大阪杯コース解説(阪神競馬場芝2000m内回り)
大阪杯の近年の走破時計は、2017年1分58秒9、2018年1分58秒2、2020年・2020年は1分58秒4。大阪杯レースレコードは、G2時代は、2011年にヒルノダムールがマークした1分57秒8。G1になってからのレースレコードは、2018年大阪杯第62回優勝馬スワーヴリチャードがだした、1分58秒2の時計です。阪神競馬場芝2000mのコースレコードは、2018年鳴尾記念でストロングタイタンが1分57秒2で走破しています。G1でスローペースにはなりにくく良馬場馬ななら1分58秒台前半の高速決着の可能性が高くなります。2019年は時計の掛かる馬場の影響で2分01秒0、2021年は重馬場で2分01秒6でした。阪神競馬場芝内回りBコースの1周距離は1,713.2m、幅員は20~25m、直線距離は359.1m、高低差は1.9mです。1コーナーまでの距離は325m。向正面直線から外回り3コーナーから4コーナー、向正面および外回り3コーナーから4コーナーの内側に傷みがみられますが、全体的には良好な状態です。スタート地点は正面スタンド前直線右の4コーナー出口付近。1コーナーまでの距離は325m、内回りコース使用で、一周強回ります。スタート直後に阪神名物の約120mの間に1.8mの勾配を一気に駆け上がる、勾配率1,5%の急坂があります。ゴールまでこの急坂を2度越えるタフなコース設定です。ゴール前の直線距離が359.1mと短く、急坂があり、速い流れに対応できるスピード能力、コーナーリングでの器用さを伴う瞬発力、そしてゴール前の急坂を駆け上がる底力が要求されます。芝2000mで実績のある馬が力を発揮しやすいコースです。コーナーが4回ある内回りコースで内ラチの経済コースを走れる機動力に優れた先行馬が有利になります。コーナーワークでの機動力と器用な脚で距離ロスの少ない走りができることが大阪杯で求められる条件です。大阪杯は、ペース次第で、遅くなればある程度前々に位置していないと厳しくなり、速くなれば差し馬が届きやすくなります。Bコース替わりでも極端にインコースが強い印象はありません。内回りコースにしては外枠に入った馬の活躍馬が多くなっています。大阪杯は、G1特有のハイペースになることが要因で、速くなれば差し馬が届きやすくなります。しかし2020年は先行馬が残りました。ダノンキングリーが逃げてラッキーライラックとクロノジェネシスが追う、ハイレベルの三つ巴戦だったことが前残りの要因です。直線が短く、直線後方一気は難しく、3コーナー手前からロングスパートして急坂のある直線で速い末脚で突き抜けてスピードを持続し続けられるスタミナと馬力のある馬、つまり良い脚を長く使えるしぶとい馬が大阪杯での好走率が高い傾向がみられます。
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G1に昇格した2017年以降過去6年のデータから分析します。
大阪杯過去6年人気別成績
1番人気馬【2.0.2.2】複勝率66.7%
2番人気馬【1.1.1.3】複勝率50.0%
3番人気馬【0.1.0.5】複勝率16.6%
4番人気馬【1.1.2.2】複勝率66.7%
5番人気馬【0.0.0.6】
10番人気以下【0.0.0.31】
1番人気馬2勝
4番人気の複勝率66.7%が優秀です。
6番人気以下は8・9番人気馬が1勝ずつ。
6~9番人気馬が過去6年中5年で連対。
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大阪杯過6年年齢別成績
4歳馬【2.2.5.19】で複勝率32.1
5歳馬【4.3.1.23】複勝率25.8%
6歳馬【0.1.0.15】複勝率6.2%
7歳以上【0.0.0.10】
4・5歳馬で3着以内馬18頭中17頭と大半を占めています
7歳以上は3着以内馬が出ていません
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大阪杯過6年所属別成績
栗東所属の関西馬が【6.6.5.46】連対率19.0%・複勝率27.0%
美浦所属の関東馬は【0.0.1.21】複勝率4.5%
栗東所属の関西馬が勝ち馬6頭を含む3着以内馬17頭を出しています。
美浦所属の関東馬で、馬券圏内に入ったのは20年3着のダノンキングリー1頭のみです。
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