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天皇賞(秋)の情報をまとめました!

天皇賞(秋)コース特性(東京芝2000m)

1コーナー奥にあるスタート地点から約100m地点に左へ曲がる大きなカーブがある。2コーナーまでの距離が短いため、外を通ると距離のロスが大きく内枠が断然に有利。大外枠の優勝は04年のシンボリクリスエスまで遡らなければならない。8枠を引かされるとかなり厳しいと認識しておいたがよさそうだ。3コーナーの手前に高低差1.5mというけっこう急な上り坂。 3~4コーナーにかけては下り坂になっている。4コーナーの手前からは再び若干の上り坂に。そして直線の残り480m地点から残り260m地点にかけて220mで2mを坂を駆け上がることになる。勾配は中山や阪神に比べるとなだらかでも駆け上がった後に、ゴールまで300mの直線での激しい追い比べとなる。天皇賞(秋)過去10年の平均勝ちタイムは1分57秒9。稍重馬場でも58秒台の決着となっており、ペースが厳しくなれば1分56から57秒台の決着になる。速いタイムに対応できるスピード能力が求められる。直線部分が多く、終始スピードが出るコース形態であることが特徴で、11秒台から12秒台前半のラップが長く続くことが多い。道中で息を入れにくく、13秒台までペースが落ちることは、ほとんどない。前半1000mの通過タイムは、60秒を切ってくる。ゴールまで一貫して速いラップを刻み、逃げ、先行馬にとってはなし崩しに脚を使わされかなり厳しく直線の坂で失速する馬も多い。速いラップに対応できるスピードの持続力、直瞬発力、叩き合いでの底力とゴール前の叩き合いに負けない勝負根性が問われる。

<天皇賞(秋)情報>

【2アーモンドアイ】
安田記念は3着に敗れて、新馬戦2着以来の敗退でした。安田記念はスタートの不利、道中他の馬に寄られ、距離が短いマイルでは不利からの巻き返しは厳しかったですが、勝ち馬からクビ+ハナ差の3着に32秒4の異次元の末脚で追いあげました。桜花賞、オークス、秋華賞、ジャパンカップ、ドバイターフのG1を5連勝した世界に通用する国内現役最強馬です。スタート位置が特殊な東京芝2000m、13番枠から外へ入った優勝馬いません。大外枠の優勝は03年のシンボリクリスエスまで遡らなければなりません。ただ現在のアーモンドアイの実力なら枠順は不問で勝ち負けできると思われます。

【4スワーヴリチャード】
昨年の大阪杯でG1初制覇を達成しました。その後は6戦中4戦で3着してるように、ハイレベルなスピード競争のG1で上位に食い込んだ実力は侮れません。東京コースは7戦2勝・2着2回・3着2回の適性が高く、巻き返しに期待できそうです。昨年はスタートの不利が大きく響き10着に敗れたがジャパンカップでは3着してるように、長い直線でも長く良い脚を使えます。

【5アエロリット】
毎日王冠は2着に敗れましたが、力示しました。東京コースは9戦・3勝・2着4回。昨年のは毎日王冠優勝から、マイルチャンピオンシップへ向かいましたが12着に大敗、敗因の1つコースへの適性は低かったことが挙げられます。コースへの適性から、天皇賞秋で好走する可能性は十分にあると思われます。ゴールまで一貫して速いラップを刻み、逃げ、先行馬にとって厳しいレースで脚質的に不安も残りますが、毎日王冠で勝ち負けできた走りが出来れば着はあるかもしれません。

【6ユーキャンスマイル】
前走の新潟記念は17年の未勝利戦以来で、直線4走はすべて3000m以上でした。一気に距離短縮に難なく対応でき1分57秒5の好時計で勝利しました。左回りの東京・新潟では3戦3勝の左回り巧者です。人気にはなりませんが、菊花賞3着、天皇賞(春)5着とG1でも実力は通用します。重賞2勝の実績がありながら人気の盲点になています。

【8マカヒキ】
16年ダービー馬でニエール賞以来約3年ぶりの勝利を狙います。凱旋門賞のタフな馬場で心身ともに大きなダメージを受けてからの立ち直りに苦しんでいます。年齢的に2000mを超える距離になると厳しいですが2000mまでなら十分実力を出せる距離だと思われます。今の実力で勝ち切るのは厳しい面があることは否めませんが、2着・3着で穴を開ける可能性は大いにあると思われます。

