態で時計好きが増えるのかな?と少し心配になります。

実は個人的に最近のロレックスも近視眼的マーケティングに寄り過ぎてて首を傾げる事が増えました。これも天才的マーケティングの戦略なのか?現CEOのデュフールが💩なのか…まあ杞憂に終わる事を今のところは祈っています。

そんな思いから、個人の意見を誰にも忖度なく発信して、もっと多角的に価値を捉えたほうが面白いんじゃない?が私の発信コンセプト(=ウォッチハック)には込められています。

当然、価値観は人それぞれで良いんですが、大手コングロマリットに歪められた売れ線の押し付け・時代の模範解答みたいな時計を讃えるのは違うと思います。

例えば、正直ラグスポって何やねん!と冷めた目で眺めていました。他社アーカイブの丸コピを全肯定するような流行に、クリエイティビティのカケラもありませんでしたよ😅
だって興味を持ち始めた方が覚悟決めて清水ダイブで購入した時計が、こうした計画的陳腐化を狙った商業時計とか業界は絶対先細りでしょ⁉️
ファストファッション・百均のビジネスモデルをラグジュアリービジネスに持ち込むとか、正気とは思えません。

今のご時世、リセールが時間と共に低下する、いわゆる“ゴミ時計”を掴まされると時計趣味から退場か、ゴミと心中かの二択です。
それは時計好きとして本当に悲しいですし、そんなブランドを業界が野放しにして良いわけないんです。メディアの方たち頼みますわ…もっとしっかりせい!

私が思う良い時計ブランドとは?

🙆100年使える事を本気で設計している、目指しているか?

結果100年使えた時計だった…ではなくて、しっかり狙ってそれを達成しているブランド・モデルはやっぱり強いし飽きないと思っています。

🙆レギュラーモデルにも手を抜いていないか?

当然最高級モデルは良くて当たり前。コストを充分に掛けられるんですからね。
だから私がブランドを評価する時、レギュラーモデルの作りも哲学をブレずに込めているか?嘘がないか?をとても重要視しています。
そういったブランドはポテンシャルが総じて高めです。

だからポテンシャルのないブランドに限って提灯記事を書かせて素人をごまかすのです。

そして困った提灯ライターが取る行動は…レギュラーモデルレビューなのに謎に最高峰のフラッグシップモデルの強みを持ち出して褒めだすことがしばしばです。これ裏を返せば、やっぱりレギュラーモデルには褒め所がないって事で…もっとしっかりせい!

🙆時計は機能的でかつ立体造形か?

今の時計造形は、極力職人を使わない低コスト設計で、どれもR(丸み)がなく、“工作機械で作りましたよ〜”を丸出しっていう味のしない時計ばかりです。こんな平面的で正面写真映えだけを狙ったフォトジェニックデザイン、私なら3日で飽きます。
工作機械に頼り切り、オートオルロジュリーを忘れた機械式時計をわざわざ現代に作る必要があるのか?と私は感じています。

🙆一貫したブランドコンセプト・哲学があるか?

例えば、人気がなくなれば機械式作るのやめて、人気が出て来たらまた再開したりするブランドがありますよね?
他にもオーナーや出資者が変わるたびに、方向性が変わったり、人気時計を丸パクしてみたり、限定に逃げてみたり…
おたくの強みって何?と思うブランドに100万円単位のお金を払いたくないです、私なら。


私の思う良い時計ブランドの特徴を大体分かっていただいた所で、私に全く共感を感じない方もたくさんいたことでしょう😂

それで良いんです!それでこそ趣味の世界です。
その調子です!

私にバイアスを掛けなかったように、大物ライターや大物配信者の肩書にもバイアス掛けず常に批判的に、自身の本質・価値観こそを最も大切に雑誌・Youtubeの情報に触れて欲しいと願っています。

上っ面の紋切り型価値(例:三大雲上・自社ムーブ・レアモノと言ったラベリング価値)ばかりが蔓延り、それから外れる者はアウト〜と言わんばかりの時計業界の方が絶対不健全ですから。本質を捉えて行きましょ!

…と、そんな私がスポンサーから金を貰ってレビューします🤯

壮大な前振りをして来ましたが、この度、私がYOUTUBEにてスポンサード実機レビューをやっていきます。けどご安心ください!

