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ほぐし、ほぐされ、ほぐせども、ほぐされず


世間では三連休の初日。
自分は土日のみ休みなのでいつも通りの休日。
そんな休日、朝起きるとめちゃめちゃ身体が重い。いつもより遅い朝ごはんを食べた直後からもうしんどい。考える前にカーペットに向かってダイブ。
これ以上動きたくないなぁと思いつつ、ふっと温泉に行くことを思いついた。


温泉と言っても本格的な温泉旅館ではなく近場のスーパー銭湯的な、ぷらっと行って帰ってこれるもの。


すぐにスマホで近場の温泉施設を探す。


最近の温泉施設は(写真で見ると)とてもゴージャスで優雅な雰囲気。良いなぁと思いつつ、何箇所か見るも中々お値段も良いような悪いような。しかも平日価格ではなく土日祝日価格。お財布にはちっとも良くなくて全然優しくない。
それに恐らく人も多いことが予想される。


諦めそうになったところで山間にある市営の温泉施設を発見!
そう言えばあったなー、そんな感じ。


お値段も土日も平日と変わらず1000円しない優しいお値段。しかも施設内の整体は30分2000円なんてことも書いてある。


即決で支度開始。重いと感じていた身体もなんとなく軽いような。タオルとスマホと飲み物だけ持って車を運転すること20分ちょっと。
あっと言う間に目的地へ到着。


駐車場には10台ちょっとくらいしか車は止まっていなくて混んでいないことは一目瞭然。
スキップしそうになりながらも大人の余裕をかもし出しつつ(ジャージな、着ているものはジャージ)施設へ向かう。


入浴料を支払って軽い説明を聞いて脱衣所へ。館内にはお座敷もあって入浴後は食事もゆっくりと食べられる様子。お腹が空いたら食べて帰ろうかな、なんて思いながら服を脱いで温泉へ。
事前に写真を見ていた通り温泉は屋内と露天風呂があった。


最初に身体を清めて洗って屋内で温まる。屋内には他に1人しかいなくて遠慮なく身体を伸ばすことも出来て身体も心も和らいでいく。いいね、温泉。


しばらく温まってから露天風呂へ。
ここの先客は2人のみ。
自分が露天風呂に行ってすぐに入れ替わりで1人が屋内に戻っていったからもう少しで貸し切りだったけど、まあ良しとする。


天気が良くて場所に寄っては日差しを浴びながら温泉を楽しめた。


温泉の効能の説明書きで「血行が良くなる」なんて書いてあるものだから、ここで鼻血が出たらどうしよう?なんてちょっとドキドキしながらものんびりと景色を楽しむ。


ほんの少しぬるめのお湯だったので長居はせずに屋内へ戻って温かいお風呂へ。
程なくして身体がすっかり温まったので入浴は終了。ぽかぽかして気持ちが良い。


服を着てロビーに戻って整体の施術を受ける事が出来るか聞いてみると出来るとのこと。お願いすると別室へ案内されて施術を受けることに。


整体師は見た感じアラ還の男性。
お願いします、と挨拶をすると名前を聞かれる。え?と思いながらも答えていくと「どの辺りが辛いですか」と聞かれたので「上半身が…」と言ったら「下半身?」と言われたので「あ、上半身です」と答えることに。ちょっとモヤッ。
「あ、上半身ですね」と言われて施術台にうつ伏せになって施術が始まった。


施術が始まると「何処から来たんですか」と聞かれたので◯◯ですって答えたら、何故かちょっと鼻で笑われた感あり。
まあ、いいやと思いつつ、施術を受ける。


程なくして初詣に行ったのかと聞かれたので、近場の神社へ、みたいな話をしたけど何となく上から目線な感じ。


ぼんやり考え事しようかな、と思っていたら他のお客さんの話が始まって、「へー、そうなんですね」と失礼にならない程度に相槌を打って話を終わらせた。


そうしたら今度は自分語りが始まって…「え、あ、そ、そうなんですね」みたいなことに。
その後も会話が途切れたと思ってぼうっとしだすと別の話題を振ってくる。
次から次へと。


もうね、全然リラックスできない。
整体なのに全然整わない。
若干身体がほぐれていくのは感じるけどぜーんぜん気持ち良くない。
途中から「早く終わってくれないかな」なんて思い始める始末。




なんのはなしですか




初対面で仲良くなるには身体をほぐすよりも心をほぐすことが大切だよねってはなし


そんなこんなの30分は有意義だったのやらそうではなかったのやら。


お互いを思いやった上での適度な距離感が大切だよねって改めて思いました。


そうそう、やっぱり温泉はまた行きたいです。ぽーっとするのは気持ち良いからね。




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