初めてBUMP OF CHICKENのライブに行ってきた
2019年11月4日、BUMP OF CHICKENのライブに行ってきた。
夏に発売したアルバム「aurora arc」のツアー最終日、東京ドーム。
一言で言うと、人生で最高のライブだった。
なにせ、ファンになって14年、かつての自分の一番のヒーローが一番輝く場面を生で見られたのだから。
最高にカッコいい4人組のヒーローは、画面の中で円陣を組んでいた。
照明が落とされ、アルバムの一曲目「aurora arc」が流れると、会場のボルテージは急激に上昇。
画面にメンバーが映され、ステージに登場した瞬間、それは最高潮に達した。
初めての大きな会場で、見たことないようなライティングの中、「Aurora」を演奏し始める。
各々が感情を爆発させ、しかしそれが1つになり、会場を包み込む。
始まるんだ、最高の時間がー
高鳴る気持ちを抑え切れなかった。
今やバンプのライブでは定番になった、観客のリストバンドで彩られる会場。
あまりの綺麗さに、口角が下がらなかった。
死ぬほど腕を上げた。しんどかったが、そんなことよりこのライブを精一杯楽しみたい。一緒に作り上げたい。
その思いでいっぱいだった。
中学生の頃、バンプを知った。
ラジオで流れてきた、テレビCMで聴いた曲を演奏しているのは、この人たちなんだ。
出会いはありきたりなものだった。
でもそこから彼らが自分にとって特別な存在になるのに、そう時間は掛からなかった。
何しろ多感な時期だ。彼らの音楽、歌詞、世界観にみるみる惹かれていった。
ライブに行きたい。自然と湧き上がる想いだった。
しかし、自分が住んでいたのは隣県に行くのも大変な地方の郡部。
中高生のしがない少年には叶わぬ夢だった。
そのうち大学進学で都市部に出ることになったが、その頃には音楽の世界も広がり、
だんだんとメディアの露出やタイアップが多くなっていく彼らを横目に日々は過ぎていった。
大して成長しないまま、生きるのに必死になっていた。
今回参戦したきっかけも、生活に少し余裕が生まれ、丁度良い機会だからと思ったからだった。
自分が熱中していた頃の曲をちょこちょこやってくれたら御の字だな、くらいにしか思っていなかった。
でも会場が暗くなり、aurora arcが流れ、4人がスクリーンに映し出された瞬間、自分の全感情が総動員された。
今までにない感覚だった。ただただ最高だった。
最高にカッコいいヒーローが同じ空間にいるー
中学生の自分が奥底から現れた。
新旧織り交ぜたセットリストで進んでいく。
終わらないでほしい、そう思ったライブはいつぶりだろう。
もしかしたら、初めてかもしれない。それくらい楽しく、感情を揺さぶられるステージだった。
藤原基央はとにかくよく喋る。言い方はよろしくないがクサいことも言う。
でも、彼がこのライブで発した言葉は、どれも自分に響いた。
本当に自分の声を、感情を、受け取ってくれているのではないか。
自分の叫びが、届いているのではないか。
自分に語りかけてくれているのではないか。
そう思うのは自然なことだった。
自分の芯を強く持ち、それを変えずに音楽としてあらわしている。
それが彼らの魅力であると、改めて強く感じた。
中学生の、出会った頃と何も変わらない。
考えただけで途方もなく、想像に絶することだ。
だからこそ伝わる。どんなにありえないことを言ったって、気持ちが本物なのだから。
最高にカッコいい。憧れたそのまんまのバンプが、そこにあった。
たった4人で、あんなに大きな会場を1つにしたー
最高の景色が、空気が、そこにはあった。
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