私がいかに忖度せずユーザーサイドに徹しているか、こちらの動画からぜひご確認ください。このスタンスの結果、サービスが必要な方にはむしろスポンサーさまの魅力がしっかり伝わると私は信じています。

時計はレンタルのカリトケさんからご提供頂きます。
🙅トケマッチじゃないですよ😂

https://karitoke.jp

上記サイトでレンタル可能なモデルなら全てレビュー可能です。みなさんからのリクエストコメントもどしどし受付中です!

今後ぜひ実機レビューしてみたい時計ブランド

ショパール

アルパインイーグルが一時期プレ値に迫る勢いで人気ありましたよね。
ロイヤルなんちゃらにとても似た時計で、ラグスポなんて呼ばれていました。ジュエラーなのか?時計屋なのか?いまいちイメージが定まらないこのブランドをぜひ時計を通して確認してみたい。

グランドセイコー

日本を代表するブランドであり、ステマ・提灯の雄。その実力は雑誌の高評価に伴っているのか?過剰広告なのか?実機着用でぜひ確かめてみたい。

ロジェデュブイ

パテック出身のロジェ・デュブイ氏の名を冠したブランド。
実は、初期のモデルは今のアバンギャルドなイメージから想像できないほど、オートオルロジュリーを極めた名作揃いでした。
何で読んだか?記憶が定かではないんですが、その後共同経営者だったカルロス・ディアス(プロデューサー?)が金の匂いに色気づき、ロジェ・デュブイ氏を追い出し、良くわからない時計を売りまくって転落したイメージを勝手に持ってます。
挙げ句カルロス・ディアスはブランドごとリシュモンに売り払い、去ったとか。

創業者二名を失ったこのブランドが、マーケティング下手のリシュモン傘下でどう生まれ変わっていったのか?ぜひ見てみたい。

フランクミュラー

私が20代の頃、一部ではロレックスを上回る人気だった印象があります。
何より、今に続く独立時計師というカテゴリーの立役者的存在。
こちらもロジェ・デュブイ同様、プロデューサーが金の匂いに色気づき転落したイメージを持っています。果たして今も、天才フランクミュラー氏のオートオルロジュリーへのリスペクトは残されているのでしょうか?

ウブロ

LVMH傘下でオラオラ系に大人気のブランド。
いち早くトレンドを掴む(パ●り?)、ジャン・クロード・ビバー氏の巧みなマーケティングで一気に人気ブランドにのし上がった。
ただ一部の時計好きからは💩ブランドの代名詞的扱い⁉️を受ける不名誉な結果に…
果たして時計の作りは本物なのか?

オーデマピゲ

かつて風前の灯火だった三大雲上ブランドの一角。
雑誌のお陰か、下手っぴマーケティングのタイムラグか?初代ロイヤルオークの発表から数十年遅れでラグスポブームが爆発し、今やヴァシュロンを抜き、パテックに次ぐ雲上ブランドの一角扱いに昇格。
また雲上の中でもひときわ前衛的な姿勢は、リシャール・ミルに出資するあたりにも垣間見えます。実際、飛び道具以外の、哲学・作りも雲上なのか?

IWC

私の中で1970年代以前と以降でこうもイメージが変わるブランドはありません。
1970年代以前の時計は、時計好きから圧倒的に支持を受ける大人気のブランドの印象。元々スイスに憧れを持つアメリカ人が作ったブランドのようなので、自社ムーブからもオートオルロジュリーに対する真摯な姿勢をビシバシ感じる、魅力ある時計揃いです。
しかし、1980年代以降は倒産寸前に陥った影響でエボーシュ搭載という苦渋の決断をします。他にもポルシェデザイン協業➡️解消、GSTシリーズ追加➡️廃盤、インヂュニア・アクアタイマーなどはモデルチェンジの度にコンセプトもデザインもコロコロ変わるなど、1868年創業ブランドとは思えないほど、ある意味チャレンジングで若々しいブランドです。
とりわけ、倒産しかけから立ち直ろうとした1980〜90年代の必死でもがくことで強く輝いていた頃がエネルギー大爆発していた印象です。
そこから30年あまり。現在も創業者が持っていたスイス・オートオルロジュリーへの敬意・熱量が時計に継承されているのか?ぜひ実機を通して確かめたい。


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