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アーリースタートアップ向け採用支援に、新しい事業ドメインをつくりたい。

こんにちは。3-thinkの小野です。スタートアップ向け採用総合支援サービス『Reesus』を運営しています。

Reesusはアーリーステージのスタートアップ企業に対し、上流から施策の実行までワンストップかつフルオーダーでの採用支援サービスを提供しています。今回は、Reesusのサービスを追求することで、「採用支援」における新しい事業ドメインをつくりたい、というお話をします。

「Reesus」が提供しているのは、「RPO」でも「コンサル」でもない

Reesusがやっていることを端的に表すと、「ハンズオンでの採用総合支援サービス」になります。外部からの採用支援サービスに明確な定義や線引きをするのは難しいですが、Reesusは「RPO」や「コンサルティング」とは支援の範囲も提供している価値も異なると考えています。ReesusがRPOやコンサルとどのように異なるかをお話しするため、簡単にそれぞれの特徴を整理してみます。

まず、採用コンサルティングが主に提供するのは、採用戦略や課題に対する明確な答えや事例の提供です。例えば採用組織の立ち上げフェーズで、まず何からやればいいか、という課題を抱えたスタートアップ企業に対し、採用プロセスのフレームワークや他社での成功事例などを提供し、アドバイスをしていくことが中心となります。ただし、手を動かして施策を実行するのはあくまで依頼した企業側であり、社内で実行のための人的リソースを割く必要があります。

一方でRPOは採用施策の実行に特化しています。例えば採用エージェントや候補者とのコミュニケーションやスカウトの代行など、すでに固まっている採用プロセスやオペレーションを高いレベルで実行していくことを強みとしています。採用の戦略立案やプロセスの構築までは担わないことが多いですが、採用業務における人的リソースとして、オペレーションのスピード感と質を高めていく役割を担ってもらうことができます。

補足すると、近年増えている採用支援形態として「フリーランス人事」も挙げられます。フリーランス人事が担う支援範囲は、依頼するフリーランス個人のスキルやマインドセットにより異なり、コンサルまたはRPOのいずれかに寄った役割を担う場合もあれば、それら両方の役割を担う場合もあります。企業側は、自社に必要な専門性に合致するフリーランスをしっかりと見極めて依頼することが大切です。

上記のどの支援形態が良い悪いという話ではなく、企業のフェーズや課題に沿って適した採用パートナーを選ぶことが重要です。ただし、アーリーステージのスタートアップに特化した採用支援形態はまだ確立しているとは言えません。それは多くのアーリースタートアップが抱える採用課題に理由があります。

“よしなにやる”採用パートナーが求められている

多くの場合、アーリースタートアップの採用の難しさは、各社の採用における課題感がコモディティ化されていないところにあります。ある課題に対して特定のソリューションを用いれば解決することばかりではありません。そのため、ソリューションの範囲が明確であるRPOや採用コンサルのサービス範囲では自社の課題解決にマッチしないことも多くあります。

アーリースタートアップの採用支援には、“よしなにやる” というスタンスが重要になります。つまり、常に移り変わる事業フェーズごとの課題感や市場のトレンド、創業者の哲学や企業のキャラクターなどを深く理解した上で、柔軟に施策を立案し実行できるパートナーが求められています。それがReesusが得意とする領域であり、提供していきたい価値なのです。

企業の中に入り込み、遊撃手として動けることが強み

Reesusは採用体制がゼロベースの状態から入ることが大半です。スタートアップ企業の中に入り込み、採用戦略の策定から施策やプロセス自体の設計を行い、企業ごとにあるべき採用の姿を定めていきます。そしてそれを事業の成長や市場の変化に合わせてアジャイルに最適化していきます。いわば遊撃手のように、拾わなければならないボールを企業の中の人として拾っていく役割を担います。

