ゲーム形式で負けること、泣くことについて
レッスンの中でしばしばゲーム形式のアクティビティを使ってレッスンを行うことがあります。オウム返しの単調なレッスンになることを避けるためや、講師 対 生徒のコミニュケーションではなく、生徒 対 生徒のコミュニケーションをすることで、たくさんの学びが見つかります。
ただ、ゲームなので、運や能力にかかわらず勝敗がついてしまい、勝つ子もいれば、負ける子もいます。得意気に楽しんでいたのに、負けそうになると悔しくて泣き出す子も。
ただ、泣くことについて私はあまり過度に反応しないようにしたいと思っています。
ゲーム形式で泣いてしまう子の特徴
今までのレッスンの経験で、泣く子の特徴は
・小学生低学年(2、3年生に多い)
・負けず嫌い
・負けた経験があまりない
・自信がある
そして
・その特定の単元が自分の苦手科目であることを理解している
という特徴があるなと感じています。
心情の変化としては
・苦手だとわかっているからもがく
・人よりうまくやりたいけどうまくできないジレンマ
・負けてしまって(もしくは負けが見えてきて)悔しくて泣く
ですが、同じく今までのレッスンの経験上、レッスン中のゲームで涙を流す子は英語が好きで英語を頑張りたいと思っている子が非常に多いということです。なんとこの8年間でいくつかの涙に遭遇しましたが、レッスンで泣くほど頑張った子がレッスンをやめた経験がありません。
悔しくて泣くことをどう活かすか
このように、講師側の信条としてもリスクのあるゲーム形式のアクティビティですが、これを全くやめる、というのも私としては解決策ではないのではないかと思っています。
ではどうしたら「悔しくて泣く」という行為を活かせるのか。
この行為のメリットはその子の苦手な単元が明確化されること。フォニックスが苦手な子、単語の記憶ができていない子。全部が全部苦手なわけではなく、特定の苦手エリアを浮き彫りになります。
実際、次のレッスンまでほんの少しだけでいいので、そこだけフォローアップしてあげれば、1週間で随分成長します。
(じゃんけんに関しては、ごめんなさい、どうやってフォローしたらいいのか今だに迷走中です。)
言わないようにしている言葉がけ
負けて涙を流す子は、向上心がものすごく強い子です。
逆に「やりたい!できるようになりたい!」と言う子に対して「できなくても大丈夫」と声をかけることは「今できていない」「努力しようと思っているのに反対のことを言われる」と伝えることにより、逆にプレッシャーになると幼児心理学の先生からもアドバイスを受けました。
また数ヶ月経つにつれて、だんだん経験値も上がり、小学生低学年を終える頃には泣くことはなくなっていることが多いです。
泣いて悔しがる子がいることで、少しレッスンが中断することもありますが、言葉がけに注意をしながら、フォローアップとリズムの良い楽しいレッスンを心がけていきたいと思います。
保護者のみなさまにもご理解・ご協力いただけますよう、お願いいたします。