【9ダノンプレミアム】
サウジアラビアRC、朝日杯FS、弥生賞、金鯱賞、読売マイラーズカップの5つの重賞タイトルを獲った実力馬です。安田記念は16着に敗れましたが、ゲートを出て不利があり、そこで精神的に怯んでしまいました。約4か月の休みで精神的なダーメジも癒えて、良い状態で挑めしうです。芝2000mは2戦2勝でベスト距離になり、潜在能力を存分に発揮してくると思われます。今年は非常にマークが厳しい川田騎手、そのために不利を受ける回が多くなっています。G1での2着・3着が多く勝ち切れていないところが少々懸念されます。

【10サートゥルナーリア】
無敗の皐月賞として挑んだダービーは気性の激しさから出遅れて差のある4着に敗退しました。神戸新聞杯は32秒3の鬼脚で3馬身差をつけての圧勝でした。前半超スローで全体時計は良馬場で2分26秒8の評価は下げざるを得ないと思われます。収穫は神戸新聞杯のスローペースを折り合えたことです。気性難の血統馬にとっては大きな収穫になります。3歳馬は斤量面で有利になると思われがちですが、過去3歳馬の優勝は3頭のみです。直近は02年のシンボリクリスエスです。過去10年では2着2回・3着1回で優勝馬はでていません。血統的には超良血馬なので4頭目の3歳馬天皇賞(秋)優勝馬になるか大注目です。

【14ワグネリアン】
18年のダービー馬。札幌記念は両前脚を落鉄したこともあり4着に敗退しました。ワグネリアンは広い東京・中京(東京、京都に次いで全場3位、直線の長さは410m7と東京に次いで長いコースです)や、阪神外回りコースでは4戦全勝、負けは中山、阪神内回り、札幌です。実績から2戦2勝の東京へ替わり、札幌記念を使った上積みも見込めて大きく変わりG1・2勝目を挙げる絶好のチャンスです。ダービー馬が大成しない近年の悪しき傾向を断ち切ってくれるか大きな期待がかかっています。

【15ウインブライト】
QE2世Cを世界の強豪馬相手に見事優勝。世界に通用する実力を示しました。帰国後初戦のオールカマーは得意の中山で圧勝が期待されましたが9着の惨敗しました。原因は海外遠征で速い時計勝負を制覇した疲労を考慮して軽め調整で調整が遅れたことが要因ではないかと推測されます。8勝2着2回の中山巧者ですが東京でも1勝を挙げた実績もあります。スムーズに先行できれば十分期待できます。

【16アルアイン】
皐月賞、大阪杯の2000mのG1を2勝している2000m巧者です。皐月賞は1分57秒8のレースレコードで勝っているように、緩みのない厳しい時計勝負が予想される天皇賞(秋)はアルアインが高いスピード能力を発揮するには絶好舞台になると思われます。G1覇者が10頭参戦する超豪華メンバーが揃いましたが、2勝以上しているのは3頭だけ。アーモンドアイ、サートゥルナーリアとアルアインです。2強に食い込む1番手はアルアインです。

<天皇賞(秋)コース適正>

【2アーモンドアイ】
東京コースは4戦3勝・3着1回、複勝率100%。国内戦では8戦すべてでメンバー中最速上がりの末脚を使っています。どこからでも行ける自在性の高い脚質、超ハイペースを先行して押し切るスピード能力も備えています。ゴールまで一貫して速いラップを刻み、逃げ、先行馬にとっては、なし崩しに脚を使わされる、かなり厳し展開が予想されます。世界レコードで優勝したジャパンカップの走りから、速いラップの叩き合いは望むとこです。ハイペースになればなるほど、展開はアーモンドアイへ向いてくると思われます。

【4スワーヴリチャード】
東京コースは7戦2勝・2着2回・2着2回で複勝率は85%です。昨年の天皇賞(秋)は1番人気に支持されましたが、スタートに不利が響き10着に敗れましたが、世界レコード決着のジャパンカップでは3着に差し東京適性を示しました。昨年大阪杯を後方15番手から追い込み3角手前かあらハナに立ち押し切ったスピード能力は一級品です。あのロングスパート走りの再現が出来れば好勝負必至です。

