あの日、SCARZが北米強豪のRenegadesを倒したのは偶然ではなく、必然だった。

SCARZがRenegadesを倒したとのニュースを見た時、ぼくは何も疑わなかった。

先日、FACEIT Major 2018 Asia Minorで日本のSCARZが世界ランク11位のRenegadesを倒した。そして日本のCS:GO、eSports界隈が大いに盛り上がった。今この記事を読んでいるあなたもSCARZの勝利とともに歓声をあげた一人かと思う。

しかし、少し前までは日本のCS:GOはお世辞にもレベルが高いとは言えず、アジアで見てもギリギリにプロと言える水準なのが正直だった。もしかすると日本で名の知れたeSportsタイトルの中で最も足を引っ張っていると言う人もいたかもしれない。

そして、なぜそんな彼らが世界レベルで戦い続けるRenegadesを倒せたのか。試合内容にどうこう言うまでもなく、彼らが強豪相手に白星をあげることができたのにはひとつの理由があったと思う。

それは、「環境」だ。


つい先月、ワールドカップで日本代表が世界ランク16位のコロンビアを2-1で下し、世界ランク3位のベルギー相手に2-3とかなりの接戦だったことは、大きな話題になった。
その日本代表の成長には世界も賞賛し、それに加えるように日本の解説者も「本田や香川をはじめ、近年の日本代表選手は海外での活動を通し、確実にレベルが上がっている」と言っていた。

僕は完全にこれだと思った。
SCARZをここまで強くしたのは、紛れもなく「環境」なのではないか。

現にSCARZのcrow選手のTwitterを見ても海外での経験を大切にしているように思える。

(2つ目の引用はリーグ2度目のRenegadesとのマッチで負けた後のツイート)

彼らは世界での経験を大切にし、少しずつではあったが確実に自分たちのモノにしていたように感じる。
今回、Renegadesと互角の戦いを見せたのもそういった経験値に対する考えがあったからに違いない。

人は環境の生き物。それと同じくしてチームの力量も環境に左右される。

誰と一緒にプレイし、どの環境で経験値を積めるかが自分達のレベルを上げるための大きな鍵となる。
これは勉強やスポーツ、何か競ったことがある人間なら誰しもが共感すると思う。
彼らは日本のチームの中でも、このことの理解については頭一つ抜けていたのかもしれない。だから彼らはここまで成長できたのだ。

しかし、もうひとつ彼ら...いや僕たちには等しく与えられた新たな環境があった。


この「環境」を形作る、もうひとつの要素は「5ewin」というサードパーティの独自レート制のマッチングプラットフォームだ。

5ewinでは、より細かい自分のレートに合わせたアジアのプレイヤーと5vs5ができる。
つまり、上級者は世界レベルで活躍する中国のプロゲーマーと容易にマッチングすることもできるようになった。
これにより、韓国、中国、日本のプロゲーマー達が同じ試合で戦うことも珍しくはない。

今までは簡単には叶わなかったアジアのトッププレイヤーらが互いに高め合う、そんな夢が実現された。
現状、この機会をモノにするチームがアジア圏内ではどんどん強くなっている印象だ。

新たな環境、経験が彼らを変え始めている。
まだ日本のCS:GOは始まったばかりだ。



最後までお読みいただきありがとうございます。
日本CS:GOの考察記事(ブログ?)を書くのは、2年ぶりです。
ただでさえ文章を書くのが上手じゃないのに、いざ書き始めると一気に思ったこと書いちゃうので、かなり文章が乱雑になってるかもしれません。(変な言葉遣いあったら目を瞑っておいてください...)

(自己紹介)
はじめまして、reelmanggです。
3年半前からCS:GOをプレイし、いわゆるガチ勢を経験するもうまく行かず、そのあとCS:GO Loungeにハマり本格的にプロ試合予想を始め、3年が経ちました。特に海外に強く、毎日多くの試合を見ています。


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