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揺れる想い


今朝(日付が替わってしまったので正確に言うと昨日の朝)、出勤前に家庭ごみを持ってごみ置き場にごみを置きに行った。


自宅から数十メートル先のそこへごみを持っていき、しかるべき場所に置いて、カラスよけの防護ネットをざっくり被せて元来た道を戻り始めた。


戻り始めた時、前方、遠くの方からこちらに向かって走って来る男性がいた。
朝のランニングと思われ。


蛍光イエローとライトグレーのウインドブレーカーと、黒とグレー系のカモフラ柄のようなタイツを履いている、パッと見た感じアラフォー位の男性。


見た感じ「趣味でちょっと走り込んでますよ」位に身体も絞れている。安定したペースで走ってこちらへ向かって走って来る。


ウインドブレーカーはオシャレな感じでこういうのは目立って視認性も高くていいな、なんて思いつつ。


駄菓子菓子


そのまま徐々に近づいてくる男性への目線を下げてタイツを見てみると、タイツの柄だけしか見えてこない。


あれ?


タイツのみ?
パンツは?


ショートパンツとか、膝丈のパンツとかは?


おかしいな…。


ない。
パンツなんて、そんなものは無いようで。


だから男性がこちらに近付くにつれて見えてきたのは、男性の男性がその形をアピールするような、でも男性がそんなつもりは決してなかったとしても、ハッキリとわかってしまえるほどに男性の男性が視界に飛び込んでくる。そしてそのまま少しずつこちらに近づいてくる。


男性が一歩踏み出すごとにあっちへ、こっちへと何気に揺れる男性の男性は、「おはようございます!」と元気に、さわやかなに言うわけではなくて、かと言って「こんにちは!」って言う程猛々しくなっているわけではないけどその存在をさりげなくアピールしているような。(こちらが気にしているわけではなくて、そう見えてしまうようなそうでないような…)


ガン見なんかしていない、絶対にそう言えるんだけど。


でも、一度、ちょっとだけ視界に入ってしまってその様子を目で追い始めたら、目で追うしかないシチューエーションになってしまってそのまま、何となく見ていたような、見せられてしまったような…。


魅せられてはいないけど。


別にそういう趣味とかあるわけではないんだけど。


すれ違いざまにしっかりとこの目に男性を捉えて、改めてしっかりとカモフラ柄のタイツの下に佇んでいる男性の男性を見たけど、やっぱり男性の男性はその存在をしっかりと主張しているようで、男性の身体が右へ左へと揺れる度に男性の男性も同じように揺れていて、色んな意味で「あ、うーん…」ってモヤモヤ感だけが溢れ出す。


男性は自分とすれ違ってその先へ走り去っていった。
その刹那、無意識に振り返って男性の後ろ姿を見ると一歩、また一歩と足を踏み出す度にカモフラ柄のタイツの中に隠れている、でも隠し切れていない引き締まったお尻が右へ左へと小さく揺れているのが見えた。




なんのはなしですか




思いがけず揺れるものを見ると心が揺さぶられるよねってはなし




これから車を運転して会社へ行こうという、朝イチ。
週末、最後の一日の仕事をやり切れるのか、心が揺さぶられた。


ここ最近、世の中では今まで隠していた物事が色々とオープンになってきて、このことからも多様性が進んでいるってことなんだろうな、なんて。
(え?そう言うことじゃないの?)


あ、男性の男性の大きさは…
心の中に隠しておきます。


走ってやって来たのが男性じゃなくて女性だったら…。
違うモヤモヤ感が、ときめきとドキドキが溢れたんだろう。



揺れる想い 体じゅう感じて
君と歩き続けたい

ZARD 揺れる想い



いつかそんな素敵な?日が来るといいな、笑






#なんのはなしですか
#揺れる想い
#エッセイ




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