【5アエロリット】
東京コースは9戦3勝・2着4回、連対率77%。2000mへの距離延長が鍵になりすが、毎日王冠で一線級牡馬相手に昨年優勝、今年は2着してます。毎日王冠で勝ち負け出来ていれば東京2000mへも対応できる可能性は高い傾向にあります。天皇賞(秋)1分56から57秒台の決着になることが多く、高速決着を逃げ切れるかは、少し厳しい面があるのかもしれません。

【10サートゥルナーリア】
東京コースはダービーで4着、出遅れて序盤で体力消耗、直線まで脚を溜めることができなかったことが大きな敗因と思われます。前走阪神の外回りで快勝しているように、直線の長いコースへも対応できました。ただ超スローペースだったことで楽に勝てました、時計は平凡でした。皐月賞は好時計で勝っていますので、速い時計へも十分に対応できると思われます。02年のシンボリクリスエス以来の3歳馬優勝なるか注目されます。

【14ワグネリアン】
東京コースは2戦2勝。小回り以外のコースでは4戦4勝、小回りでは2戦で4着と7着。小回りは苦手で、広く直線の長いコースでは高いポテンシャルを発揮しています。瞬発力も一級品ではありますが、今回のメンバーの中では若干見劣りするのかもしれません。先行してスピードの持続力に優れていますので、思い切って先行してからハイスピードのロングスパートで勝負を仕掛けてくれば1発の可能性も十分あると思われます。

<天皇賞(秋)血統情報>

【2アーモンドアイ】
ロードカナロア産駒。母の父サンデーサイレンス。
母フサイチパンドラはエリザベス女王杯を勝ちハイペースのオークスで2着の実績があり、スタミナに自信のあるタイプでした。3代母セックスアピールの牝系は優秀でG1馬が輩出されています。父がロードカナロアで距離の融通性を高めています。

【6ユーキャンスマイル】
キングカメハメハ産駒。母の父ダンスインザダーク。
父はミスタープロスペクター系キングカメハメハ、母父は長距離型ダンスインザダーク。過去10年でキングカメハメハ産駒2勝、その父がキングマンボで同じキングベスト産駒が1勝を挙げています。キングカメハメハ×ダンスインザダークの組み合わせは15年優勝馬のラブリーデイと同じです。キングマンボ系は東京の長い直線で高い潜在能力を発揮する傾向があります。

【9ダノンプレミアム】
ディープインパクト産駒。母の父インティカ。
2010年台の天皇賞(秋)は、馬場が軽くなり走破時計が速くなり過ぎてマイラー色強い血統の馬も勝ち負けできるようになってきました。17年の重馬場を除くと、サングレーザー、モーリス、リアルスティール、イスラボニータと、マイラー寄り適性の馬が必ず馬券に絡んでいます。天皇賞(秋)のディープインパクト産駒は1勝2着4回・3着1回。母インディアナギャルはダンヒチ系で、ディープインパクトとダンヒチの血脈もつ母との組み合わせは東京コースのG1で多くの実績があります。母の父インティカブはロベルト系のマイラーです。

【10サートゥルナーリア】
ロードカナロア産駒。母の父スペシャルウィーク。
母シーザリオはオークスとアメリカンオークスを制した名牝馬。半兄にエピファネイア(ジャパンC、菊花賞)、3/4兄にリオンディーズ(朝日杯FS)がいる超良血馬。ロードカナロア産駒は基本的にスプリントからマイルへの適性が高いのですが、母シーザリオの豊富なスタミナと精神力の強さがロードカナロアとの配合によって引き出されたことが中距離適性を高めています。ベストは1800~2000mの配合になっています。

【14ワグネリアン】
ディープインパクト産駒。母の父キングカメハメハ。
2代母ブロードアピールはシリウスS(G3)、根岸S(G3)、かきつばた記念(G3)など6つの重賞を制覇した名牝馬です。ディープインパクト×キングカメハメハの組み合わせは、東京芝2000mへの相性が良く約4割の連対率があります。牝系のマイラー血脈を受けついて体形的に後肢高で2000mまでが許容範囲になると思われます。


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