その上で採用に関する実務や広報、PR・ブランディングまでを総合的に支援できるのが強みです。アーリーフェーズのスタートアップはまだ世の中にない、新しい価値を創造しようとしているがゆえに、事業や目指す未来の価値や凄みを言語化して伝えきれていないことが多くあります。価値ある事業なのに、それが求職者に伝わらないまま採用がうまくいかないというのは非常にもったいないこと。企業の中に入って実務を担っているからこそ、その企業の魅力を適切に伝えることができるというケイパビリティもReesusの大きな強みです。

コンテクストを共有することで最適でタイムリーな支援ができる

企業の中に入り込んで支援することのもう一つの価値は、採用のアセットを企業に蓄積し、ともに事業成長を目指すことができることです。Reesusでは中長期に渡って採用を支援することが多いため、事業状況に伴う課題意識の変化や、実行した施策の成否など、企業のヒストリー、コンテクストを理解しながら最適なアクションを最小のコミュニケーションで実行することを得意としています。Reesusが目的とするのはパートナーとして企業価値の向上および事業成長を支援することであり、採用はそのための手段に過ぎません。時には「今はこのポジションは採用しない方がいい」という提言をすることもあります。スタートアップの事業成長ストーリーを理解した上で、同じ目線を持って事業成長に伴走することがReesusが提供したい価値の本質だと考えています。

新しい事業ドメインに込めたい思い

ここまでお話ししてきたReesusの価値を新しい概念として提唱するなら、どんな表現になるのか。正直、これは今も考え続けている最中です。個人的には「リクルーター」や「採用担当」と呼ばれることには違和感がありますし、「社外人事」や「採用代行」というのもまた違うかなと思っています。近年提唱されている「HRBP」という立ち位置は少し近いかもしれませんが、スタートアップ企業と一緒に事業をつくり、成長させる手段として採用活動を推進する、というスタンスはブレずにいたいと思っています。今のところスタートアップ向けの「採用ハンズオン支援」や「採用総合支援」というのがしっくりくるのかなと思います。

スタートアップの支援にこだわり続ける

採用支援領域の中でも、スタートアップに特化しているプレイヤーは、まだまだ少ない印象にあります。事業内容や求める人材の専門性が高く、また企業ごとの課題の個別性も高いため、パッケージ化や型化がしにくく、支援が難しいのは確かです。大手やメガベンチャーに拡充していく方が事業としてスケールメリットもあるでしょう。しかし、私たちは自社の事業規模・スケールを目的としているわけではありません。本当にやりたいのは、社会にとって価値あることを追求しているスタートアップや起業家を支援すること、それを通じてスタートアップエコシステムや日本社会全体を盛り上げていくことです。だからこそ、この領域にとにかくこだわりを持ってやり抜きたい。それが結果的に唯一無二の価値として、日本のスタートアップ市場の発展とともにReesusの事業自体が新たなドメインとして確立されるとなお良いと思っています。

スタートアップ×採用支援の領域に新しい事業ドメインが生まれることの価値

新しい事業ドメインが確立していくことで、より社会に大きなインパクトを与えていきたいという思いもあります。私自身も起業家であるため、新しい価値を創造していくことにワクワクも覚えます。

これまで述べたように、Reesusの目的は採用支援そのものではなく、起業家やスタートアップ企業など、社会にとって価値ある挑戦をしている人たちの力になることです。Reesusが支援した結果によって、志を持った起業家が増え、世の中で新しいことにチャレンジしていく人が増える。そういう環境が形成されてくることで、私たちの事業ドメインに価値が生まれ、参入障壁となり、ドメインが確立されていけばいいと思っています。

私たちとしては、採用課題がファジーであればあるほど相談してほしいと思っています。採用課題に何から手をつければいいのかわからないアーリーフェーズのスタートアップに、ゼロベースで相談できる事業ドメインが存在することを認知してほしい。そして、パートナーとして第一想起してほしい。Reesusがそんな存在になるように、実績と価値を残していきたいと考えています。
採用総合支援サービス『Reesus』では採用課題の明確化から、具体的なプロセス構築まで、スタートアップ企業の採用力向上を一気通貫で支援しています。ぜひお気軽にご連絡ください。


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